2010年08月07日

『カンピオーネ!(7) 斉天大聖』

丈月城 先生が銘打つ 「東映まんが祭り的クロスオーバー」 な話の後半部であり、
ラブコメ的に確変状態へと突入する 「草薙護堂のターン」 な展開を見届けました。
(イラスト/シコルスキー 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-campione/#b07


“護堂” さんマジでハンパ無い。そして彼の所業が如何に凄いかを 丈月 先生による
文字の描写を元に、最終的に シコルスキー 先生のイラストへ至るまでどれだけ想像
できるか、という読み手の妄想力を今までで一番試されたような気がします。

・・・というか 「弟」 で来るとは。「決定的な仕事をやってのける。まさしく怪物」と
“リリアナ” が認めざるを得ないのも納得というか。知らぬのは本人ばかりなり、にも
ほどがあると思うんですが、まぁ、ぶっちゃけ面白いのでGO!GO!ってトコですね。

神と神殺し、カンピオーネとの闘いも形勢がひっくり返されての連続で、本作を単なる
ラブコメに留めない熱さが十二分に内包されていたと思います。ラストではまだまだ
見えざる敵の存在も見え隠れしていて、まさに先が楽しみと言うしかないでしょう。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『迷い猫オーバーラン!(9) わたしがみんなに護られてるの♪』

TVアニメの放映も終了し、Blu-ray&DVDのリリースが続く 松智洋 先生、ぺこ 先生の
『迷い猫オーバーラン!』 原作第9巻。加速する恋の嵐を体感してきたところです。

http://dash.shueisha.co.jp/-mayoineko/#b09


“乙女” の求婚騒動で “巧” にも心境の変化が。その表れとして “心” と真摯に
向き合って誠実な回答を寄越してきた、と思っていますが。“千世” も偶然とは言え
キスしただけじゃ一歩リードにはならないんだゾ? 的な側面もあるかも知れません。

“巧” が成長していこうとやっきになっている描写の連続で思わずそういった展開も
考えましたけど、まぁ、何と言いますか、“乙女” さんは周りをよく見ちょる、という
ことで良いオブザーバーだなぁ、と感じたり。

それにしても “柴田” の立ち位置が明確になっていませんねぇ。この巻のあの流れ
からすれば何か仕掛けてきてもいいのでは、と思ったんですが。“千世” と “文乃”、
そして “希” の関係がどう変化するのかも含めて続きに期待、でしょうか。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ジェネシス(4) 創世のメモリアル』

矢野俊策 先生、師走トオル 先生、藤井忍 先生、鈴吹太郎 先生をPLに迎える本作も
伊藤和幸 先生/F.E.A.R. のマスタリングの下、ついに最終巻を迎えることとなります。
(イラスト:亜沙美 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000566


小説家としての演出力を如何なく発揮(あるいは暴走)する 師走 先生のロールプレイ
には 伊藤 先生もたじろぐしかないのか。次々と繰り出される新たな裁判所コンボには
読み手としてもただただ圧倒されるばかりでした。まさしく壮大、豪華な光景で。(w

そんな 師走 先生演じる “神月” が親のように見守る “コウ” に、“カイン” と
対峙することで生まれる心の葛藤、機微。思春期真っ只中の少年が人として成長する
過程を 矢野 先生が見事に演じておられました。ロイスの昇華という演出も素晴らしい。

藤井 先生が演じる “あやめ” も、鈴吹 先生が演じる “瞳” も、それぞれに彼を想う
気持ちが感じられて良かったかと。今巻における激戦の中でも打撃に支援に、と見せ場も
多かったのではないかと思います。


ということでキャンペーンも無事終了、ということで諸先生方、お疲れさまでございます。
何よりも “ドクター” を演じるのが楽しかったのでは、あるいは性に合っていたのでは
ないかと思う 伊藤 先生に完結おめでとうございます、と申し上げる次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス(4) 剣の嘆き、王の帰還』

  著 : 久保田悠羅/F.E.A.R.
  イラスト : 村正みかど
  キャラクター原案 : 植田亮

以上敬称略、ということで 「植田リョウ」 名義のお仕事が忙しいと思われる
植田亮 先生から 村正みかど 先生に挿絵担当をバトンタッチしてお届けする
本シリーズも時代、レベル共に 「無印」 と肩を並べる存在と相成りました。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201005000205


“ユンガー” が 「ノーデンス」 に属することとなって拠点移動に制限がなくなり、
“ベネット” よろしくワールドガイドのような旅から旅の 「黄金の狼」 ご一行。
行く先々で他シリーズとの整合性を満たす事実が飛び込んできて情報整理が大変。(^^;

そんなシリアスな展開の中にも、“アル” が逃げ出すのも分かるような “エルザ”
の鬼っぷりや、きくたけ 先生が嫌がる “ツヴァイ” と “ミリア” のシーンだとか、
心温まるエピソードが盛り込まれているのが展開にメリハリがついて良い感じです。

今巻でいよいよ “アイン” と “ツヴァイ” の関係に決着がつきました。そして
導き出された1つの結果としてのラストの引き具合。次巻が最終巻を予定している
ということで惜しみつつも、最後の落としどころに注目しておくことに致します。


#“エルザ” と “ピアニィ” の魔法大戦争は、ぜひとも見てみたい。(w

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『パラサイトブラッド・リプレイ Bite The Dust!−バイツァダスト!−(1)』

  著 : 力造/グループSNE (テープ起こし: 龍口明眞)
  監修 : 北沢慶
  イラスト : 新井テル子

以上敬称略、ということで 「デモンパ」 のリニューアル版 「パラサイトブラッド」 を
題材としたリプレイシリーズとなる 力造 先生の新作、読ませて頂いております。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201005000204


“あまね” さん、ファンブル出しすぎ。システム上、出やすいのは分かっていますが
ここぞ! というタイミングで連発するのである意味では神業と言わざるを得ない感じ。
色々と恥ずかしがっていましたが、最終的にはそれどころじゃないことが掴めて御の字。

“螢子” と “ルーシー” はかなり色モノな雰囲気が強いというか、本作のコメディな
部分と 「攻め」 の要素を担う感じで、“蒼一郎” が一人ツッコミを入れまくらなければ
いけないほどの奔放さ。見ている分には全くもって楽しいとしか言いようがない。(w

俄然、注目なのは NPC の “紗枝” でしょうか。キャラがすでに立ちすぎています。
隠密判定で目標値が18とか、人として何かを超越してます。力造 GMも演じていて
めっちゃ楽しいんだろうなぁ、という雰囲気が伝わってくるかのようです。


話としては “螢子” をリーダーとする 〈DUST〉 のチームと敵対する 〈ドミニオン〉
との闘争ということでバトルは車を投げ飛ばしたりなどとド派手ですし、まさかの捻り
を加えた展開といい面白かったと思います。次巻の内容も期待しておきたいところです。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル