前巻のインパクトを受けての第三部がいよいよスタート。pako 先生のイラスト、
中デザイン事務所 のデザインと合わせて装いも新たとする 「アストラル」 の活躍を
三田誠 先生が綴ります。
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200909000030 】
・・・いや、“オルト” 少年の制服姿はかなりインパクトあると思いますヨ?(w
表紙、ならびに挿絵一発目における pako 先生のイラストが本編、第三部と位置づけた
作中の雰囲気の違いをまず殊更に印象づけてくれていたと思います。流石の一言です。
事の大きさを踏まえて受け入れざるを得なかった 〈アストラル〉 の変化。それを
覆すべく愚直に真摯に、狡獪に計算高く 〈協会〉 の高みへと目指す “イツキ” の
奮闘ぶりが思わず応援したくなるほどに純真で、健気で。
また、彼の気持ちが素直に表れていた、“アディリシア” とのつかの間の邂逅の一幕。
立場の違いを超え、心の距離を越え、朴訥な気持ちの伝え方がどこか切なくて。そして
心強くもあって。
いつかまた皆が笑い合える日が来ることを、一読者としても楽しみにしたいと思います。
2010年02月20日
『剣の女王と烙印の仔(4)』
──「コケッコ団」。
著者である 杉井光 先生、挿絵担当の 夕仁 先生ほか担当編集、校正、校閲さんをも
包括する一団でお送りする少年と少女の王道ファンタジー。表紙の雰囲気もガラリと
変わった最新の第4巻です。
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=24239 】
「銀卵騎士団」 という存在の綱渡りな状況、その対抗勢力としての立場を喜んで
心待ちにする “カーラ” の存在、託宣に導かれし諸侯・諸勢力の思惑 ── と事は
深刻さを増す中で、つい目を奪われる “ミネルヴァ” と “クリス” のやりとり。
・・・杉井 先生の作品らしさをそんな所にも見出してしまうのは気のせいでしょうか。(^^ヾ
気丈夫な “フランチェスカ” も、さりとて人の子。これまで流してきた血の多さに、
崩してきた歴々の数に苦悩していない訳が無い。そんな心情を垣間見せてくれたことで
彼女の、彼女たちの人間性を一層深く、享受することができたように思います。
そして今巻では “シルヴィア” が “ジュリオ” の想いに応えるべく決意を態度で
示されました。夕仁 先生の挿絵と共に胸打つ光景の描写であったと言うべきでしょう。
内に外にと潜む陰、忍び寄る影にどう立ち向かっていくか、続きが気になるところです。
著者である 杉井光 先生、挿絵担当の 夕仁 先生ほか担当編集、校正、校閲さんをも
包括する一団でお送りする少年と少女の王道ファンタジー。表紙の雰囲気もガラリと
変わった最新の第4巻です。
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=24239 】
「銀卵騎士団」 という存在の綱渡りな状況、その対抗勢力としての立場を喜んで
心待ちにする “カーラ” の存在、託宣に導かれし諸侯・諸勢力の思惑 ── と事は
深刻さを増す中で、つい目を奪われる “ミネルヴァ” と “クリス” のやりとり。
・・・杉井 先生の作品らしさをそんな所にも見出してしまうのは気のせいでしょうか。(^^ヾ
気丈夫な “フランチェスカ” も、さりとて人の子。これまで流してきた血の多さに、
崩してきた歴々の数に苦悩していない訳が無い。そんな心情を垣間見せてくれたことで
彼女の、彼女たちの人間性を一層深く、享受することができたように思います。
そして今巻では “シルヴィア” が “ジュリオ” の想いに応えるべく決意を態度で
示されました。夕仁 先生の挿絵と共に胸打つ光景の描写であったと言うべきでしょう。
内に外にと潜む陰、忍び寄る影にどう立ち向かっていくか、続きが気になるところです。
2010年02月14日
『生徒会の裏話 碧陽学園生徒会議事録外伝』
富士見書房 様より頂きました 「ファンタジア文庫21周年フェア全員サービス」 の
『生徒会の一存』 書き下ろし小冊子
『生徒会の裏話 碧陽学園生徒会議事録外伝』
です。32ページ仕立てで「混乱する生徒会」「打ち合わせ@メール」の短編2本を
収録しております。何気なくオビが掛かっているようなデザインの表紙にしているのが
芸が細かいと言うか。背表紙もちゃんと通番を振っているみたいですし。
「混乱する生徒会」 は 『この前、20周年も祝いませんでしたっけ?』 という
サザエさん効果から端を発して生徒会メンバー(会長除く)が精神崩壊の危機に陥る
というお話。風紀委員長の指摘を受けて素に戻るまでは流れに任せて読みましょう。(w
「打ち合わせ@メール」は、実際に生徒会役員と編集さんがメールをやりとりしながら
ここまで 『生徒会の一存』 シリーズを執筆し続けていたとしたらこんな感じ、という
劇中劇のような展開です。ここは “知弦” さんの傍若無人ぶりを堪能しましょう。
ページ数は短いながらも、ちゃんと 『生徒会』 なんだな、と感じられる1冊です。
『生徒会の一存』 書き下ろし小冊子
『生徒会の裏話 碧陽学園生徒会議事録外伝』
です。32ページ仕立てで「混乱する生徒会」「打ち合わせ@メール」の短編2本を
収録しております。何気なくオビが掛かっているようなデザインの表紙にしているのが
芸が細かいと言うか。背表紙もちゃんと通番を振っているみたいですし。
「混乱する生徒会」 は 『この前、20周年も祝いませんでしたっけ?』 という
サザエさん効果から端を発して生徒会メンバー(会長除く)が精神崩壊の危機に陥る
というお話。風紀委員長の指摘を受けて素に戻るまでは流れに任せて読みましょう。(w
「打ち合わせ@メール」は、実際に生徒会役員と編集さんがメールをやりとりしながら
ここまで 『生徒会の一存』 シリーズを執筆し続けていたとしたらこんな感じ、という
劇中劇のような展開です。ここは “知弦” さんの傍若無人ぶりを堪能しましょう。
ページ数は短いながらも、ちゃんと 『生徒会』 なんだな、と感じられる1冊です。
2010年02月13日
『あそびにいくヨ!(13) おかーしゃんにあいましか?』
888 先生のコミカライズも続く中、ついにTVアニメ化が決まりました! ということで
俄然勢いづく 神野オキナ 先生、放電映像 先生の 『あそびにいくヨ!』 シリーズ
最新の第13巻となります。
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=24238 】
前巻の引き具合からどうなることかとヤキモキさせられてから随分と間を空けられて
しまったような気もしなくもないところではありますが、“アオイ” の過去に対して
一つのけじめがついたということで大変よろしい内容であったかと。
・・・というか、“アオイ” や “騎央”、“エリス” が動画で 「彼女」 の想いを
受け取ったシーンは正直、涙腺を思わずにじませてしまいました。しかも電車の中。
やはり “アオイ” の過去の身上を、これまでのことも振り返ってみると、ついつい・・・。
“騎央” からの呼び名も変わって丸く収まったところでこの星の内側、そして外側に
目を向けてみるとまた新たなさざ波が立ち始めている様子。「キャーティア」 との
共存に未来はあるのか、まだまだ気が抜けないところかと思います。
#さて、「お年玉フェア」 に応募してきましょうかね。
俄然勢いづく 神野オキナ 先生、放電映像 先生の 『あそびにいくヨ!』 シリーズ
最新の第13巻となります。
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=24238 】
前巻の引き具合からどうなることかとヤキモキさせられてから随分と間を空けられて
しまったような気もしなくもないところではありますが、“アオイ” の過去に対して
一つのけじめがついたということで大変よろしい内容であったかと。
・・・というか、“アオイ” や “騎央”、“エリス” が動画で 「彼女」 の想いを
受け取ったシーンは正直、涙腺を思わずにじませてしまいました。しかも電車の中。
やはり “アオイ” の過去の身上を、これまでのことも振り返ってみると、ついつい・・・。
“騎央” からの呼び名も変わって丸く収まったところでこの星の内側、そして外側に
目を向けてみるとまた新たなさざ波が立ち始めている様子。「キャーティア」 との
共存に未来はあるのか、まだまだ気が抜けないところかと思います。
#さて、「お年玉フェア」 に応募してきましょうかね。
『絶対女王にゃー様(2)』
日常とは別の顔、“にゃー様” の臣民として過ごす “輪玖” に新たな騒動の種が。
J・さいろー 先生、しろ 先生によるシリーズに早くも急展開の予感が漂います。
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#04 】
前巻の時にも言っておけばよかったんですが、一般レーベルのはずなのに思いっきり
ジュブナイル・ポルノと言ってもいい描写の数々。ヘタな作品よりよっぽどエロい。
若き少年少女が手にとって読んでも大丈夫なのかなぁ、と思う今日この頃ですが。(^^ヾ
・・・“輪玖” に対する “にゃー様” の要求もだんだんと過激になってきますし。
「ガガガ文庫」 もこれほどまでに突き抜けたものをよく承認しているなぁ、と
ある意味感心しているところですが。
そんな中、自分が “にゃー様” だと名乗る妹が登場して、いわゆる 「中の人」 の
正体が更に曖昧模糊した状況に。なんだかちょっとしたミステリーのような感じです。
“香苗” との関係も変わりつつあるようですし、いろいろと気になるところです。
J・さいろー 先生、しろ 先生によるシリーズに早くも急展開の予感が漂います。
【 http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#04 】
前巻の時にも言っておけばよかったんですが、一般レーベルのはずなのに思いっきり
ジュブナイル・ポルノと言ってもいい描写の数々。ヘタな作品よりよっぽどエロい。
若き少年少女が手にとって読んでも大丈夫なのかなぁ、と思う今日この頃ですが。(^^ヾ
・・・“輪玖” に対する “にゃー様” の要求もだんだんと過激になってきますし。
「ガガガ文庫」 もこれほどまでに突き抜けたものをよく承認しているなぁ、と
ある意味感心しているところですが。
そんな中、自分が “にゃー様” だと名乗る妹が登場して、いわゆる 「中の人」 の
正体が更に曖昧模糊した状況に。なんだかちょっとしたミステリーのような感じです。
“香苗” との関係も変わりつつあるようですし、いろいろと気になるところです。