2010年02月20日

『アクセル・ワールド(4) ―蒼空への飛翔―』

蒼山サグ 先生にステキな推薦文を提供した同期の 川原礫 先生もまた、同じ月に
『アクセル・ワールド』 の最新刊を刊行されております。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new5


・・・やはり前巻の筆舌に尽くし難い引き具合は確信的な犯行だったワケですね・・・。


4巻を読み進めても悶々とさせられる鬱屈感はなかなか拭えない展開が続きましたが
やはり鍵となったのは “チユリ” ── 「ライム・ベル」 の存在でした。能力の見定め
も含めてよくやった、と言いたいところですが見ているこっちはヒヤヒヤものでしたよ。

それにしても、今回は “黒雪姫” 先輩を極限まで紅潮させるのみならず、着々と年上に
好意を持たれまくる 「年上キラー」 としても成長している “ハルユキ” の不屈さに
心からの賛辞を送るしかないですね。・・・こう書くとビミョ〜な表現になりますが。(^^ヾ

“能美征二” ── 「ダスク・テイカー」 との闘いの果てに思い知らされた

  “元加速能力者は、加速世界に対して何の干渉もできない”

という意味の本質を知ってもなお前へと進むことを止めない、諦めない “ハルユキ” たちの
物語を追い求めていきたいところですね、と言いつつ次巻刊行を前に4月に出るであろう
『ソードアート・オンライン』 の新刊に胸を焦がすような思いを持つ今日この頃であります。

posted by 秋野ソラ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ロウきゅーぶ!(4)』

てぃんくる のお二人がイラストで「これでもか!」というほどに作品の世界観を支える
蒼山サグ 先生渾身のローリング・スポコメディ。満を持しての第4巻刊行です。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1002.php#new7


オビにある 川原礫 先生の推薦文がステキすぎます。直滑降で「フルダイブ」って、
《ニューロリンカー》 で一体どんな世界にアクセスさせようとしているのかと。(w
・・・いや、「否か? 応か?」 と問われれば先生に賛同するのもやぶさかではなく。(^^ヾ


今巻では “昴” が “智花” 以外の慧心学園女子バスケ部員にひた隠しにしていた
「あの秘密」 について不測の事態から明らかとされてしまったワケですが、それを
知ってもなお 「バスケ」 をやることに喜びを見出すメンバーの想いに心打たれます。

紆余曲折はあったものの、硯谷女学園小学部女子ミニバスケットボ−ル部と互角の試合が
できたことも心躍らされる展開でありました。彼女たちの躍動感が伝わってくるかのようで。
お話の纏め方もあれで良かったと思います。次に繋がっていくための伏線のような感じが。

・・・それにしても “葵” さんは空回りしっぱなしでしたなぁ。次の機会を自重したいと
思う心境も致し方ないというか(w。あと、今巻初登場の “麻奈佳” がとても理解力の
あるキャラクターで、立ち回りも含めてイイ味出してました。ぜひ再登場願いたい所です。


#風評被害に晒されながら(笑)、蒼山 先生のHPが運営開始となっております。

# ◆さぐちきん。-蒼山サグ 個人ページ-
# 【 http://sagchicken.net/

# ◆晒すしかない
# 【 http://tukakou.exblog.jp/13703665/

posted by 秋野ソラ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ギブあっぷ3!』

会田孝信 先生のイラストを元に装丁を担う 渡辺宏一 氏の表紙デザインは芸術と公言
する事もやぶさかではない、と思いつつ某美少女ゲームメーカーのシナリオライターに
内定したこともあるという 上栖綴人 先生がシリーズ最新刊を上梓されております。

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1002.php#novel100204


・・・え〜っと、一応これで幕引きということでいいんでしょうか? という今巻のラスト
ですが、それにしても 「サ〜ビス、サ〜ビスぅ♪」 とばかりに乳繰り合ってますね。
「HJ文庫」だけじゃないですけど、一般向けレーベル全体でエロに寛容すぎません?(w

ひとまずそれは置いておくとして、“結槻未祐” がなおのこと助けに行かなくては、と
思い至るに足る “斗神璃亞” の過去もさることながら、突飛な事実を飄々と明らかに
しつつ “未祐” の支援に徹した “久瀬愁一” という男の生き様にも目を見張るものが。

“六堂螢” の想いも交えた四角関係な展開を想像するのも面白いと思いつつ、今巻も
楽しませていただきました、ということで感想文を書く筆をひとまず置いておくことに
致しましょう。

posted by 秋野ソラ at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い』

前巻のインパクトを受けての第三部がいよいよスタート。pako 先生のイラスト、
中デザイン事務所 のデザインと合わせて装いも新たとする 「アストラル」 の活躍を
三田誠 先生が綴ります。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000030


・・・いや、“オルト” 少年の制服姿はかなりインパクトあると思いますヨ?(w
表紙、ならびに挿絵一発目における pako 先生のイラストが本編、第三部と位置づけた
作中の雰囲気の違いをまず殊更に印象づけてくれていたと思います。流石の一言です。

事の大きさを踏まえて受け入れざるを得なかった 〈アストラル〉 の変化。それを
覆すべく愚直に真摯に、狡獪に計算高く 〈協会〉 の高みへと目指す “イツキ” の
奮闘ぶりが思わず応援したくなるほどに純真で、健気で。

また、彼の気持ちが素直に表れていた、“アディリシア” とのつかの間の邂逅の一幕。
立場の違いを超え、心の距離を越え、朴訥な気持ちの伝え方がどこか切なくて。そして
心強くもあって。


いつかまた皆が笑い合える日が来ることを、一読者としても楽しみにしたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『剣の女王と烙印の仔(4)』

──「コケッコ団」。

著者である 杉井光 先生、挿絵担当の 夕仁 先生ほか担当編集、校正、校閲さんをも
包括する一団でお送りする少年と少女の王道ファンタジー。表紙の雰囲気もガラリと
変わった最新の第4巻です。

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=24239


「銀卵騎士団」 という存在の綱渡りな状況、その対抗勢力としての立場を喜んで
心待ちにする “カーラ” の存在、託宣に導かれし諸侯・諸勢力の思惑 ── と事は
深刻さを増す中で、つい目を奪われる “ミネルヴァ” と “クリス” のやりとり。

・・・杉井 先生の作品らしさをそんな所にも見出してしまうのは気のせいでしょうか。(^^ヾ


気丈夫な “フランチェスカ” も、さりとて人の子。これまで流してきた血の多さに、
崩してきた歴々の数に苦悩していない訳が無い。そんな心情を垣間見せてくれたことで
彼女の、彼女たちの人間性を一層深く、享受することができたように思います。

そして今巻では “シルヴィア” が “ジュリオ” の想いに応えるべく決意を態度で
示されました。夕仁 先生の挿絵と共に胸打つ光景の描写であったと言うべきでしょう。
内に外にと潜む陰、忍び寄る影にどう立ち向かっていくか、続きが気になるところです。

posted by 秋野ソラ at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル