2010年01月01日

『氷結鏡界のエデン(2) 禁断水晶』

前作 『黄昏色の詠使い』 が 「このライトノベルがすごい! 2010」 にて作品部門
第6位という人気ぶりを博した 細音啓 先生 とイラストの カスカベアキラ 先生で送る
新シリーズ 『氷結鏡界のエデン』 第2巻が刊行されております。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200905000105


読み終えてからもう1回 「プロローグ」 を読むと “モニカ” の気持ちがより深く
伝わってくると思います。ということで 「天結宮(ソフィア)」 に再度入宮することに
なった “シェルティス” が出会った新キャラクター、“モニカ” に注目です。

・・・個人的には “レオン” と相対した場面が好き。普段と違うあたふたしたところが。(w

それはさておき。彼に護士としての本来の姿、「千年獅」という存在がもつ専属護衛
以外の側面を気付かせてくれた功績は大きく、またそこに至るまでの過程や心の機微も
魅力的で、丁寧に描かれていたのが大変良かったかと思います。

わずかながらにまた一歩、道のりという意味だけではなく “ユミィ” の「千年獅」へと
近付いた “シェルティス” の行く末が綴られる次巻の刊行が待ち遠しい限りです。

posted by 秋野ソラ at 00:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『IS〈インフィニット・ストラトス〉(3)』

弓弦イズル 先生とイラストの okiura 先生によるハイスピード学園バトルラブコメ。
第3巻は校外特別実習でIS学園を離れ海で武力の、そして恋のバトルを繰り広げます。

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=23668


「MF文庫J」はアンケートの集計方法をモバイルに移しましたので、その結果を元に
今回は “セシリア” に出番を多く持たせた、とあとがきにはあります。面白い試みです。
・・・“シャル” のほうが効率的かつ大胆にイベントをこなしてたように見えましたけど。

“ラウラ” が持つ偏った知識の源が何か分かったり、“箒” の専用機を持って突如
現れた姉 “束” が登場してしっちゃかめっちゃかな雰囲気になったりと場を移しても
忙しない “一夏” たちに降りかかるIS暴走事件。

「紅椿」 を駆る “箒” が見せた本性、それが招いた “一夏” の危機を救う 「白式」。
まだまだ明らかになっていない設定が盛りだくさん、といったところでしょうか。
“千冬” の意味深長な宣告も気になる恋のバトルと共に続きが楽しみなシリーズです。

posted by 秋野ソラ at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『とある飛空士への恋歌(3)』

前作 『とある飛空士への追憶』 のコミックス化に続き、映画化決定の知らせが届く
など喜ばしい状況の中、犬村小六 先生と 森沢晴行 先生のお2人がお送りする新たな
「飛空士」シリーズも1つの大きな局面を迎える第3巻の刊行を迎えております。

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#04


うま苦しい、という感じを味わえる 「アリーメン」 の描写に思わず食べてみたいと
感じてしまうほど殊更に緻密な描写があったり、“カルエル” と “クレア” があと一歩
というところまでを迎える青い春な情景があったりと前半は穏やかな雰囲気。

それと対比するかのごとく厳しい現実を、嫌が上でも目の当たりにさせられてしまう
海の噴水、聖泉、そして「空の一族」との戦闘。日々の営みで培った繋がりが争いの中
における絶妙なコンビネーションを生み出す礎となるのは皮肉とも言うべき結果。

悲嘆に暮れる “カルエル” ほか飛空科の生徒のみならず、「イスラ」全体が直面した
未曾有の危機に差し込む一筋の光が如き一通の手紙が吉と出るか凶と出るか。引き続き
注視が必要な展開に続刊の刊行が楽しみなところと言えましょう。

posted by 秋野ソラ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『アイゼンフリューゲル(2)』

「ニトロプラス」 往年のコンビネーション、虚淵玄 先生と 中央東口 先生で綴る
龍が舞う世界に焦がれ、そして空に縛られた1人の飛行機乗りの物語。その続きです。

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#01


・・・何と言いますか、個人的には 『鬼哭街』 をプレイした後のような切なさを
感じさせてもらったと言いますか、まぁ、「凄いね、この人たちは」と言わざるを得ない
内容で、最後までその世界観を堪能させていただきました。

“帝凰龍(カイザードラッヘ)” に投げかけられた問い、その意味、そしてその答えに
気付いた時、“カール・シュニッツ” は長年迷い続けた己の本分にも気付くという
あたかも飛行機乗りの性(さが)とも言える生き方に心打たれました。

・・・これ以上語るよりはまず読んでいただいたほうが良いでしょう。オススメの作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル