ここしばらく 「無印」 メンバーを主体で見ていたようでお久しぶりな感じの、
鈴吹太郎 先生/F.E.A.R. が送る 「サガB」 も話が大きく動き出しています。
(イラスト:四季童子 先生、猫猫猫 先生ほか)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201005000575 】
「グラスウェルズ」 の要職方が抱く “アンソン” と “カテナ” に対する評価が
天と地ほどに分かれているのが面白い。・・・「ファントムレイダーズ」 内でもワリと
似たような評価があるような。特に 小暮 さん・・・じゃなくて “ナーシア” 辺りが。(w
“ゴーダ” 伯が表舞台から身を引くことになって 「グラスウェルズ」 内部でも
不穏な動きが見え隠れ。敵か味方か、と揺れ動くNPCたちとの関係にハラハラし、
最終的に見えてきた 「バルムンク」 との繋がりに驚かされ、とまさに激動の展開。
国のことを思い続けてきた “ゴーダ” 伯が 「ファントムレイダーズ」 を結成した
真の意図を打ち明けたところは特に印象的でした。彼の株が思いっきり上がる感じで。
“ナーシア” のデレ具合は是非とも見て、聞いて、確かめさせてもらいたかったです。
バトルもPCのレベルアップに合わせてかなりえげつない能力を持つ敵がバンバン登場
してきて一筋縄ではいかないものばかりですが、それ故に勝利を収める過程と結果は
熱が上がるものがあります。・・・やはり “ゼパ” 様の堅さは尋常じゃないです。
「バルムンク」 に衝撃的な真実を告げられ、そして今まさに危急存亡の秋(とき)を
迎える 「グラスウェルズ」 王国軍師が取った秘策がどんな未来を呼び寄せるのか、
蘇る兆候を見せた “ゼパ” 様の記憶と共に注目しておきたいところです。
2010年09月26日
『ソードワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(9)』
「アイヤール」 王家のお家騒動にあのプレイヤーの影がちらつく・・・そんな始まりを
見せる 秋田みやび 先生/グループSNE のリプレイシリーズ、最新の第9巻です。
(イラスト:中島鯛 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201005000577 】
自分のモノローグと 中島 先生の気合の入った口絵が台無しですよ、“ムーテス”。(w
まずは復帰おめでとうございます、と。“ソラ” はまだNPCのままなんですね・・・。
それにしても “メッシュ”の記憶喪失はどこまでも尾を引きますね、ホント。
そんな彼は今巻でMVP級の働きを見せたり、あるいは50点の経験点を笑いの神が降りた
かの如きタイミングでもらいまくったり、と色んな意味で目を引きつけたカタチに。
シナリオに目を向けてみると、皇女 “ジャスティ” をかどわかした “シフェナ” 側が
めぐらせた策謀が1枚上をいくものの、ぞんざいズの行動力と作戦の妙で何とか切り抜けて
というか、秋田 GMが裏をかかれて悔しがる様子が相変わらず面白い。
厳格な 「アイヤール」 王家の女帝 “セラフィナ” に対してもぞんざいな姿勢を崩さない
“ジーク” たち (ダメンズと呼称) を説教し続ける “エア” の気苦労がピークを迎えて
いたのも注目でしょうか。・・・嫁発言が今巻もとんでもない場面で出てきますし。(w
お家騒動もひとまずの決着を見せ、「アイヤール」 王家がツンデレの血筋であることが
そこはかとなく判明したところで告げられる “ミスティン” の予言。その内容は次巻で
明らかになるとのことで、それが 「ぞんざい勇者団」 とどう関わってくるのか。楽しみです。
見せる 秋田みやび 先生/グループSNE のリプレイシリーズ、最新の第9巻です。
(イラスト:中島鯛 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201005000577 】
自分のモノローグと 中島 先生の気合の入った口絵が台無しですよ、“ムーテス”。(w
まずは復帰おめでとうございます、と。“ソラ” はまだNPCのままなんですね・・・。
それにしても “メッシュ”の記憶喪失はどこまでも尾を引きますね、ホント。
そんな彼は今巻でMVP級の働きを見せたり、あるいは50点の経験点を笑いの神が降りた
かの如きタイミングでもらいまくったり、と色んな意味で目を引きつけたカタチに。
シナリオに目を向けてみると、皇女 “ジャスティ” をかどわかした “シフェナ” 側が
めぐらせた策謀が1枚上をいくものの、ぞんざいズの行動力と作戦の妙で何とか切り抜けて
というか、秋田 GMが裏をかかれて悔しがる様子が相変わらず面白い。
厳格な 「アイヤール」 王家の女帝 “セラフィナ” に対してもぞんざいな姿勢を崩さない
“ジーク” たち (ダメンズと呼称) を説教し続ける “エア” の気苦労がピークを迎えて
いたのも注目でしょうか。・・・嫁発言が今巻もとんでもない場面で出てきますし。(w
お家騒動もひとまずの決着を見せ、「アイヤール」 王家がツンデレの血筋であることが
そこはかとなく判明したところで告げられる “ミスティン” の予言。その内容は次巻で
明らかになるとのことで、それが 「ぞんざい勇者団」 とどう関わってくるのか。楽しみです。
2010年09月25日
『おと×まほ(11)』
白瀬修 先生が綴りに綴った魔法少女物語も11巻目。“此方” が中学2年生へと
進級し、ストーリーも新たな気持ちでスタートしております。
(イラスト:ヤス 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/otomaho/index.html 】
出会ったその時からスカートたくし上げ・・・って何て不埒な、と思ったらこれまた
とんでもない設定で斬り返されたし。まともな・・・まともな人はおらぬのか。(w
そんな感じで “深未” 初登場の回でしたが、話のメインは “瀬乃”。それも
“瀬乃” と “白姫” に纏わる因縁めいた繋がりが鍵となっています。なんか
“此方” さんの異常なハイ・スペックぶりがさらに浮き彫りとなってます。
そしてその因縁にまきこまれた “彼方” は新たに登場した “瀬乃” の力に
一度は叩き潰されますが、「魔法少女たる理由」 を窮地の中で見つめ直した時
彼らしい起死回生の一手で押し返し、と相変わらずのゴリ押しぶりに一安心です。
変態度が増した “いいんちょ” や “丈”、そこに “みさら” と未だ底知れぬ
可能性を秘めた “深未” が同じクラスメイトとして過ごすことでどんな物語が
生まれてくるのか。引き続き楽しみにしておきたいと思います。
進級し、ストーリーも新たな気持ちでスタートしております。
(イラスト:ヤス 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/otomaho/index.html 】
出会ったその時からスカートたくし上げ・・・って何て不埒な、と思ったらこれまた
とんでもない設定で斬り返されたし。まともな・・・まともな人はおらぬのか。(w
そんな感じで “深未” 初登場の回でしたが、話のメインは “瀬乃”。それも
“瀬乃” と “白姫” に纏わる因縁めいた繋がりが鍵となっています。なんか
“此方” さんの異常なハイ・スペックぶりがさらに浮き彫りとなってます。
そしてその因縁にまきこまれた “彼方” は新たに登場した “瀬乃” の力に
一度は叩き潰されますが、「魔法少女たる理由」 を窮地の中で見つめ直した時
彼らしい起死回生の一手で押し返し、と相変わらずのゴリ押しぶりに一安心です。
変態度が増した “いいんちょ” や “丈”、そこに “みさら” と未だ底知れぬ
可能性を秘めた “深未” が同じクラスメイトとして過ごすことでどんな物語が
生まれてくるのか。引き続き楽しみにしておきたいと思います。
『魔王はあまねく愛をまく!』
前作 『シャムロック』 シリーズに続いて 沢上水也 先生が送るセクハラ・ラブコメ。
「GAマガジン Vol.4」 に掲載の短編を読ませていただいた上で手に取りました。
(イラスト:ひづき夜宵 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/maoh/index.html 】
ひょんなことから無意識に好意な女の子へセクハラしまくる魔王子となって、しかも
相手からも運良くまんざらではない感情を向けられるという、うらやまけしからん少年
