2010年02月13日

『理の守護神さま。二.和気喧騒の三姉妹』

十目一八 先生の 「第1回 GA文庫大賞」 奨励賞受賞作。第2巻はもう一人の
主人公 “魅柚” の登場とその素性に迫る内容となっております。
(イラスト:すまき俊悟 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/kotowari/index.html


すまき 先生に “樹理” 裸エプロンのイラストを描いてもらうため、十目 先生に
シーン描写を加筆させる 「GA文庫」 編集部。・・・とても良い仕事をされました。(w

ということで “時雨” の唯我独尊ぶり、“樹理” へのただならぬ愛情の表れは
相変わらず。それらを受け止め、そして流されていく “樹理” の言動もまた同様。
・・・胸を揉み/揉まれながら真面目な会話をしているのもどうかと思いますが。(w


それはさておき。とある縁からであった少女 “ユティ” が抱える問題を見抜き
救いの手を差し伸べようとする “樹理” と、とある少年の本質を見抜き事ある
ごとに排除/矯正を試みようとする “魅柚”。

二人の行動がやがて一つの事件に繋がり、お互いがそれぞれの領分でその騒動を
解決へと導いていく様子がよどみなく描かれていたと思います。二人の主人公、
“時雨” と “魅柚” が今後どう絡んでくるのか、期待が膨らむ一方です。

posted by 秋野ソラ at 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ダブルクロス01 ファースト+ぺイン』

ご自身がデザインしたゲーム 『ダブルクロス』 を基盤とした 矢野俊策 先生の
ノベライズ、ということで興味深く読ませていただいたところです。
(イラスト:森井しづき 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000550


・・・最初、弘司 先生かと思ったのはナイショです。(何


事件や事故によく巻き込まれる、という特異性を除けばごくごく普通の少年 “玖郎”。
過保護な姉や気の知れたクラスメイトとの何気ない日常と、「レネゲイドウィルス」 を
発露してから 「オーヴァード」 として過ごす非日常との対比がいかにも、というところ。

彼が持ってしまった力のポテンシャル故に、その支援と歯止め役として共に在ることを
決めた “陽奈” とのやりとりの中で新たな繋がりを見せはじめたと思ったところに
彼の心情を突いた敵の襲来。最中、想いの吐露による心の傷の負い方がまたいかにも。

「絆と裏切りのネオ・アクション」とはよく言ったもので。『ダブルクロス』 らしさが
ふんだんに盛り込まれた内容に仕上がっていると思います。作家としてのスキルアップの
賜物とも言えるのではないかと。矢野 先生らしさが出る作品の上梓を見守りたい所です。

posted by 秋野ソラ at 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女』

“鈴蘭” の出番があって “睡蓮” に無いなどということがありましょうや?
ということで 上田夢人 先生のイラストと共にお送りする 林トモアキ 先生の
『マスラヲ』 はセカンドステージ、「ひでおアフター」 へと突入しています。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200907000022


いやぁ、「ザ・スニーカー」で連載されているということもあって短編一本一本が
小気味良い展開を見せてくれて読みやすいです。『お・り・が・み』 から読ませて
頂いている身にはボーナスステージと言ってもよい内容で楽しいことこの上ない所。

それにしても酒が入った “ヒデオ” には驚かされるというか、ムダに力強いというか。
ちなみに彼が語ったデファクトスタンダードの数々がエロに起因していた、というのは
別に暴論ということもなく、まことしやかに囁かれる業界内の常識みたいなもんです。

“睡蓮” と “ヒデオ”、いずれにしても共に 「知らずに過ごしてきた」 者同士。
人のことを案じている場合じゃないと思う “鈴蘭” の思惑が吉と出るか凶と出るか。
次巻以降も拝読の上、行く末をしっかりと見届けさせていただこうと判断する次第です。

posted by 秋野ソラ at 01:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2010年02月07日

『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』

昨日、会社の関係で近くまで行くことが予め分かっていたので、事前にチケットを
予約できて、しかも座席のキャパが200人前後で手頃な 「109シネマズMM横浜」 へと
寄り道して拝見してきました。

http://www.nanoha.com/


「スターライトブレイカー」は相変わらず危険だなぁ(w。さすがは “なのは” さん。
このへんが 「白い悪魔」 と呼ばれるゆかりですよね。・・・中の人だけに。(違


『無印』 本編のオイシイところを上手く繋いでちゃんと1本にまとめてきたなぁ、と
思える構成がまず良かったです。本編 「なまえをよんで」 はほぼそのまま突っ込んで
きてますし。あの場面があってこそ 『〜A's』 に繋がるワケでもありますし。

そこに加えて “プレシア・テスタロッサ” の事情について説明を若干加えることで
彼女の凶行に至った背景がくっきりすることで「仕方が無かった」感がより伝わってきて
なお良かったのではないかと思います。“フェイト” さんはやはり健気すぎです。

予約した席がスクリーンと目線が同じくらいでしたので首の負担もなくじっくりと
観ることができたのもプラス要因だったのかも。第2弾来場者特典のA3ポスターを
頂いてきましたが、例の「メモリアルフィルムコマ」はすでに配布終了してました。

#迷わず “フェイト” さんを選択〜。(w


映画を観た記念に購入しているパンフレットがすでに売り切れであったのが
心残りではありますが、本編を観ていた人にも推奨可能な仕上がりだったのでは
ないかと思います。興行収入次第では 2nd、3rd と行けるかな、ということで一つ。

posted by 秋野ソラ at 01:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2010年02月06日

『藍坂素敵な症候群』

『SHI-NO ─シノ─』 の挿絵を担当されていた 東条さかな 先生とタッグを組んで
挑む美幼女・・・じゃなくて 水瀬葉月 先生の新シリーズ。これは読まずにいられない
とガッツリ読ませていただきました。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1001.php#new9


・・・あ〜、やっぱり 東条さかな 先生が描く少年少女の絵が自分にはステキすぎる。(w


苦虫を噛み潰すかのように “陰子” が “浩介” に告げる、ある一つの仮定。
その仮定の本質を端的に表記する、あのページをめくった先にある一つの言葉。

全てが繋がる 『藍坂素敵な症候群』 というタイトルの意味を知ったあの感覚は
なかなか例え難いものがありますが、とにかく読み応えがある内容であったと
言って良いのではないかと思っています。

『ぼくと魔女式アポカリプス』 のように、何気ない日常の中に垣間見える狂気が
テンポ良く描かれていたと感じています。・・・ちょっと刃傷沙汰になるグロさが
ありますのでそういった展開を許容できる方にはぜひオススメしておきたいところ。

ある意味、不遇とも言える背景を背負う “素敵” という少女を “浩介” は
救うことが出来るのか。福来市に顕現する症候群は他にどんなものが出てくるのか。
いろいろな要素に期待しつつ、続刊の刊行を熱望! と申し上げておきましょう。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル