2009年11月28日

『C3 ─シーキューブ─(8)』

平積みする書店員さんの気持ちも考えましょう(苦笑)、ということでオビがあることで
かえって目を奪われてしまう さそりがため 先生の表紙イラストが目印のシリーズ第8巻。
ライトノベル界の 「美幼女」 こと 水瀬葉月 先生が今巻も魅力あるストーリーを綴ります。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0911.php#new5


「ちゃんと着けてます。」って・・・・どう見ても「はいてない」ようにしか見えない。(w


時はクリスマス。サンタクロースにご執心な “フィア”。バイトでサンタ姿に身を装って
浮かれた雰囲気の陰に潜む 《サンタ狩り》 の存在。その行動の意味、そして犯人像に
迫る中で偶然手にした「呪われた道具」に秘められし死者をも蘇らせるという力。

その力の存在に気付いたとき、対象として結びついてしまった一人の少女。本当に願いが
叶うのなら「呪い」の力に頼ってもいいのか、という逡巡、そして葛藤。全てが見えて
相対する敵に向ける刃。心の迷いが勢いを殺ぎ、窮地を生み、希望を薙ぎ、そして──。

・・・という感じで、「人間臭さ」 が随分と身についてきた “フィア” たちの機微に、
そして明らかになった 「あの人(たち)」 の正体とそれを知るに至る過程。更にラストの
心温まる「クリスマスの贈りもの」に注目です。とても読み甲斐のある展開でした。


それにしても “錐霞” さんが益々もって可愛らしい。単独挿絵指定が2枚あっていずれも
ピンポイントでイイところを選んでるのがまた何とも。個人的にイチオシのシーンでした。

巻末特別企画「ラフイラスト集」もページ調整のためボリューム大きめでしたし、またまた
楽しませてもらいました。引き続き次巻以降の刊行、そして 東条さかな 先生のイラストで
1月刊行予定の新作『藍坂素敵な症候群』も気になるところで楽しみなことこの上ないです。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『偽りのドラグーン(2)』

三上延 先生、椎名優 先生でお送りする、竜騎士と騎竜を養成する機関「騎士学院」を
舞台にした学園ファンタジーの第2巻が刊行されております。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0911.php#new15


うぉお〜〜、有頂天になってんじゃねぇ〜〜、ウジウジしすぎだろぉ〜〜、と何度も
やきもきさせられるシーンを連発してくれる “ジャン” でしたが、“ティアナ”
だって実は・・・というところに気付いてようやく男らしいところを見せてくれました。

いやぁ、これはもう 三上延 先生にまんまと踊らされた、と言うしかありませんね。
中々に良質な話の運び方でした。ラストの風雲急を告げる展開、さらに明らかになった
大きな「偽り」がどう影響してくるのか、引き続き楽しみな流れとなっています。

・・・それにつけても “クリス” が一気に可愛さを帯びて参りました。椎名優 先生の
口絵と挿絵が示す何気ない仕草に垣間見えるそれが何ともたまらないと言いますか、
明らかにお気に入りなキャラです。“アダマス” に気を許すような人の良さも含めて。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『血吸村へようこそ(3)』

阿智太郎 先生、あらきかなお 先生でお送りする、可愛い吸血鬼たちが織り成す
ドタバタ・コメディも文庫オリジナル展開へと進む第3巻の刊行を迎えております。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0911.php#new9


第2巻の〆から雑誌掲載分とは袂を分かつ展開となったワケですが、今巻はほんの少し
コメディ色を落としてシリアス、というかやや重めな話2本が収められています。

吸血鬼になる前のことを何も覚えていない “エリ子” が “直樹” と共に見つけた
1つの証拠を元に過去を探り、その先に辿り着いた欲望まみれの陰謀の果て──。

長年放置されていた倉庫を演劇部の物置として使うべく “季代実” と “直樹” が
二人っきりで片付けをしている際に見つけた「十文字ワクチン」なる謎の液体。それが
英語担当の “平山” 先生が叶わぬ恋を成就できると信じていたのに──。

・・・と、適切な人に 「報告・連絡・相談」 することの大切さを説いた内容でした。(ぇ


そう言えば、初めに読んでいて違和感を感じていた何かが、読み返してみて分かりました。
本文中に挿絵指定が無いんです。口絵と表題、話が終わったあとの1ページに各キャラの
イメージにぴったりな あらきかなお 先生のイラストは挟んであるんですけど。

電撃文庫にしてはちょっと珍しいパターンかと感じました。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『狼と香辛料(13) Side Colors III』

支倉凍砂 先生、文倉十 先生でお送りする『狼と香辛料』シリーズ13冊目は “ノーラ” を
主役とした中編のほか、計4本立ての短編集となります。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0911.php#new2


“ロレンス” と “ホロ” の戯れぶりは相も変わらず見ていて微笑ましい、それこそ
犬も食わない某のようなほどですが、やはり今巻で注目すべきは “エネク” の視点で
綴られた中編 「羊飼いと黒い騎士」 ということになるかと思います。


時には人から妬まれるほどに勤めた羊飼いという職を廃業し、夢であった服の仕立て職人
となる道を探るべく向かった、疫病によって人口を半分にまで激減させられた街「クスコフ」。

そこで目にした現実は決して “ノーラ” にとって優しいものではなく、人間が持つ
むき出しとなったエゴを突きつけられる結果となりました。しかし、それに直面しても
お人好しで心優しい自我を忘れることなく振舞った彼女の言動はまさに誇り高きもの。

願わくば彼女の選んだ道に幸あらんことを。読了後にまず思ったのはその想いのみ。
彼女が扉を開けた先に何があるか。それに思いを馳せるためにも目を通しておいて
損は無いかと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『とある魔術の禁書目録(インデックス)(19)』

鎌池和馬 先生、灰村キヨタカ 先生でお送りする『とある魔術の禁書目録(インデックス)』
シリーズ21冊目。本編から軸を少しシフトして第15巻の「学園都市の暗部」続編となります。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0911.php#new1


「アイテム」 の元構成員である “浜面” がここまでに出てくるとは思ってもいません
でしたが、熱い想いと勘違いで今回も「レベル0」らしからぬ活躍を見せてくれました。

また、その陰で “一方通行(アクセラレータ)” を始めとする 「グループ」 の総力戦が
行われており、こちらも息をつく間も与えぬような怒涛の展開を魅せてくれました。

ピンチとチャンスが何度も入れ替わり、悲劇と喜劇が何度もその立ち位置を変える。
そんな千変万化のストーリーは “上条” とは違う立場だからこそ生み出せるものかと。

更にここからお話は 「ロシア」 という共通の地へとそのベクトルを向けていくことに
なります。離散したラインが1つに交わるとどうなるのか。「禁書目録(インデックス)」
というキーワードに改めて焦点が定まる次巻の刊行が待ち遠しいところです。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2009年11月22日

『このライトノベルがすごい! 2010』

今回、初めてWebアンケートへの投票をしてきたこともあり、刊行が待ち遠しかった
「このラノ2010」 を購入してきました。ということで早速、昨年の内容を踏襲しつつ
また長々とコメントを残しておこうかと思います。

http://tkj.jp/book/?cd=01749001
http://njmy.sblo.jp/article/32846064.html
http://njmy.sblo.jp/article/24253908.html



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10月の 「LNF読書会」 にて予想した 「本気の予想」 と見比べると中々いいトコ突いて
いると思いました。10位はちょっと読めませんでしたが。個人的には 杉井光 先生が
『さよならピアノソナタ』 『神様のメモ帳』 他、大健闘したのが嬉しい限りです。

#“アリス” や “蝦沢真冬”、“藤島鳴海” といったキャラクターも含めて。

http://lnf.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/2010-f410.html


ということで各コンテンツを見ていきますが、今回は下記リンクようなファイルを
用意してみました。統計的な見地を少し入れてみようか、という意向です。
まぁ、それでも主観が入るので話半分に聞いていただければとは思いますが。

一応、補足しておきますと順位と点数、有効票数を折れ線グラフに対数近似曲線を
追記しています。全データが揃っていないので精度は悪いのですが、とりあえず
あるデータを使っての分析となります。別紙にも説明があるのでご一読下さい。

http://srnd.skr.jp/pc/archives/LNR_2010.xls



≪作品 ランキング≫

今回挙がった 60 作品のうち、読んだことがあるのは 38 作品でした。昨年とほぼ同じ
水準です。井上堅二 先生のインタビューにもありました 「批判が増えていた」 という
雰囲気がなければ 『バカテス』 の点数はもっと上になった可能性もあったのかな、と。

グラフを見ていて思ったのは 『蒼穹のカルマ』 はコアなファンの押し上げによる
ものなのかな、ということ。まぁ、実際はどうなのか不明なので邪推でしかありませんが。
他、4位〜15位くらいまでは概ね高く評価されていたのでは、と判断しています。

