2009年12月26日

『レンタル・フルムーン(2) 第二訓 良い関係は良い距離感から』

瀬那和章 先生と すまき俊悟 先生とでお送りする、やっぱり残念なキャラクターたちが
満載のファンタジック・ラブコメディー第2巻が刊行されております。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0912.php#new11


・・・ “ツクモ” を何てあられもない姿に! すまき 先生、良い仕事されてます。(w


「観測者」がもう1人存在する、という “ラクア” にも及びのつかない事態に一瞬
緊張感が生まれますがそこはそれ。話の流れとしては相も変わらず残念な感じを
漂わせて前巻同様、楽しませてくれます。

もう一人の 「観測者」 として新たに登場した “早川鈴音” という少女の正体は、その
存在理由と共に明らかとなります。・・・これまた “新太” たちがアホらしくなるほどに
置いてきぼりな展開と合わせて。(w

“藤崎” が輪を掛けてイタいところとかも注目ですが、“ツクモ” と “新太” の関係が
多少はギクシャクしつつもゆっくりと深く繋がっていく様子を楽しんでもらえれば
良いのではないかと。


あとは今後の展開ですが、やはり “ツクモ” の母親に焦点を当てて、かの天使に
繋げていく感じになるのでしょうかね。まぁ、何はともあれ、快い脱力感を味わえる
続きが楽しみなシリーズです。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『アカイロ/ロマンス(6) 舞いて散れ、宵の枯葉』

イラスト・原案協力の 椋本夏夜 先生と共に紡がれてきた、藤原祐 先生の
伝奇ファンタジー 『アカイロ/ロマンス』 が結びの時を迎えることとなりました。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0912.php#new10


前巻でどうしようもないくらいのどん底へ突き落とされた “景介” と “枯葉” が
どういったアクションを起こすのか、あるいは起こさないのか、という点を気にしつつ
最後までグイグイと惹き込まれながら一気に読み倒しました。

口絵にある 椋本 先生のショートコミックであったり、本文中にある “灰原” が
綴った言葉の数々であったり、その中に深く静かに、それでいて熱量に溢れる想いの
強さに心打たれたのがまず印象的でした。

そして、愛することを知った “枯葉” の強さであったり、境遇を認めることができず
全てを捨てて、ただひたすらに彼を求めて生きてきた “木春” の弱さであったり、と
「好き」 という想いの明と暗を描かれた点も良かったのではないかと思います。


・・・『レジンキャストミルク』 みたいに番外編のような展開は今回は無いのですかね。
“朽乃” の話とかも、もう少し読んでみたい気は十二分にあるのですが。

まぁ、何はともあれ最後まで話を書ききることができた先生方に「お疲れさま」の一言と
楽しませていただいたことへの「ありがとう」の気持ちを言葉にのせて、次回作の発表を
心待ちにすることと致します。

posted by 秋野ソラ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『イスカリオテ(4)』

岸和田ロビン 先生、そして神学考証の権威 三輪清宗 先生の助力を迎えて綴る
三田誠 先生のアイロニック・アクション第4巻。今巻は短編2本、中編1本の構成と
なっております。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0912.php#new9


人は何をもって神を「神」と定義するか。あるいはそれを「正義」と置き換えても
よいほどに過去、何度か触れてきた命題に今回も触れることになりましたが、そんな
1つの現実に直面した “イザヤ” “ノウェム” そして “玻璃” たちの立ち居振る舞い。

あるいは “玻璃” 自身も認知するほどになった、時に顕現し、時に彼女の意識下に
身を潜めるもう1人の “玻璃” の存在であったり、“壬生蒼馬” から投げかけられた
あの一言の意味を文字通りその身をもって知ることになる “イザヤ” の胸の内であったり。

中短編と言いつつも話の筋は繋がっている今巻の見所はそういったところかも知れません。
もちろん、“ノウェム” がエラーと認識する無意識の(主にヤキモチ的な)言動も忘れずに。
ラストの引きも気になるところですので、次巻の刊行も見逃せないところと言えるでしょう。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2009年12月19日

『ソードアート・オンライン(3) フェアリィ・ダンス』

『アクセル〜』 の衝撃的な初動売上げでデビューを飾った 川原礫 先生の登場から早1年。
B・・・もとい abec 先生の魅力的なイラストが花を添える、こちらも人気の高い『SAO』 の
第3巻で本年分の刊行は〆となります。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0912.php#new2


新しいVRMMO ≪アルヴヘイム・オンライン(ALO)≫ へ突入するにあたって “キリト” が
また1からレベル上げをする過程を描写する、というのは本筋にも外れるし話も進まないし
ということでそれを回避する理由付けも納得のいく感じだったのがまず良かったと思う点。

そして、やはりアクションシーンは読んでいて 「熱い!」 と感じられるのが尚良し。
“ユージーン” との一戦なんかは特に、一緒に気持ちが高ぶるのを感じながら読ませて
いただきました。abec 先生のイラストがまた効果的に入ってきていましたし。

『アクセル〜』 みたいな身に堪える引き具合ではないので、次巻に続くとしても今巻は
読んでおいて特に支障は出ないと思います。安心して途中まで突き進んでもらえれば、と。
・・・それにしても “キリト” はどこでもフラグ立てまくりですなぁ、羨ましいほどに。(w

posted by 秋野ソラ at 01:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ラッキーチャンス!(6)』

前巻のラストで二者択一を迫られつつ回答持ち越し、という強烈な引きを見せた
有沢まみず 先生の 『ラッキーチャンス!』 第6巻。まずは回答を拝見しましょう。
(イラスト/QP:flapper)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0912.php#new4


・・・うおぉ〜〜〜! 今巻の引きが更にとんでもないことになってるやんけ!!
前巻より更に続きが気になるっちゅうねん。どないしたらえぇねや、コレ。(^^;


まぁ、ひとまずソレは置いといて。

エピローグを見る限り、今回 “雅人” が選んだ選択肢は別に彼女のことが好き
だから、ということでもなくてあくまで自分が更に成長するためのはじめの一歩
に過ぎないんですよねぇ。むしろ逆を選ぶのにふさわしくない、くらいの意味合い。

気になる、と言えば彼がそんな決意を見せる過程をなぞっている最中に “沙代” が
偶然に辿り着いてしまった “雅人” 自身の真実。それ故に導かれたあのラスト、
ということなのかもしれませんし。いずれにしても次巻の刊行待ち、ですね〜。


#やっぱり人間ドックは言ったほうがいいと思うのですよ〜、先生。(^^ヾ

http://blog.meguru.moo.jp/?eid=916070

posted by 秋野ソラ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル