2010年03月13日

『デウス・レプリカ(3)』

にのまえあゆむ 先生の 「第3回 ノベルジャパン大賞」 佳作受賞作品。順調に刊行を
重ねて今回で3巻目となります。引き続き読ませていただいているところです。
(イラスト/をん 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1003.php#novel100306


今巻では今まで名が挙がっていたにも関わらず出番の無かった “美弥子” や新たな
リメイン・シリーズ 「リメイン・タトゥ」、更に “映” と縁深い敵の登場と話が
また一歩、順序良く先に進んでいく感覚を味わいました。

そして “美鈴” や “悠” が 「リメイン・シリーズ」 と関わっていることが偶然
ではなく必然ではないかと、更にそれが大切に抱き続ける感情にも影響しているのでは
ないかという疑念が彼女たちに動揺を生み、窮地に立たされるワケですが──。

そこをどう切り返して丸く収め、気持ちに整理をつけるか、あるいはつけさせるか
というところにご注目、と言っておきましょう。それにしても “美鈴” と “悠” は
あそこまでやっておいていい加減くっつきませんかね。(^^;

posted by 秋野ソラ at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『SH@PPLE ─しゃっぷる─(8)』

ういらあくる 先生のコミックスとほぼ同時刊行となる、竹岡葉月 先生と よう太 先生の
大人気シリーズ第8巻は 「ドラゴンマガジン」 に掲載されていた短編を集めた内容+α
を中心にお送りしております。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=200912000113


「図書委員長、高天原りぼんの決断」 「戦慄の乙滅我!」 といった少々トンデモない話や
「ギブミー・プレゼント」 「日曜日のナイチンゲール」 といった “雪国” と “舞姫” の
過去が垣間見える話など千変万化な切り返しができるのもやはり本作の魅力かと。

そういった変化を見せつつ 「私たちの生徒会長」、そして 「午後の紅茶とマドレーヌ」 で
一気に現実に引き戻される感じでしたが次巻が最終巻、ということで何とも感慨深いところ。
嘘予告やショートコミックがもう見れなくなるのかと思うと少し寂しい限りですが。

何はともあれ、コミックス版とは違う落とし所として 竹岡葉月 先生が決めた着地点を
見定めるべく刊行を心待ちにしておきたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2010年03月06日

『パパのいうことを聞きなさい!(2)』

第1巻が緊急増刷、ということでまずはおめでとうございます。・・・というかあの内容で
増刷が掛からないほうがどうかしていると思う 松智洋 先生、なかじまゆか 先生の
ドタバタアットホームラブコメ第2巻。早速、読ませて頂いております。

http://dash.shueisha.co.jp/_papa/#b02


・・・というかこの刊行ペースで〆切を維持するほうがムリと言うか。むしろここまで
実現されていることに対して敬意を表してもいい気がするのですがどうでしょうか。
『迷い猫オーバーラン!』 と交互に執筆、というのですからまた驚きですし。

それはさておき本編に目を向けてみれば今巻は “空” をメインとしたラブ寄りな
お話ということでまたまた楽しませてもらいました。内弁慶なだけ、という要素が
彼女の魅力をまた一つ押し上げていたように思います。

楽しませてもらった、と言えば表紙、口絵、挿絵、「とらのあな」で頂戴した小冊子&
イラストカードと なかじまゆか 先生のイラストがまたステキで。松 先生が絶賛される
のも大いにうなずけるというものです。

『迷い猫オーバーラン!』 と共に刊行が楽しみなタイトルであることは相変わらず、です。

posted by 秋野ソラ at 11:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(1) 星影の魔都』

過去にプレイヤーとして参加した経験もある 加納正顕 先生/F.E.A.R. が挑む
『ダブルクロス The 3rd Edition』 のリプレイ、ということで期待を胸に拝読しました。
(イラスト:片桐いくみ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000567


  加納 : 助けてドラ●もん! ジャイ●ンが無茶振りを!
  三田誠(以下、三田) : 誰がドラ●もんやねん!(笑)
  合鴨ひろゆき(以下、合鴨) : (ってことはジャイ●ンは・・・・・・)。


(大笑)。何気ない一言で決まった 『PCが全員「FH」』 という方針を実現するプレイヤー
として選ばれた 三田 先生、合鴨 先生を迎えるともなれば記憶に新しい、あの超絶面白い
『神曲奏界ポリフォニカRPGリプレイ』 の再来か! ということでいきなり期待度MAX。

そこに 『THE IDOLM@STER』 の “秋月律子” 役としても知られる声優の 若林直美 さん
が参戦。最近は仕事の都合などにより離れてはいるものの、元々TRPGへの造詣が深い
ということで演技のみならず提示される名アイデアの数々、と何ら不安要素のない形に。

他にもアイロニックなダーグヒーローを演じきる 矢野俊策 先生、最強であることに
こだわり続ける 三田 先生、止む無く悪役であることに徹さざるをえない少女を好演する
合鴨 先生と枚挙に暇が無いほど見どころ満載。

コレはぜひ読んでご確認を、ということでこれ以上は喋らないことに致します。(w

posted by 秋野ソラ at 11:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『デモンパラサイト・リプレイ 極道★キラリ(3)』

藤澤さなえ 先生/グループSNE がテストプレイで心から実感した面白さを胸に
「ソード・ワールドRPG」 以外のGMを初めて務めた 「デモンパ」 リプレイ。
巻田佳春 先生のイラストと共にお送りしてきた本作もいよいよ最終巻を迎えます。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000287


  藤澤 : (データを見て)ほほぅ。これはなかなか強いですねぇ。
  力造&片山 : 大丈夫、桜川らいかも強いんで。
  藤澤 : まったくですねー。これでいい勝負ができそう☆ ありがとうございます!


と臨んだセッションがあんなことになるとは。藤澤 GMはご自身が思われている以上に
ダイスの神様に見守られていることをさぞかし実感されたのではないかと拝察します。

他にも 藤澤 GMの予測を超えた展開の数々で一時はどうなることかと読み進めていく中で
思いましたが、最後は “らいか” が主役を喰うほどの活躍とロールプレイで纏めてくれた
ような気がします。・・・というか “輝” が別な意味でオイシイ感じでした。(w

ともあれプレイヤー諸氏の好演もさることながら、本作を面白くしてくれたのはやはり
「デモンパ」 がホントに好きなんだなぁ、と感じさせてくれる 藤澤 GMのマスタリングの
賜物かと思います。藤澤 先生に、また楽しめる作品を上梓されることを願っておきます。


#口絵がここぞとばかりにエロく攻めてきてるなぁ。流石は 巻田佳春 先生と言うべきか。

posted by 秋野ソラ at 11:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル