2010年08月21日

『さくら荘のペットな彼女(3)』

話によるとこれまでで25万部、という数字を叩き出しているらしい 鴨志田一 先生の
青春学園ラブコメディ最新巻。あまりに楽しみすぎて即、読了してしまいました。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new3


「銀河猫にゃぼろん」 は具現化すると面白そう。出し物としてはハードル激高ですが。


“ましろ” をイギリスへ連れ戻そうとする “リタ” の、「さくら荘」 の面々とはまた
違ったボケの噛まし具合に “空太” のツッコミ頻度も急上昇。その上、案外開き直って
一味違ったリアクションも取れるようになっていて掛け合いがより一層面白いものに。

また、“空太” たちに改めて “ましろ” が稀代の天才であることを見せつけたことで
「当たり前のこと」 が共有できないことの悲劇、苦悩をより鮮明なものとし、更にそれを
克服していく展開のさせ方は今までで一番印象に残るものであったと感じました。

印象に残る、と言えばもう1つ。何と言っても “龍之介” の存在を忘れてはいけません。
“空太” たちへのアシストもこれまで以上にこなし、変人ぶりもより一層顕示しながら、
更にはラストでおいしいところも持っていくという、ほぼ主役級のアピール度合いでした。

ラストと言えば、あの劇的なシーンによって “ましろ” の心境にも大きな変化が現れ、
この先まだまだ騒動必至、という感じで存分に楽しませてくれそうな予感十分です。
期待しつつ、続刊が刊行されるその時を待ちたいと思う次第であります。


#もう、何度読み返してみても面白くて仕方が無い。早くも秀作と断言できそう。
#個人的には “空太” と “優子” の掛け合いも凄く楽しみにしてます。(w

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2010年08月15日

「コミックマーケット78(2日目・3日目)」

諸事情ありましてまとめ書きとなりますが


  コミックマーケット78(2日目)@東京ビッグサイト
  コミックマーケット78(3日目)@東京ビッグサイト


の簡易レポートを上げましたのでご連絡致します。

http://srnd.skr.jp/pc/

posted by 秋野ソラ at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年08月14日

『ソードアート・オンライン(5) ファントム・バレット』

デビューから1年半という期間の中で安定した刊行ペースを維持する 川原礫 先生。
電撃文庫からのリリース10冊目となるのは大人気シリーズ 「SAO」 第5巻となります。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new2


・・・何と言いますか、abec 先生のイラストに心を撃ち抜かれたような気がします。(w


銃と鋼鉄のVRMMO、≪ガンゲイル・オンライン(GGO)≫ でも “キリト” さんの
何でもアリな振る舞いがたまりません。銃相手に真っ向から対峙していくその姿は
まさしく疾風迅雷。熱い戦いぶりに今回もまた魅了された形です。

≪GGO≫ と関わることになり、その世界の住人たる少女 “シノン” と出会ったのは
彼の持つ眼ゆえか、それとも彼の犯した逃れえぬ罪ゆえか。劇的で、そして重い展開に
本作の凄さを改めて見せ付けられたような気もします。

本来の目的である、仮想世界で撃たれたら現実世界でも死に至る ≪死銃≫ の謎も
そうですが、“アスナ” や “ユイ” は話に絡んでくるのか、“キリト” さんは今回も
旗を立てまくるのかなど、気になる点が満載で次巻の刊行が待ち遠しい限りです。

posted by 秋野ソラ at 03:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『笑わない科学者と神解きの魔法使い』

「演劇企画ハッピー圏外」 の代表も務める 内堀優一 先生の化学反応ファンタジー。
第2巻の発売を心待ちにしながら、手にとって読ませていただいております。
(イラスト /百円ライター 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1008.php#novel100805


  "Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic."

「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」 とも訳されるクラークの三法則
の内の第三法則。持てる知識を総動員してそれを具現化し、魔法使いである “咲耶” を
驚嘆と羨望の眼差しで釘付けにする “耕介” が相変わらず格好良いです。

“磐長” や “沖島” 教授の言葉尻に隠された “咲耶” への想い、「時詠みの追難」 に
縛られた彼女を救いたいと願う気持ちを鋭い洞察で看破し、また一つ絶望を希望へと
昇華したところが彼のすごいところでもあるなぁ、と再認識させられます。

“沖島” 教授と相対した “倉光” 翁の思惑、そして垣間見える 「リニエッジ機関」 の影。
これは続きが気になる・・・・んですけど 「あとがき」 の書きっぷりがとても気になるところ。
ぜひとも出してほしいと思いますので 「HJ文庫」編集部 さん、よろしくお願いしますよ。


#どっちかと言われればネコミミかなぁ。(ぉぃ

posted by 秋野ソラ at 03:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『東京皇帝☆北条恋歌(6)』

『10歳の保健体育』 で話題を攫った 竹井10日 先生の 『東京皇帝☆北条恋歌』。
「東京帝国独立キャンペーン」 を展開しつつ最新第6巻が刊行となっております。
(イラスト:要河オルカ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201004000207
http://www.kadokawa.co.jp/event/present.html#200811000521


・・・どことなく 『10歳の保健体育』 に引きずられた感がないわけでもない。(^^ヾ


“一斗” が記憶喪失になったことを申し訳なく思う気持ちを余所に、“恋歌” たちが
彼との関係を捏造して願望、というか欲望を満たさんとするドタバタなラブコメぶりは
相変わらず読んでいて楽しくて仕方がない。

記憶がなくなっても振り回され続けるその気質が実は封印せし幼少のみぎりに端を発する
ことだと分かったりだとか、いきなり表紙を奪ってヒロイン級に昇格した “東雲” さんと
限られた時間で心通わせる場を設けるなど真面目な話も織り込んでくるから油断大敵。

彼の苦悩を慮り影に日向にと見守ってきた “恋歌” と、それでも唯我独尊な自分に気付き
愕然とする “来珠”。ネガティブな思考が積もり積もってついに突拍子も無い宣言を出した
“来珠” をも唖然とさせる破天荒かつ不条理な事象の勃発に続きの展開が期待されます。

posted by 秋野ソラ at 03:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル