『とある飛空士への追憶』 劇場版アニメの制作も進んでいるという 犬村小六 先生の
「飛空士」 シリーズ最新作。今巻も更に見どころ満載で魅了されることしきりです。
(イラスト/森沢晴行 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#06 】
前巻で壮絶な空戦を経験し、心に影を落とした “カルエル” に対して突きつけられた
一つの事実。心を閉ざし続ける間も無く 「空族」 との戦闘は続き、ここが死中かという
まさにその時、ついに母の言葉を昇華して放ったあの一言。そしてその後の展開。
・・・すみません、この話運びはマジ泣きそうになりました。やられました。
その前段として “アリエル” が彼を慮る言動が無ければ昇華も不可能だったでしょうし
何より “ノリピー” と “ベンジャミン” の、本当に目を見張るほどの活躍と容赦ない
展開があればこそ向き合えたのだと思うと、この気持ちは抑えられませんでした。
・・・何と言いますか、有り体に申し上げればただ「すげぇ!」としか言いようが無く。
しかも最後にまたとんでもない引きを用意して下さってますし、もう、どうすんだと。
続きが気になって仕方が無いぞ、と声を大にして言わせていただく他にありません。
これは間違いなく 「ガガガ文庫」 を支えるビッグタイトルと言えるでしょう。
・・・『〜追憶』 に続いて秀作となる予感がひしひしと伝わってきます。
2010年08月28日
『絶対女王にゃー様(3)』
J・さいろー 先生が紡ぐ、少年少女にしてはちょっと扇情的な物語も遂に終幕の時。
“にゃー様” の正体が明らかになることで訪れる変化、機微に注目です。
(イラスト/しろ 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#05 】
「宮殿」 での虚像と 「自然科学部」 での実像がどう結びつくのか。“輪玖” だけ
ではなく “にゃー様” も目星がついていなかった、ということで更に衝撃的な事実が
待ち受けているとは露知らず。
そもそも 「宮殿」 が出来た背景とは何だったのか。“にゃー様” 誕生秘話にまで
触れられた時は J・さいろー 先生らしい描写の仕方かな、という印象を受けました。
思春期の少年少女が抱く苦悩を、刺激的ではありますがよく表せているということで。
“輪玖” が “りょー” として、そして “カナエ” として “にゃー様” にすっかり
調教された上であの結末に至る、ということでひとまずは丸く収まって良かったです。
「ガガガ文庫」じゃないと実現できない作品かも、という読了感を堪能いたしました。
“にゃー様” の正体が明らかになることで訪れる変化、機微に注目です。
(イラスト/しろ 先生)
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#05 】
「宮殿」 での虚像と 「自然科学部」 での実像がどう結びつくのか。“輪玖” だけ
ではなく “にゃー様” も目星がついていなかった、ということで更に衝撃的な事実が
待ち受けているとは露知らず。
そもそも 「宮殿」 が出来た背景とは何だったのか。“にゃー様” 誕生秘話にまで
触れられた時は J・さいろー 先生らしい描写の仕方かな、という印象を受けました。
思春期の少年少女が抱く苦悩を、刺激的ではありますがよく表せているということで。
“輪玖” が “りょー” として、そして “カナエ” として “にゃー様” にすっかり
調教された上であの結末に至る、ということでひとまずは丸く収まって良かったです。
「ガガガ文庫」じゃないと実現できない作品かも、という読了感を堪能いたしました。
『とある魔術の禁書目録(21)』
前巻の衝撃も冷めやらぬまま、まさかの隔月刊行となる 鎌池和馬 先生の大人気作。
三者三様、いやそれ以上の人物の思惑が分離し、衝突し、と怒涛の展開が続きます。
(イラスト/灰村キヨタカ 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new1 】
“上条” さんと “一方通行”、そして “浜面”。それぞれの物語が第三次世界大戦
の最前線において付かず離れず、時にはクロスオーバーして、と当面の敵 “フィアンマ”
そして “ミーシャ” と対峙していく話回しの巧さは素直に驚嘆の域かと思います。
こう、誰かの窮地を思わぬところで別の誰かが救ってたりとか、展開として熱いとしか
言いようがない、まさに。何気に “ステイル” が頑張っているのと “一方通行” の
心変わりを意思表示したところはそれぞれ応援したいところ。
それにしても “御坂美琴” は本編まるで見せ場なし、というところですか今のところ。
とりあえず “上条” さんをぶん殴る、という彼女の目標を達成する日はやってくるのか
という点も含めて引き続き彼らの物語がどう動くのか見届けたいと思います。
三者三様、いやそれ以上の人物の思惑が分離し、衝突し、と怒涛の展開が続きます。
(イラスト/灰村キヨタカ 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new1 】
“上条” さんと “一方通行”、そして “浜面”。それぞれの物語が第三次世界大戦