“桜山流星” に嫉妬せざるを得ない、そんなお話。
“つぼみ” や “真里亜” が “流星” に好意を抱く過程はだいぶ無理してますが
そこは勢いで補いながら読むのが吉でしょう。テンション高めなラブコメですし。
ねちっこい描写はあまり無いので「エロい」というよりは「えちぃ」感じです。
とりあえず短編で見せた3人の関係がこれで裏付けされたので、セクハラ対象が更に
増えていくのであろう、ということと 「魔王」 の存在がどんな風に明らかになるのかを
注視すべく、冬の2巻刊行を待ちたいと思います。
「GAマガジン Vol.4」 に掲載の短編を読ませていただいた上で手に取りました。
(イラスト:ひづき夜宵 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/maoh/index.html 】
ひょんなことから無意識に好意な女の子へセクハラしまくる魔王子となって、しかも
相手からも運良くまんざらではない感情を向けられるという、うらやまけしからん少年
“桜山流星” に嫉妬せざるを得ない、そんなお話。
“つぼみ” や “真里亜” が “流星” に好意を抱く過程はだいぶ無理してますが
そこは勢いで補いながら読むのが吉でしょう。テンション高めなラブコメですし。
ねちっこい描写はあまり無いので「エロい」というよりは「えちぃ」感じです。
とりあえず短編で見せた3人の関係がこれで裏付けされたので、セクハラ対象が更に
増えていくのであろう、ということと 「魔王」 の存在がどんな風に明らかになるのかを
注視すべく、冬の2巻刊行を待ちたいと思います。
『月光』
「第16回電撃小説大賞」 最終選考作にてデビューとなる 間宮夏生 先生の本作。
紙切れに綴られた 「殺しのレシピ」 から始まる一つの愛の形を見届けてきました。
(イラスト/白味噌 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new16 】
── 浮き世離れした魅力がありつつもどこかミステリアスな少女、“月森”。
── 彼女が持つノートに挟まれた、稚拙とも言える殺人計画のメモ書き。
── “野々宮” 少年がそれを手にした途端起こる、彼女の父親と母親の死。
第三者からすればただの交通事故、ただの失踪事件にしか見えない2つの出来事から
「殺しのレシピ」 という存在を知ってしまった彼が 「“月森” 殺人犯説」 を胸に
秘めつつ、彼女の真意を探ろうと近付いていく──。
片や 「殺しのレシピ」 のことなど全く知らないかのようなそぶりを見せる彼女は
親の死をも関知しないかのような面持ちで彼に好意を寄せていると宣言し、やがては
体をも預けるほどに接近し、翻弄していく──。
真実に辿り着くまでの二人の駆け引きや、その過程において気付く自分の想い、互いの
本心といった流れは 『“菜々子さん”の戯曲(シナリオ)』(高木敦史・著) がイケる
クチな方ならまず問題なく読めることでしょう。中々に楽しませてもらった良作でした。
紙切れに綴られた 「殺しのレシピ」 から始まる一つの愛の形を見届けてきました。
(イラスト/白味噌 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1009.php#new16 】
── 浮き世離れした魅力がありつつもどこかミステリアスな少女、“月森”。
── 彼女が持つノートに挟まれた、稚拙とも言える殺人計画のメモ書き。
── “野々宮” 少年がそれを手にした途端起こる、彼女の父親と母親の死。
第三者からすればただの交通事故、ただの失踪事件にしか見えない2つの出来事から
「殺しのレシピ」 という存在を知ってしまった彼が 「“月森” 殺人犯説」 を胸に
秘めつつ、彼女の真意を探ろうと近付いていく──。
片や 「殺しのレシピ」 のことなど全く知らないかのようなそぶりを見せる彼女は
親の死をも関知しないかのような面持ちで彼に好意を寄せていると宣言し、やがては
体をも預けるほどに接近し、翻弄していく──。
真実に辿り着くまでの二人の駆け引きや、その過程において気付く自分の想い、互いの
本心といった流れは 『“菜々子さん”の戯曲(シナリオ)』(高木敦史・著) がイケる
クチな方ならまず問題なく読めることでしょう。中々に楽しませてもらった良作でした。