#『SAO』 と 『アクセル・ワールド』 はものの見事に票が割れましたねぇ・・・。


≪女性キャラクター ランキング≫

点数、投票数とも 「男性キャラクター」 に比べてだいぶ票が分散した形になりました。
「ニトロプラスコンプリート」 にあるインタビューで 虚淵玄 先生が仰られていたように
近年 「嫁消費サイクル」 が著しく早いことの表れ、と言ってよいかと思います。

その中にあっても 『"文学少女" シリーズ』 のお二人、“天野遠子” “琴吹ななせ” の
人気は磐石と言っても過言ではないという結果がグラフからも見て取れます。7位〜11位
くらいまでも中々の人気の高さを示しているのではないかと。“木下秀吉” も含め。(w


≪男性キャラクター ランキング≫

そんな “木下秀吉” ですが、圧倒的な大差で第1位を獲得。しかも2連覇達成という
偉業を成し遂げました。日本を背負って立つ若者たちの将来は不安でいっぱいです。(w

#・・・私も1票投じてますけどね。

作品効果で順位を伸ばしているキャラクターも多いのかな、という気はしましたが
女性キャラに対してそれほどバラツキが無いのも特徴の一つではないかと思います。


≪イラストレーター ランキング≫

絵に関しては個人の嗜好がモロに出てしまうのでグラフを見ても一概には言えない
ところが多々あるのですが、それでも確実に言えることは 「竹岡美穂 先生、強ぇ〜」
ということではないかと思います。人気、評価共にまさに圧倒的な結果でした。

#abec 先生も票が割れた、と言っていいですよねぇ。合わせればTOP10入りですし。



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54 ページから始まる 井上堅二 先生のインタビューは 「面白い」 としか言いようがない。
『バカとテストと召喚獣』 を読んだことがある方なら押さえておくべき内容かと。
・・・それにしても 宇佐見尚也 さんの〆の一文は 井上堅二 先生ならではですな。(w



70 ページからの 「書店売り上げランキング」 で実売ベースの結果を見るとまた一味
違った結果になっているのが興味深いです。まずは 「電撃文庫」 強し! の一言。

個人的には 「富士見ファンタジア文庫」 は頑張っている感じが伝わってくるのですが
「角川スニーカー文庫」 に対してはあまりそういう印象が無かったりします。ここ暫く。
河野裕 先生の 『サクラダリセット』 は確かに良い作品でオススメですけど。

逢空万太 先生の 『這いよれ! ニャル子さん』 がそこまで大健闘していたとは。(w
私も好きなので1票投じましたけどね。新興レーベルにも頑張って欲しいところ。
・・・「メディアワークス文庫」 がどう仕掛けてくるのか、という点も気になります。

#『ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)』(笹本祐一 先生)、頑張って欲しいな〜。



76〜79 ページにある 「目利きが選ぶ! 注目の作家&作品」 には 川原礫 先生、
森田季節 先生、平坂読 先生、新城カズマ 先生・・・といった私としても気になる
お名前が重複して出てきている模様です。

  『あまがみエメンタール』(瑞智士記 先生)
  『ピクシー・ワークス』(南井大介 先生)
  『魔王城』シリーズ(田口仙年堂 先生)

といったあたりも個人的には気にしているところです。

#・・・気になるなぁ、森橋ビンゴ 先生の 『ナナヲ チートイツ』。(^^;



86 ページから 橘公司 先生のインタビューがありますが・・・・『蒼穹のカルマ』 って
そんなキャラが出てくる作品なの!?(笑)。余力があれば読んでみましょうかねぇ。



92 ページより本年度の新人賞受賞作、全 49 作品が紹介されています。この中で
読んだことがあるのは 15 作品ですかね。なぜか 「GA文庫」「HJ文庫」 への侵攻率が
高いのが、今思い返してみて興味深く感じたところです。

・・・やはり 川原礫 先生のインパクトが一番強かったように思います。本年度は。



111 ページからは恒例の 「今、おもしろいライトノベルはコレだ!」 と銘打った
ジャンル別ガイド。昨年と同様、この中で挙げられたタイトルのうち既読のものを
計上してみることで私個人の趣向が見えるかどうか検証してみようと思います。


  ・世界の命運!:
                      10 / 23 作品 [ 43 %]
  ・働く人々:
                      7 / 13 作品 [ 54 %]
  ・愛しき日常:
                      14 / 31 作品 [ 45 %]
  ・恋がいっぱい:
                      14 / 23 作品 [ 61 %]
  ・忍び寄る闇:
                      8 / 23 作品 [ 35 %]
  ・バトル!バトル!バトル!:
                      9 / 23 作品 [ 39 %]
  ・微笑みと涙と:
                      10 / 23 作品 [ 43 %]
  ・いざ、冒険へ!:
                      6 / 15 作品 [ 40 %]
  ・ノベライズ:
                      4 / 13 作品 [ 31 %]
  ・リプレイ:
                      9 / 13 作品 [ 69 %]
  ・ボーダーズ:
                      2 / 15 作品 [ 13 %]
  ・モダンクラシックス:
                      2 / 13 作品 [ 15 %]


