「LNF読書会(交流会)」で、そして 「このラノ2010」 で、とご紹介されてずっと
気に掛けていた 森橋ビンゴ 先生、しろ 先生の 『ナナヲ・チートイツ』。ようやく
読む機会が設けられたので読み倒しました。
【 http://www.e-animedia.net/app/index.php?CMD=JMP&ID=mainpool/megamibunko 】
うおぉ〜〜! “七緒” さんやってくれますなぁ! 和了に使った手も、またその理由も
麻雀漫画っぽくてステキでした。・・・というか “初音” と “中也” の関係は微妙に
青少年へ見せてよいものかと思う所も無きにしも非ずですが。
「麻雀ルール解説」や「中也の麻雀講座」といった、麻雀を知らないという人たちにも
読めるよう工夫がされていますが、たぶん麻雀をやったことがない人には正直、流れが
掴めないと思います。ワリと素人さん置いてけぼりな展開をされていると思いますので。
あと、「七対子」 ばっかりあんなに和了れません。例え愛があったとしても。(w
自分だったら 「対々和」 に逃げちゃいますし、そんな場面に出くわしたら。
まぁ、“七緒” と “中也” も最後は自分たちの道を掴めたようですし、読了後の
感覚として 「何はともあれ読んでおいて良かった」 と思える作品でした。
2010年02月27日
『颯爽!デザートナイツ(3) Replay:エムブリオマシンRPG』
監修 : 秋口ぎぐる
著 : 清松みゆき/グループSNE
ビジュアライズ : 小玉有起/設楽清人
以上敬称略、でお送りしてきた 「エムブリオマシンRPG」 リプレイシリーズの最終巻が
JIVE 「INTEGRAL」 レーベルより刊行されております。
【 http://integral.jive-ltd.co.jp/index.html 】
まさかの 「ダイダロスアタック」(笑)。超兵器、とこれまで紹介されてきたので本編にある
あの可能性について考えてきませんでしたが、確かにそんな話も無くは無いですよねぇ。
条件付きとは言え「荒神様」再来とか 清松 GMも容赦がありません。(w
第8話の特殊ルールが付与された戦闘がなかなか興味深い、というか面白そうでした。
“オリヴィエ” の支援が吉と出るか凶と出るか。通常行われるプロットの読み比べと
合わせて予想しきれないランダム要素が増して戦戦兢兢というか悲喜交交というか。
激戦の末に残った “オリヴィエ” の扱いを含め、“ミラーナ” たちの身の振り方も
決まってひとまず落ち着くところに落ち着いたかな、という〆で纏まり具合も上々。
キャンペーンも無事終了ということでお疲れさまでございました。
・・・次はあるんですかね?(^^ヾ
著 : 清松みゆき/グループSNE
ビジュアライズ : 小玉有起/設楽清人
以上敬称略、でお送りしてきた 「エムブリオマシンRPG」 リプレイシリーズの最終巻が
JIVE 「INTEGRAL」 レーベルより刊行されております。
【 http://integral.jive-ltd.co.jp/index.html 】
まさかの 「ダイダロスアタック」(笑)。超兵器、とこれまで紹介されてきたので本編にある
あの可能性について考えてきませんでしたが、確かにそんな話も無くは無いですよねぇ。
条件付きとは言え「荒神様」再来とか 清松 GMも容赦がありません。(w
第8話の特殊ルールが付与された戦闘がなかなか興味深い、というか面白そうでした。
“オリヴィエ” の支援が吉と出るか凶と出るか。通常行われるプロットの読み比べと
合わせて予想しきれないランダム要素が増して戦戦兢兢というか悲喜交交というか。
激戦の末に残った “オリヴィエ” の扱いを含め、“ミラーナ” たちの身の振り方も
決まってひとまず落ち着くところに落ち着いたかな、という〆で纏まり具合も上々。
キャンペーンも無事終了ということでお疲れさまでございました。
・・・次はあるんですかね?(^^ヾ
『狼と香辛料(14)』
“ホロ” と “ロレンス” の別離を匂わせるあらすじと展開がどうにも気になる
支倉凍砂 先生と 文倉十 先生の 『狼と香辛料』。最新第14巻が刊行されております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new4 】
・・・いやぁ、読み進めていく中で 『狼と香辛料 狼と金の麦穂』 のイメージが何度も
頭の中にちらついたのですが、最後の最後、土壇場というところで “ロレンス” が
悪足掻いてくれました。素晴らしい切り返し具合でした。
長い旅路の中で培われてきた二人の関係。その気持ちとして、“ホロ” はだいぶ前に
自分の中で昇華できていたようですが、“ロレンス” は未だに曖昧模糊としたまま。
そんな見ていてもどかしい読み手の想いを “エルサ” が代弁してくれています。
作中の “ロレンス” たちのみならず、実際にこちらにも地図が提示されて 「ヨイツ」
という場所の位置関係が掴めてきました。一行が向かうその先に果たして何が見えるのか。
次巻も楽しませていただけるものと期待しております。
支倉凍砂 先生と 文倉十 先生の 『狼と香辛料』。最新第14巻が刊行されております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new4 】
・・・いやぁ、読み進めていく中で 『狼と香辛料 狼と金の麦穂』 のイメージが何度も
頭の中にちらついたのですが、最後の最後、土壇場というところで “ロレンス” が
