「月刊コミッックアライブ」9月号(7/27発売号)より にぃと 先生によるコミックの
連載が決定した、あさのハジメ 先生の学園執事ラブコメ 『まよチキ!』 第3巻です。
(イラスト:菊池政治 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=25005 】
目的を言わずに相互理解を得ないまま会話を進めて大惨事、という喜劇ぶりに好感が
持てる展開で今巻も安心して読める内容であったかと。突如 「恋人ごっこ」 をする
ハメになった “宇佐美マサムネ” も少々意外なひねくれ者で楽しませてもらいました。
「恋人ごっこ」 をする傍らでヤキモチを焼く “スバル” はいかにも、という雰囲気
でしたが、ここにきて “奏” の立ち位置がまた読みにくくなったように思います。
前巻ラストの振りはどこまで引っ掛かってくるのかと思うと気になって仕方が無いです。
まぁ、“紅羽” が所属する「手芸部」って何なの? とかいった点も気になると言えば
そうですが。“近次郎” の女性恐怖症を直そうとする包囲網にも厚みが増してさらに
スラップスティックなお話が期待できる気がします。次巻も楽しみにしておきます。
2010年05月01日
『氷結鏡界のエデン(3) 黄金境界』
細音啓 先生の重層世界ファンタジー 『氷結鏡界のエデン』 第3巻は正護士を目指す
部隊の結成に向けて出会う候補生 “華宮” との出会いから話がスタートします。
(イラスト:カスカベアキラ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200905000106 】
「ああ、良かった。あなたはわたしの問いに答えてくれた」
そう応える “華宮” の顔が思い浮かぶようでした。“シェルティス” の秘密を
言葉ではなく態度で知ることによって警戒心を解いた 「ネルの民」 らしい物言い
に思わず心惹かれる瞬間でもありました。
前作 『黄昏色の詠使い』 との繋がりを感じさせる音律であるとか、気になる点は
尽きないところではありますが、ひとまずは “ユミィ” にも望みを叶える術が
ありそうなところには彼女と同じく安堵する思いです。
“黄金のマハ” との闘いを通して予見する、未知なる敵との遭遇もそうですが、
ようやく部隊としてのカタチも整ってまた一歩 「千年獅」 への道に歩を進めた
“シェルティス” たちの今後に引き続き注目していく所存です。
部隊の結成に向けて出会う候補生 “華宮” との出会いから話がスタートします。
(イラスト:カスカベアキラ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200905000106 】
「ああ、良かった。あなたはわたしの問いに答えてくれた」
そう応える “華宮” の顔が思い浮かぶようでした。“シェルティス” の秘密を
言葉ではなく態度で知ることによって警戒心を解いた 「ネルの民」 らしい物言い
に思わず心惹かれる瞬間でもありました。
前作 『黄昏色の詠使い』 との繋がりを感じさせる音律であるとか、気になる点は
尽きないところではありますが、ひとまずは “ユミィ” にも望みを叶える術が
ありそうなところには彼女と同じく安堵する思いです。
“黄金のマハ” との闘いを通して予見する、未知なる敵との遭遇もそうですが、
ようやく部隊としてのカタチも整ってまた一歩 「千年獅」 への道に歩を進めた
“シェルティス” たちの今後に引き続き注目していく所存です。
『本日の騎士ミロク(4)』
「富士見ファンタジア文庫」 で始まった 田口仙年堂 先生の新シリーズも早4巻目。
前巻で死の淵を彷徨う事態に陥った “トーラット” のその後が気になる展開です。
(イラスト:高階聖人 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200911000057 】
「フッフッフッ、今度は私が助ける番だぜ、ミロク!」
ということで、今度は “ミロク” がピンチに陥るハメに。経緯については本編を
ご確認頂くとして、“ミーヤー” 姫に色仕掛けをされるなど女難の相もありそうな
“ミロク” の活躍は次巻にとっておく感じですかね。
“トーラット” を救うべく訪れた 「ベト神聖国」 での出会い、触れ合いもさること
ながら、「オウガン帝国」 の目論見が想像以上に広く、根深いものを感じるにつれて
話の大きさをひしひしと感じているところです。
個人的には “ミーヤー” の素が出てきたところの一幕は楽しませてもらいました。
やはりギャップというのは時として重要なことだとつくづく思いました。(^^;
前巻で死の淵を彷徨う事態に陥った “トーラット” のその後が気になる展開です。
(イラスト:高階聖人 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200911000057 】
「フッフッフッ、今度は私が助ける番だぜ、ミロク!」
ということで、今度は “ミロク” がピンチに陥るハメに。経緯については本編を
ご確認頂くとして、“ミーヤー” 姫に色仕掛けをされるなど女難の相もありそうな
“ミロク” の活躍は次巻にとっておく感じですかね。
“トーラット” を救うべく訪れた 「ベト神聖国」 での出会い、触れ合いもさること
ながら、「オウガン帝国」 の目論見が想像以上に広く、根深いものを感じるにつれて
話の大きさをひしひしと感じているところです。
個人的には “ミーヤー” の素が出てきたところの一幕は楽しませてもらいました。
やはりギャップというのは時として重要なことだとつくづく思いました。(^^;
『月見月理解の探偵殺人(2)』
明月千里 先生の 「第1回GA文庫大賞・奨励賞」 受賞作に続刊が登場。嘘を見破る
探偵と嘘を見破られた少年の奇妙な縁はまだ続いているようです。
(イラスト:mebae 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/tukimiduki/ 】
他人に成り代われる《ドッペルゲンガー》と称された “花鶏” を追い求める “交喙”。
・・・この説明はどこで「区切れる」のだろう、と考えながら読み進めていくうちに今巻も
度重なる切り返しに仮説を立てては崩し、の連続で最後の「エピローグ」へ至るまでの
わずかなページにおいてもどんでん返しを喰らって驚かされることしきりでした。
「探偵殺人ゲーム」 のルールを使いまわして、今度はより現実的に「死」というものを
意識させられるストーリーに仕上げてこられたことにもビックリさせられた感じです。
この妙なる関係性に振り回された “交喙” の機微が変化していく過程にも注目ですが
彼女の望む 「“初” と “遥香” の誤解を解く」 未来は訪れるのか。その鍵を握るのは
やはり変わり者の探偵 “理解” なのでしょう。
・・・彼女が誘う 「月見月の別荘」 で何か進展があるやも知れません。注目しておきます。
探偵と嘘を見破られた少年の奇妙な縁はまだ続いているようです。
(イラスト:mebae 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/tukimiduki/ 】
他人に成り代われる《ドッペルゲンガー》と称された “花鶏” を追い求める “交喙”。
・・・この説明はどこで「区切れる」のだろう、と考えながら読み進めていくうちに今巻も
度重なる切り返しに仮説を立てては崩し、の連続で最後の「エピローグ」へ至るまでの
わずかなページにおいてもどんでん返しを喰らって驚かされることしきりでした。
「探偵殺人ゲーム」 のルールを使いまわして、今度はより現実的に「死」というものを
意識させられるストーリーに仕上げてこられたことにもビックリさせられた感じです。
この妙なる関係性に振り回された “交喙” の機微が変化していく過程にも注目ですが
彼女の望む 「“初” と “遥香” の誤解を解く」 未来は訪れるのか。その鍵を握るのは
やはり変わり者の探偵 “理解” なのでしょう。
・・・彼女が誘う 「月見月の別荘」 で何か進展があるやも知れません。注目しておきます。
『おと×まほ(10)』
「男の娘」 というジャンルも珍しくなくなってきた昨今ではありますが、白瀬修 先生の
妄想はまだまだとどまることを知らず、ついに2ケタ第10巻の刊行を迎えております。
(イラスト:ヤス 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/otomaho/ 】
・・・今巻はいつにも増してピンポイントで絶妙な挿絵指定があったように感じています。
それに応えるべく素晴らしいイラストを描ききった ヤス 先生に敬意を表したい所です。
にしても 「裸エプロンならぬスパッツエプロン」 って。 可愛いからアリですけど。(w
そんな騒ぎはさておき、今巻の 「ノイズ」 との闘いの中で一段階成長を遂げた “留真”
こと “グレイス・チャペル” のことであるとか、“委員長” が感じた懸念であるとか、ラストの
描写であるとかを見るに 「また新たな物語が始まったのだ」 と予感させてくれます。
個人的には “エフェクト” の言動が気になっている、というか注目しているというか。
“此方” に吹き込まれていろいろとやらかしてくれるところや、今巻で見せたわずかな
変化であるとか、特に。ともあれ、続きが楽しみな点は変わりありません。期待してます。
妄想はまだまだとどまることを知らず、ついに2ケタ第10巻の刊行を迎えております。
(イラスト:ヤス 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/otomaho/ 】
・・・今巻はいつにも増してピンポイントで絶妙な挿絵指定があったように感じています。
それに応えるべく素晴らしいイラストを描ききった ヤス 先生に敬意を表したい所です。
にしても 「裸エプロンならぬスパッツエプロン」 って。 可愛いからアリですけど。(w
そんな騒ぎはさておき、今巻の 「ノイズ」 との闘いの中で一段階成長を遂げた “留真”
こと “グレイス・チャペル” のことであるとか、“委員長” が感じた懸念であるとか、ラストの
描写であるとかを見るに 「また新たな物語が始まったのだ」 と予感させてくれます。
個人的には “エフェクト” の言動が気になっている、というか注目しているというか。
“此方” に吹き込まれていろいろとやらかしてくれるところや、今巻で見せたわずかな
変化であるとか、特に。ともあれ、続きが楽しみな点は変わりありません。期待してます。