2009年11月22日

『このライトノベルがすごい! 2010』

今回、初めてWebアンケートへの投票をしてきたこともあり、刊行が待ち遠しかった
「このラノ2010」 を購入してきました。ということで早速、昨年の内容を踏襲しつつ
また長々とコメントを残しておこうかと思います。

http://tkj.jp/book/?cd=01749001
http://njmy.sblo.jp/article/32846064.html
http://njmy.sblo.jp/article/24253908.html



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10月の 「LNF読書会」 にて予想した 「本気の予想」 と見比べると中々いいトコ突いて
いると思いました。10位はちょっと読めませんでしたが。個人的には 杉井光 先生が
『さよならピアノソナタ』 『神様のメモ帳』 他、大健闘したのが嬉しい限りです。

#“アリス” や “蝦沢真冬”、“藤島鳴海” といったキャラクターも含めて。

http://lnf.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/2010-f410.html


ということで各コンテンツを見ていきますが、今回は下記リンクようなファイルを
用意してみました。統計的な見地を少し入れてみようか、という意向です。
まぁ、それでも主観が入るので話半分に聞いていただければとは思いますが。

一応、補足しておきますと順位と点数、有効票数を折れ線グラフに対数近似曲線を
追記しています。全データが揃っていないので精度は悪いのですが、とりあえず
あるデータを使っての分析となります。別紙にも説明があるのでご一読下さい。

http://srnd.skr.jp/pc/archives/LNR_2010.xls



≪作品 ランキング≫

今回挙がった 60 作品のうち、読んだことがあるのは 38 作品でした。昨年とほぼ同じ
水準です。井上堅二 先生のインタビューにもありました 「批判が増えていた」 という
雰囲気がなければ 『バカテス』 の点数はもっと上になった可能性もあったのかな、と。

グラフを見ていて思ったのは 『蒼穹のカルマ』 はコアなファンの押し上げによる
ものなのかな、ということ。まぁ、実際はどうなのか不明なので邪推でしかありませんが。
他、4位〜15位くらいまでは概ね高く評価されていたのでは、と判断しています。

#『SAO』 と 『アクセル・ワールド』 はものの見事に票が割れましたねぇ・・・。


≪女性キャラクター ランキング≫

点数、投票数とも 「男性キャラクター」 に比べてだいぶ票が分散した形になりました。
「ニトロプラスコンプリート」 にあるインタビューで 虚淵玄 先生が仰られていたように
近年 「嫁消費サイクル」 が著しく早いことの表れ、と言ってよいかと思います。

その中にあっても 『"文学少女" シリーズ』 のお二人、“天野遠子” “琴吹ななせ” の
人気は磐石と言っても過言ではないという結果がグラフからも見て取れます。7位〜11位
くらいまでも中々の人気の高さを示しているのではないかと。“木下秀吉” も含め。(w


≪男性キャラクター ランキング≫

そんな “木下秀吉” ですが、圧倒的な大差で第1位を獲得。しかも2連覇達成という
偉業を成し遂げました。日本を背負って立つ若者たちの将来は不安でいっぱいです。(w

#・・・私も1票投じてますけどね。

作品効果で順位を伸ばしているキャラクターも多いのかな、という気はしましたが
女性キャラに対してそれほどバラツキが無いのも特徴の一つではないかと思います。


≪イラストレーター ランキング≫

絵に関しては個人の嗜好がモロに出てしまうのでグラフを見ても一概には言えない
ところが多々あるのですが、それでも確実に言えることは 「竹岡美穂 先生、強ぇ〜」
ということではないかと思います。人気、評価共にまさに圧倒的な結果でした。

#abec 先生も票が割れた、と言っていいですよねぇ。合わせればTOP10入りですし。



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54 ページから始まる 井上堅二 先生のインタビューは 「面白い」 としか言いようがない。
『バカとテストと召喚獣』 を読んだことがある方なら押さえておくべき内容かと。
・・・それにしても 宇佐見尚也 さんの〆の一文は 井上堅二 先生ならではですな。(w



70 ページからの 「書店売り上げランキング」 で実売ベースの結果を見るとまた一味
違った結果になっているのが興味深いです。まずは 「電撃文庫」 強し! の一言。

個人的には 「富士見ファンタジア文庫」 は頑張っている感じが伝わってくるのですが
「角川スニーカー文庫」 に対してはあまりそういう印象が無かったりします。ここ暫く。
河野裕 先生の 『サクラダリセット』 は確かに良い作品でオススメですけど。