悪足掻いてくれました。素晴らしい切り返し具合でした。
長い旅路の中で培われてきた二人の関係。その気持ちとして、“ホロ” はだいぶ前に
自分の中で昇華できていたようですが、“ロレンス” は未だに曖昧模糊としたまま。
そんな見ていてもどかしい読み手の想いを “エルサ” が代弁してくれています。
作中の “ロレンス” たちのみならず、実際にこちらにも地図が提示されて 「ヨイツ」
という場所の位置関係が掴めてきました。一行が向かうその先に果たして何が見えるのか。
次巻も楽しませていただけるものと期待しております。
『竜と勇者(あいつ)と可愛げのない私』
所属ブランドの新作ゲーム、そして 「水戸」 の件でお忙しいのではないかと拝察する
ぎん太 先生のイラストが映える 志村一矢 先生の最新作、読ませていただいております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new14 】
王宮魔術士としての実力はかなりのもの。しかし身分の違いが立身の道を妨げる──。
そんな世に生を受けた少女 “アンジュ” の一人称で物語は綴られていきます。旅の道連れ
となる “レックス” への気持ちなどが直接伝わってくるので感情移入しやすいと思います。
そして彼女の機微を視覚的に伝える ぎん太 先生の挿絵がイメージにぴったりなところ、
これが読みやすさをプラスする要因になっていたと思います。コントラストが強いので
見栄えが良いですし。 “アンジュ” が告悔する場面はかなりインパクトがあったかと。
彼女が 「アホタレ」 と称する旅の仲間、血を見るのがダメという騎士 “レックス” が
どういう人物なのかはお読みいただいて、ただのグータラではないことをご確認頂ければ
と思います。彼女らの旅に竜の加護があらんことを、ということで次巻刊行が楽しみです。
ぎん太 先生のイラストが映える 志村一矢 先生の最新作、読ませていただいております。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new14 】
王宮魔術士としての実力はかなりのもの。しかし身分の違いが立身の道を妨げる──。
そんな世に生を受けた少女 “アンジュ” の一人称で物語は綴られていきます。旅の道連れ
となる “レックス” への気持ちなどが直接伝わってくるので感情移入しやすいと思います。
そして彼女の機微を視覚的に伝える ぎん太 先生の挿絵がイメージにぴったりなところ、
これが読みやすさをプラスする要因になっていたと思います。コントラストが強いので
見栄えが良いですし。 “アンジュ” が告悔する場面はかなりインパクトがあったかと。
彼女が 「アホタレ」 と称する旅の仲間、血を見るのがダメという騎士 “レックス” が
どういう人物なのかはお読みいただいて、ただのグータラではないことをご確認頂ければ
と思います。彼女らの旅に竜の加護があらんことを、ということで次巻刊行が楽しみです。
『幕末魔法士 −Mage Revolution−』
ライトノベルでの 「チャンバラもの」 という物珍しさ、そして 椋本夏夜 先生のイラストに
興味を惹かれて手に取った 田名部宗司 先生の「第16回電撃小説大賞 大賞」受賞作
であります。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new1 】
駄洒落を上に被せてくるという点もアレですが、『幕末キノ』 を書こうとしていた
というある意味では衝撃の事実をつぶやく 時雨沢恵一 先生が相変わらずです。
『学園キノ』 ではまだやり足りませんか。(w
・・・それはさておき。明治維新を成し遂げたのが魔法士(メイジ)なら──という
田名部 先生の妄想を極限まで押し広げて上梓した本作を読ませていただいて、素直に
面白かったな、と思えたのがまず始めに言えること。
史実と妄想が混濁する世界観、魔法その他諸々のイレギュラーがありつつも話は実に
幕末維新的な雰囲気を流れを持つ作風が新鮮だったのも利点でしょうか。話の核となる
“伊織” と “冬馬” が魅力的で、そのやりとりも面白いのがまた良しとする所かと。
ちょっと字面は重く感じるかも知れませんが、個人的には次巻の刊行に期待できる内容
であったと思います。興味があればぜひご一読を、というところでしょうか。
興味を惹かれて手に取った 田名部宗司 先生の「第16回電撃小説大賞 大賞」受賞作
であります。
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new1 】
駄洒落を上に被せてくるという点もアレですが、『幕末キノ』 を書こうとしていた
というある意味では衝撃の事実をつぶやく 時雨沢恵一 先生が相変わらずです。
『学園キノ』 ではまだやり足りませんか。(w
・・・それはさておき。明治維新を成し遂げたのが魔法士(メイジ)なら──という
田名部 先生の妄想を極限まで押し広げて上梓した本作を読ませていただいて、素直に
面白かったな、と思えたのがまず始めに言えること。
史実と妄想が混濁する世界観、魔法その他諸々のイレギュラーがありつつも話は実に
幕末維新的な雰囲気を流れを持つ作風が新鮮だったのも利点でしょうか。話の核となる
“伊織” と “冬馬” が魅力的で、そのやりとりも面白いのがまた良しとする所かと。
ちょっと字面は重く感じるかも知れませんが、個人的には次巻の刊行に期待できる内容
であったと思います。興味があればぜひご一読を、というところでしょうか。