の最前線において付かず離れず、時にはクロスオーバーして、と当面の敵 “フィアンマ”
そして “ミーシャ” と対峙していく話回しの巧さは素直に驚嘆の域かと思います。
こう、誰かの窮地を思わぬところで別の誰かが救ってたりとか、展開として熱いとしか
言いようがない、まさに。何気に “ステイル” が頑張っているのと “一方通行” の
心変わりを意思表示したところはそれぞれ応援したいところ。
それにしても “御坂美琴” は本編まるで見せ場なし、というところですか今のところ。
とりあえず “上条” さんをぶん殴る、という彼女の目標を達成する日はやってくるのか
という点も含めて引き続き彼らの物語がどう動くのか見届けたいと思います。
『偽りのドラグーン(4)』
三上延 先生、椎名優 先生でお送りする学園ファンタジー第4巻。“ジャン” と
“ティアナ” の偽りが決定的な瞬間と共に交差し、物語が大きく動き始めます。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new11 】
ついにこの時が来たか、と。それもまとめて。しかもそのまま引かれてしまってもう
なんてこった、の一言。ただ、“ヴィクトル” の本心が開けっ広げになったことで
“ジャン” の進退、というよりは今後どこへ向かおうとするのかが注視すべき点です。
あと、この巻に関してはそちらのメインイベントを除くと今回のピンチを脱するために
影に日向にと尽力した “ニール” がほぼストーリーを掌握していた、と言えるかと。
“クリス” との少なからぬ縁もまた 「偽り」 に関して一石を投じていましたし。
そんな彼女が徐々に女性としての可愛らしさを垣間見せる機会が増えてきて、椎名 先生
への挿絵指定もあって嬉しい限りなのですが、お話的には大丈夫なのかと心配です。(^^ヾ
というところで次巻の刊行をお待ち申し上げる次第でございます。
“ティアナ” の偽りが決定的な瞬間と共に交差し、物語が大きく動き始めます。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new11 】
ついにこの時が来たか、と。それもまとめて。しかもそのまま引かれてしまってもう
なんてこった、の一言。ただ、“ヴィクトル” の本心が開けっ広げになったことで
“ジャン” の進退、というよりは今後どこへ向かおうとするのかが注視すべき点です。
あと、この巻に関してはそちらのメインイベントを除くと今回のピンチを脱するために
影に日向にと尽力した “ニール” がほぼストーリーを掌握していた、と言えるかと。
“クリス” との少なからぬ縁もまた 「偽り」 に関して一石を投じていましたし。
そんな彼女が徐々に女性としての可愛らしさを垣間見せる機会が増えてきて、椎名 先生
への挿絵指定もあって嬉しい限りなのですが、お話的には大丈夫なのかと心配です。(^^ヾ
というところで次巻の刊行をお待ち申し上げる次第でございます。
『煉獄姫』
『ルナティック・ムーン』 『レジンキャストミルク』 『アカイロ/ロマンス』 と 椋本夏夜 先生の
イラストが続いていたところから、kaya8 先生を新たなイラストレーターに迎えつつ送る
藤原祐 先生の新シリーズがスタートしております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new12 】
まず、章立てが多いので見た目は短編形式のように感じるのでとてもテンポ良く
読めるのがまず好感触でした。・・・まさか第八章でそういう話の繋げ方をするとは
思ってなかったので思わず一度読み戻しましたけど。
それとキャラクター。“アルト” の純心さと無垢な感じ、無慈悲で残酷なところを
併せ持つところなんかはまさに 藤原 先生ならではという感じがしてこちらも好感が
持てました。・・・“フォグ” も大変でしょうね、ということで。
世界観も独特ですし、何より話回しとして秘密を提示するタイミングと、それを明かす
タイミングが絶妙で。これまた今後が楽しみな滑り出しではないかと感じました。
次巻以降の刊行に大いに期待できる、と言っても何ら問題はないでしょう。
イラストが続いていたところから、kaya8 先生を新たなイラストレーターに迎えつつ送る
藤原祐 先生の新シリーズがスタートしております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1008.php#new12 】
まず、章立てが多いので見た目は短編形式のように感じるのでとてもテンポ良く
読めるのがまず好感触でした。・・・まさか第八章でそういう話の繋げ方をするとは
思ってなかったので思わず一度読み戻しましたけど。
それとキャラクター。“アルト” の純心さと無垢な感じ、無慈悲で残酷なところを
併せ持つところなんかはまさに 藤原 先生ならではという感じがしてこちらも好感が
持てました。・・・“フォグ” も大変でしょうね、ということで。
世界観も独特ですし、何より話回しとして秘密を提示するタイミングと、それを明かす
タイミングが絶妙で。これまた今後が楽しみな滑り出しではないかと感じました。
次巻以降の刊行に大いに期待できる、と言っても何ら問題はないでしょう。