逢空万太 先生の 『這いよれ! ニャル子さん』 がそこまで大健闘していたとは。(w
私も好きなので1票投じましたけどね。新興レーベルにも頑張って欲しいところ。
・・・「メディアワークス文庫」 がどう仕掛けてくるのか、という点も気になります。

#『ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)』(笹本祐一 先生)、頑張って欲しいな〜。



76〜79 ページにある 「目利きが選ぶ! 注目の作家&作品」 には 川原礫 先生、
森田季節 先生、平坂読 先生、新城カズマ 先生・・・といった私としても気になる
お名前が重複して出てきている模様です。

  『あまがみエメンタール』(瑞智士記 先生)
  『ピクシー・ワークス』(南井大介 先生)
  『魔王城』シリーズ(田口仙年堂 先生)

といったあたりも個人的には気にしているところです。

#・・・気になるなぁ、森橋ビンゴ 先生の 『ナナヲ チートイツ』。(^^;



86 ページから 橘公司 先生のインタビューがありますが・・・・『蒼穹のカルマ』 って
そんなキャラが出てくる作品なの!?(笑)。余力があれば読んでみましょうかねぇ。



92 ページより本年度の新人賞受賞作、全 49 作品が紹介されています。この中で
読んだことがあるのは 15 作品ですかね。なぜか 「GA文庫」「HJ文庫」 への侵攻率が
高いのが、今思い返してみて興味深く感じたところです。

・・・やはり 川原礫 先生のインパクトが一番強かったように思います。本年度は。



111 ページからは恒例の 「今、おもしろいライトノベルはコレだ!」 と銘打った
ジャンル別ガイド。昨年と同様、この中で挙げられたタイトルのうち既読のものを
計上してみることで私個人の趣向が見えるかどうか検証してみようと思います。


  ・世界の命運!:
                      10 / 23 作品 [ 43 %]
  ・働く人々:
                      7 / 13 作品 [ 54 %]
  ・愛しき日常:
                      14 / 31 作品 [ 45 %]
  ・恋がいっぱい:
                      14 / 23 作品 [ 61 %]
  ・忍び寄る闇:
                      8 / 23 作品 [ 35 %]
  ・バトル!バトル!バトル!:
                      9 / 23 作品 [ 39 %]
  ・微笑みと涙と:
                      10 / 23 作品 [ 43 %]
  ・いざ、冒険へ!:
                      6 / 15 作品 [ 40 %]
  ・ノベライズ:
                      4 / 13 作品 [ 31 %]
  ・リプレイ:
                      9 / 13 作品 [ 69 %]
  ・ボーダーズ:
                      2 / 15 作品 [ 13 %]
  ・モダンクラシックス:
                      2 / 13 作品 [ 15 %]


ジャンルが減ったこともあり 「0 %」 というのは無くなりましたが、何となく
あまり引っ掛からなかったな、というのがまず感じたこと。たぶん「MF文庫J」 や
「ガガガ文庫」 のタイトルを最近それほど読んでないからかも、と自己分析。

相変わらず 「ラブコメ」 とか、ファンタジーというよりかは 「非日常系」 みたいな
ものを好んで読んでいるのかもなぁ、とも思いました。改めて振り返ってみて。
「学園」モノが多い、と言ってもいいのか。

あとは 「リプレイ」、これも変わらず読んでますよ。やはり 高橋義和 さんの
コラムにもありますとおり 『アリアンロッド・サガ』 シリーズが熱い!
矢野俊策 先生の小説も取り上げられてますし、まさに絶好調と言う他ありません。

#「F.E.A.R.」社の企画力に良いスポンサーが付けば更なる展開も期待できるかと。



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176 ページ以降の総括を読んでいると、本年度もいろいろあったということを
思い出させてくれます。

  「富士見ミステリー文庫」レーベル終了、派生レーベルの登場、ライトノベルを
  起点としたアニメ化・TVドラマ化、ライトノベル関連書籍の相次ぐ刊行、Web 2.0
  や同人活動への展開、有名作の完結、著名作家の訃報、新人賞の増加・見直し──。

等々、話題に事欠かない1年でした。来年度もライトノベルを楽しく読んで過ごせる
一年でありますことを切に願いつつ、この長文を〆とさせて頂きます。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル