2010年03月20日

『サクラダリセット(2) WITCH, PICTURE, and RED EYE GIRL』

「グループSNE」所属の 河野裕 先生が、椎名優 先生の美麗なイラストと共に送る
不思議な能力が観測される街 「咲良田」 を舞台とした物語。その第2巻となります。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200901000283


気持ち読むのに時間が掛かるな、と思ったら 400 ページあるんですね。「スニーカー文庫」
の紙は他のレーベルからすると薄めなので同じくらいの厚さでも数がだいぶ違うということを
改めて思い知らされたような気がします。

そしてその量に釣り合う、とても読み応えのある内容であったと思います。今巻も。3日間
の時間を巻き戻す能力を軸に、かつ数ある特殊能力の中でもごくわずかなものを手札として
ここまで巧みに物語が構築できるのか、と驚かされることしきりです。

過去を懐旧する心、現在を信じる心、未来を夢見る心。人それぞれに、その時々で抱える
胸の内が時に秘められ、あるいは顕現しぶつかり合う中で変化する “ケイ” や “春埼” の
機微をぜひ感じ取ってほしい所かと。乙一 先生の言葉に従っておいて良かったです。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『C3 -シーキューブ-(9)』

『藍坂素敵な症候群』 の刊行からさほどの間を空けずしての刊行となる 水瀬葉月 先生の
『C3 -シーキューブ-』 最新巻は 「巫女乳祭り」 を全力全開でお届けしております。(w
(イラスト/さそりがため 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1003.php#new5


・・・巫女服にスリット、ってどんだけ際どいのか。さそりがため 先生、ステキすぎます。
初詣で振舞われた甘酒とお屠蘇で見せた “フィア” “このは” “錐霞” の痴態といい
えちぃ部分に関して抜かりがない 水瀬 先生の攻めの姿勢は賞賛に値すると思います。

今回の呪われた道具が起こす騒動も一筋縄ではいかないワケですが、トリックみたいに
読み手の思惑を外してくれる解決までの展開にはなかなか目を見張るものがあるというか、
楽しませていただいたというか。流れにちょっとしたひねりがあるのは良いことかと。

“千早” の誤解と “伍鈴” の思いの深さがここまで話を大きくしていたのか、と読了後
気付かされたときにそう思ったのですが、何にせよ面白かったことには違いない話で。
次巻はいよいよ2桁、10巻目に突入ということで益々期待のシリーズとなりそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『メグとセロン(5) ラリー・ヘップバーンの罠』

『キノの旅 -the Beautiful World-』 『お茶が運ばれてくるまでに 〜A Book At Cafe〜』
などでおなじみ、時雨沢恵一 先生と 黒星紅白 先生のコンビで綴る 「第四上級学校」 を
舞台とした物語。“リリア” もちょっと顔見せする第5巻が刊行されております。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1003.php#new3


読み終えて改めて今巻のストーリーを振り返ってみると、全体像からどう切り出して見せて
いくか、伏線の張り方と回収の仕方がとても綺麗、というか丁寧だったような気がします。
話が行き詰った時の 「そうか! ここで・・・」 と思わせてくれるところが特にそう感じました。

作中で “ラリー” が 「頭はよくないから」 と自分を卑下する場面がありますが、ここは一言
「そんなご謙遜を」と、あるいは 「ご慧眼恐れ入る」 と申し上げておくべきところでしょう。
勉学に強いだけが能力じゃない、ということで。

“メグ” と “セロン” の間柄には以前にも増して何ら進展がないところではありますが
今巻は読んでいてしっくりする、「巻末恒例・あとがきブログ超拡大版」 と合わせてとても
楽しませてもらったお話かも知れません。次巻以降も更なる期待が持てるというものです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『スイート☆ライン(3) オーディション編』

有沢まみず 先生、如月水 先生(RED FLAGSHIP)が描く、声優をモチーフとしたラブコメ。
前巻からの引きで見せた “はるか” の去就が気になって仕方が無い第3巻の登場です。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1003.php#new6


作中の小説 『シックスティーン』 を引き合いに出すのもなんですが、『スイート☆ライン』
に関しても短時間の中で物語世界にどっぷりと埋没できるタイトルだと思います。ここ3巻
全てがそうですね。集中しているからページ数のワリにサクッと読み終えられますし。

“はるか” が流す涙も隠さずに吐露した 「秋宮涼子が父を殺した」 という言葉の意味、
声優となることを目指した理由、乗り越えるべき壁が如く敵対視する “涼子” への思い。
それでも敵わぬと背を向けそうになる彼女を引き止めた “正午” の心意気に注目でしょう。


   「なあ、あんたさ、何か死ぬほど真剣に物事に打ち込んだことはあるか?」


・・・なんか、こう、とても青臭いのにも関わらず身につまされる、というか胸に響く熱血ぶり
でした、あのシーンは。ちゃんと “永遠” に張った伏線も合わせて回収してくるあたりの
お話の運び具合も良かったと思います。そして “トンガ” ちゃんは相変わらず強烈です。(w

恋に仕事に、とひたむき頑張る “永遠” の可愛らしさも相変わらず。挿絵指定もG.J!
ユニットメンバーが揃う次巻でどんな出来事が待ち受けているのか、引き続き楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル