2010年09月04日

『氷結鏡界のエデン(4) 天上旋律』

「ドラマCD化決定、おめでとうございます♪」 ということで 細音啓 先生が送る
重層世界ファンタジー、最新の第4巻が刊行されております。
(イラスト:カスカベアキラ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201004000022


いかに “シェルティス” が強いとはいえ、時に 「護士」 はチームで事にあたる
必要があるため、また彼自身が部隊戦という形式に慣れるため、更には絶対に逃す
ことの出来ない任務に就くため新たに “モニカ” の隊に入隊した“ヴァイエル”。

一見、不誠実に見える行動の裏には人として筋の通った心意気が隠れていることに
気付いたとき、とても好感の持てるキャラクターだと深く印象付けられました。
“シェルティス” の抱いた気持ちに共感できるのと同意とも言えます。

そんな彼らがチームとしての結束を強め、切磋琢磨していく最中、“ユミィ” にも
巫女としての存在意義を見つめ直す出来事があって、そこにはまだ見えぬ誰かの思惑が
絡んでいたりと気になる要素が多く、続きが楽しみな展開に期待が持てると言えましょう。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『本日の騎士ミロク(5)』

田口仙年堂 先生が紡ぐファンタジー 『本日の騎士ミロク』 第5巻は、前巻から
引き続いての 「ベト編」 を締めくくる内容となっております。
(イラスト:高階聖人 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200911000058


“ミーヤー” との繋がりを失い、ひたすらネガティブ思考に陥る “ヴィジャ” が
いつ立ち直るんだろう? とやきもきしながら読み進めていくのが今巻の大筋。

そして姫と騎士、という同じ立ち位置に居る “ジュジュ” と “ミロク” がかの
二人の繋がりを見て自分たちの結びつきの何たるかを再確認するのが本筋。


対 “ハチドリ” 戦では “アーニィ” や “ディアート” も見せ場があったりと
「赤目隊」 メンバーが騒動解決の道筋を立てていく過程に注目かと思います。

また、今回の騒動の果てに話が国という枠には収まらない様相を呈してきており、
それに対して “ミロク” たちがどう対峙していくのか気になるところでもあります。


#本編でもあとがきでもオイシイところを持って行きましたなぁ、あの人は。
#田口 先生がキャストを担う企画、悪くないのではと思いますが如何か?

posted by 秋野ソラ at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『1×10 藤宮十貴子は懐かない(4)』

鈴木大輔 先生が綴る、世界一の魔法使いを目指す少女の物語。目下のところ
その少女 “藤宮十貴子” にとって受難の日々が続いているようでございます。
(イラスト:PANDA 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200912000656


“空子” の登場ですっかり弄られキャラに転落したような気がする “十貴子”。まさに
受難の日々と言わんばかりのセクハラ攻撃ではありましたが 「富士見ファンタジア文庫」
の誇る三大エロコメの壁は厚い、ということで。(ぇ

そんな彼女の姿を見て思う所のある “天馬” が頑張っています。“沢木” も隠れて
努力しています。片や切磋琢磨する好敵手として、片や超えられぬ壁と見る強敵として
互いの立ち位置がより鮮明になってきたような気もします。

問題提起、そして解決。さらにまた問題提起ということで次の巻では “空子” 襲来の
騒動に決着を、“天馬” が、“十貴子” が、あるいは両者が着けてくれるのかな、と
その過程と共に期待してみようかと思う次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ツイてない! 〜悪魔のしもべはサキュバス男子〜』

「TS(トランス・セクシャル)」 という言葉が自然と頭に浮かぶようになっていて
いささか困惑気味の今日この頃に、三門鉄狼 先生の新作を読ませて頂いております。
(イラスト:みけおう 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=25875


みけおう 先生のイラストが販促・・・というか反則的に可愛らしいのもありますが
三門 先生の文章が読みやすいこともあって、そこはかとなく良質なエロコメに
仕上がっていると感じました。素直にオススメできるかと。

・・・というか、ここまでエロいと 「ジュブナイルポルノ」 との線引きが難しく
感じるのは気のせいですかね。私自身はあまりそういったのを読んでいないので
大それたことは言えないんですけど。

次々と明らかになる女性陣の性癖もさることながら、見え隠れする恋心、さらに
“フェレス” が抱えている秘密など、続きが気になる要素をふんだんに残して
いるので続刊の刊行が楽しみなところです。

posted by 秋野ソラ at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『官能小説を書く女の子はキライですか?』

キライじゃない、むしろ大好き! と思わず返したくなるような目を引くタイトル、
辰川光彦 先生のデビュー作を読ませていただいております。
(イラスト/七 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new13


傍目から見て、「体験取材」 と称してどんだけイチャイチャしてるの? もうYOUたち
くっついちゃいなYO! と言いたくなるような “真一” と “月” の関係がなんとも
こそばゆい感じでした。“真一” は苦労性ね、とも言えるのでしょうが。

昨今、エロコメと呼ばれる作品が増えてきました。本作もシチュエーションを二人で
考えたりと少し偏執的なところもあったりしますが、基本的には「お触り」程度なので
えちぃ感じがワリとソフトな印象を受けました。

“月” がヤキモチを焼いたりして普段の言動とのギャップを見せるところなどは可愛い
らしくて好感が持てますし、その敵対存在となる “藍川” の存在が今後どうなるのか
といったところを想像するとまた面白いような気がします。続刊の展開に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル