祝! 二桁到達、ということで人気の高さに裏打ちされた結果を目の当たりにしつつ
水瀬葉月 先生が送る呪われない少年と呪具たちの物語、第10巻です。
(イラスト/さそりがため 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new4 】
新たな敵 “エルシー” の登場と、とある一人の少女を連れて戻ってきた “日村”。
“フィア” たちをも凌駕する “エルシー” の強敵ぶりと口絵に示された過激な妄想が
どう結びつくのかと思っていたらそれがどんでん返しに繋がってまさに驚きの展開に。
さらに “日村” の想いと “錐霞” の過去が顕在することで予想もしていなかった
流れに突き進んでいく今巻は殊更に読みごたえがありました。“錐霞” もようやく
吹っ切れてくれて何よりでしたし。
また、“エルシー” との対峙で見せた、“春亮” は未だ知る由も無い “フィア” と
“このは” の心に現れた本当の気持ちが今後どう関わってくるのか、“春亮” 争奪戦の
行方と共に気になるところです。引き続き期待しつつ、見守っていく次第であります。
2010年09月18日
『花×華(2)』
岩田洋季 先生が送る二人の「はな」の物語 ── だぶるはな・ラブコメディの第2巻。
“園端夕” の2作目として美桜町の夏を映像に収めるべく、今度は撮影合宿に挑みます。
(イラスト/涼香 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new6 】
岩田 先生が惚れ込むのもムリはない、と言いますか 涼香 先生のイラストが二人の
「はな」、“花” と “華” の魅力をより一層引き立てております。海水浴の他に
露天風呂にも入りますし。挿絵指定にも抜け目はありませんことよ。(w
“夕” に対する “花” と “華” の時に大胆で、時に繊細なアプローチの数々は
相変わらず見ていて楽しいところ。加えて 「演じる」 ということに関する “花” の
変化、それに対する “華” が感じた想いの吐露、と繊細な機微の描写が何とも素敵で。
“華” の演技を知るが故に「どうして、ダブル主演なの?」問いかけた “蘭子” も
クランクアップを迎えた二人の熱の入れ様に 「だぶるはな」 の必要性を認識したこと
でしょう。“夕” 自身もそれを改めて強く思い直したことと思います。
そんな彼が次に挑むのは・・・・ということでカメラマンとして、監督として胸に抱いた
一つの願いがどういった実を結ぶことになるのか、続きを楽しみにしておきます。
“園端夕” の2作目として美桜町の夏を映像に収めるべく、今度は撮影合宿に挑みます。
(イラスト/涼香 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new6 】
岩田 先生が惚れ込むのもムリはない、と言いますか 涼香 先生のイラストが二人の
「はな」、“花” と “華” の魅力をより一層引き立てております。海水浴の他に
露天風呂にも入りますし。挿絵指定にも抜け目はありませんことよ。(w
“夕” に対する “花” と “華” の時に大胆で、時に繊細なアプローチの数々は
相変わらず見ていて楽しいところ。加えて 「演じる」 ということに関する “花” の
変化、それに対する “華” が感じた想いの吐露、と繊細な機微の描写が何とも素敵で。
“華” の演技を知るが故に「どうして、ダブル主演なの?」問いかけた “蘭子” も
クランクアップを迎えた二人の熱の入れ様に 「だぶるはな」 の必要性を認識したこと
でしょう。“夕” 自身もそれを改めて強く思い直したことと思います。
そんな彼が次に挑むのは・・・・ということでカメラマンとして、監督として胸に抱いた
一つの願いがどういった実を結ぶことになるのか、続きを楽しみにしておきます。
『Baby Princess(5)』
著者/公野櫻子
カバーイラスト/みぶなつき
口絵・本文イラスト/若月さな
以上敬称略、ということで 「電撃G'sマガジン」 でも連載企画が好評進行中となる
『Baby Princess』 ノベライズも巻を重ねて5巻目の刊行を迎えております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new14 】
海へ泳ぎに行って、温泉につかって・・・・と読者ならびに “陽太郎” にとってみれば
至福の時、と言いますか眼福の時というイベント尽くしではありますが、それと同じ
くらい深刻かつ重大なトラブルに見舞われてもいるところで。
“麗” の水着騒動であったり、“綿雪” が心許しているのを見て嫉妬する “氷柱”
との一幕であったり、“螢” との距離の縮み具合であったりと姉妹たちとの仲も更に
良好なものとなってきているところで
「オマエと──私は家族じゃない」
・・・と深く、静かに言い切った “ヒカル” の一言。内に秘めた決意の吐露が、彼女の
思いもよらぬ事態へと波及して、“陽太郎” が19人の姉妹と共に在ることへの改めての
問いかけに繋がりつつの引き具合。どちらに話が倒れるのか、続刊が待ち遠しい所です。
カバーイラスト/みぶなつき
口絵・本文イラスト/若月さな
以上敬称略、ということで 「電撃G'sマガジン」 でも連載企画が好評進行中となる
『Baby Princess』 ノベライズも巻を重ねて5巻目の刊行を迎えております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new14 】
海へ泳ぎに行って、温泉につかって・・・・と読者ならびに “陽太郎” にとってみれば
至福の時、と言いますか眼福の時というイベント尽くしではありますが、それと同じ
くらい深刻かつ重大なトラブルに見舞われてもいるところで。
“麗” の水着騒動であったり、“綿雪” が心許しているのを見て嫉妬する “氷柱”
との一幕であったり、“螢” との距離の縮み具合であったりと姉妹たちとの仲も更に
良好なものとなってきているところで
「オマエと──私は家族じゃない」
・・・と深く、静かに言い切った “ヒカル” の一言。内に秘めた決意の吐露が、彼女の
思いもよらぬ事態へと波及して、“陽太郎” が19人の姉妹と共に在ることへの改めての
問いかけに繋がりつつの引き具合。どちらに話が倒れるのか、続刊が待ち遠しい所です。
2010年09月12日
『「六畳間の侵略者!?」プロモーションMOVIE』
PROJECT 『六畳間の侵略者!?』 から、同作品のプロモーションMOVIEを収録した
応募者全員サービスDVDが届きました。プロモーションMOVIEのほか、「HJ文庫」
公式サイトで公開されていた動画2本の高解像度版も収録されています。
・・・で、そのアニメーションを見させていただいたワケですが 「おぉ〜動いてる」
って感じで。「陸戦協定」って原作だと一言も触れてないんですが、ちゃんと認識
されてるんだなぁ、とか思ったり。ババ抜きだけでこの騒動、流石の面々です。
クレジットには載っていませんでしたが、「声優さんのキャスティングはこうしたい」
という宣言も含まれていたのかもしれません。ともあれ『いちばんうしろの大魔王』
の後続としてぜひアニメ化を果たして欲しいと願う次第です。
#ダメ絶対音感、とか無いからね・・・自分には判別できないですけどね・・・。
応募者全員サービスDVDが届きました。プロモーションMOVIEのほか、「HJ文庫」
公式サイトで公開されていた動画2本の高解像度版も収録されています。
・・・で、そのアニメーションを見させていただいたワケですが 「おぉ〜動いてる」
って感じで。「陸戦協定」って原作だと一言も触れてないんですが、ちゃんと認識
されてるんだなぁ、とか思ったり。ババ抜きだけでこの騒動、流石の面々です。
クレジットには載っていませんでしたが、「声優さんのキャスティングはこうしたい」
という宣言も含まれていたのかもしれません。ともあれ『いちばんうしろの大魔王』
の後続としてぜひアニメ化を果たして欲しいと願う次第です。
#ダメ絶対音感、とか無いからね・・・自分には判別できないですけどね・・・。
2010年09月11日
『サクラダリセット(3) MEMORY in CHILDREN』
乙一 先生の推薦文に後押しされつつ登場してから1年と3ヶ月。能力者の集う街
「咲良田」 を舞台とする 河野裕 先生の物語も3巻目の刊行を迎えております。
(イラスト:椎名優 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=200911000545 】
【 http://www.kadokawa.co.jp/fair/200908-01/ 】
「──アンドロイドは、誰?」
“浅井ケイ”、そして “春埼美空” と浅からぬ縁を持つ “相麻菫” が彼と彼女に
投げかけた意図。抗いようのない現実に対する想い、その表れの一つであったのかと
今にして思います。“ケイ” の回答内容も興味深いところでした。
「──僕は、未来の記憶を持っている。」
“ケイ” が 「咲良田」 に留まるきっかけ、そして “美空” という少女が特別な
存在になった瞬間。「記憶保持」と「リセット」が共に在る理由が現実へのあきらめ、
悲しみ、そして涙に抗うためというのが利己的なのにも関わらずとても綺麗でした。
「──浅井ケイは、間違えない。」
“マリ” という少女を救うために選んだ選択肢、そしてその結果。“美空” 自身が
定めたルールを打ち破ってまで彼を信頼することに決めた要因がこの事件の顛末に
隠されていることを知った時、“美空” の笑顔がより一層印象的に映りました。
“菫” との邂逅がもたらした新たなる展開の予感に胸躍るのは致し方の無いこと。
「月刊少年エース」 でのコミック化も決定し、ますます勢いに乗る本作の行方に
引き続き期待しております。
「咲良田」 を舞台とする 河野裕 先生の物語も3巻目の刊行を迎えております。
(イラスト:椎名優 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=200911000545 】
【 http://www.kadokawa.co.jp/fair/200908-01/ 】
「──アンドロイドは、誰?」
“浅井ケイ”、そして “春埼美空” と浅からぬ縁を持つ “相麻菫” が彼と彼女に
投げかけた意図。抗いようのない現実に対する想い、その表れの一つであったのかと
今にして思います。“ケイ” の回答内容も興味深いところでした。
「──僕は、未来の記憶を持っている。」
“ケイ” が 「咲良田」 に留まるきっかけ、そして “美空” という少女が特別な
存在になった瞬間。「記憶保持」と「リセット」が共に在る理由が現実へのあきらめ、
悲しみ、そして涙に抗うためというのが利己的なのにも関わらずとても綺麗でした。
「──浅井ケイは、間違えない。」
“マリ” という少女を救うために選んだ選択肢、そしてその結果。“美空” 自身が
定めたルールを打ち破ってまで彼を信頼することに決めた要因がこの事件の顛末に
隠されていることを知った時、“美空” の笑顔がより一層印象的に映りました。
“菫” との邂逅がもたらした新たなる展開の予感に胸躍るのは致し方の無いこと。
「月刊少年エース」 でのコミック化も決定し、ますます勢いに乗る本作の行方に
引き続き期待しております。