ジャンルが減ったこともあり 「0 %」 というのは無くなりましたが、何となく
あまり引っ掛からなかったな、というのがまず感じたこと。たぶん「MF文庫J」 や
「ガガガ文庫」 のタイトルを最近それほど読んでないからかも、と自己分析。

相変わらず 「ラブコメ」 とか、ファンタジーというよりかは 「非日常系」 みたいな
ものを好んで読んでいるのかもなぁ、とも思いました。改めて振り返ってみて。
「学園」モノが多い、と言ってもいいのか。

あとは 「リプレイ」、これも変わらず読んでますよ。やはり 高橋義和 さんの
コラムにもありますとおり 『アリアンロッド・サガ』 シリーズが熱い!
矢野俊策 先生の小説も取り上げられてますし、まさに絶好調と言う他ありません。

#「F.E.A.R.」社の企画力に良いスポンサーが付けば更なる展開も期待できるかと。



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176 ページ以降の総括を読んでいると、本年度もいろいろあったということを
思い出させてくれます。

  「富士見ミステリー文庫」レーベル終了、派生レーベルの登場、ライトノベルを
  起点としたアニメ化・TVドラマ化、ライトノベル関連書籍の相次ぐ刊行、Web 2.0
  や同人活動への展開、有名作の完結、著名作家の訃報、新人賞の増加・見直し──。

等々、話題に事欠かない1年でした。来年度もライトノベルを楽しく読んで過ごせる
一年でありますことを切に願いつつ、この長文を〆とさせて頂きます。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2009年11月21日

『六畳間の侵略者!?(3)』

健速 先生が綴る 「ころな荘一○六号室」 の覇権争いもひとまずは休戦。第3巻では
侵略の目的を見つめ直すと共に、“早苗” に焦点を当ててキャラの深堀りを図ります。
(イラスト/ポコ 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0911.php#novel091102


ついに “ルース” さんがキレました。流石にあの状況をも許容できるのであれば
聖母マリアにも匹敵するほどの懐の深さと言うべきところでしょうけど。(w
“孝太郎” の思わせぶりな行動がまた火に油を注ぐ結果に繋がるワケですが。

今回の騒動で “ルース”、そして “晴海” の好感度が高まったのを感じる最中、
“早苗” のそれが一気に振り切れた、と言うべきところでしょう。騒動の結末に
向かう中での “早苗” の機微に注目、ということで。

それにしても、「一○六号室がなぜ必要なのか」を改めて振り返ってみたりして
皆が運命共同体のような雰囲気をかもし出していたかのように見えていたのに
“キリハ” は抜け目が無いし、新たな敵の予感にも気になるところですし・・・。

これはシリーズの刊行がまたまた楽しみになって参りました。



#「LNF公式ブログ」の指摘を見て 「そういえばそうかも」 と気付かされました。(^^ヾ

◆健速先生
http://lnf.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-c86d.html

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『双心のサヤ ─刀姫推参!─』

「TBH」 名義で 『うたてめぐり』((c) FLAT) のシナリオを書き上げた 鳥生浩司 先生が
再びライトノベル作家として書き上げた久々の一作、読ませて頂いております。
(イラスト/結城焔 先生)

http://flat-software2.com/UTATEMEGURI/
http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0910.php#novel091002


ちなみに 結城焔 先生は 『要!エプロン着用』((c) highsox) の原画家でもあります。(何

http://www.highsox.jp/products/ApronedOnly/


控えめな “沙耶” と気の強い “鞘姫”。「二人」 の対比がまず面白いと言えます。
特に家事スキルが全く無い “鞘姫” が起こす騒動は作中でもコミカルで楽しめる所。
他方、“沙耶” が “雪柾” を想う一途さには心打たれるものがあるかと。

そして、もう一つの肝である 「チャンバラ」 にもいろいろとギミックがあって中々に
目を見張るものがありました。“雪柾” にこだわる “刀子” の行動理由であるとか
“雪柾” の 「俺」 と 「僕」 の違いであるとか。

“蓮華” の扱いが噛ませ犬っぽくて出番が少なかったのと、ラストは「彼女」を一歩引かせて
良かったのか、というしこりは残りましたが願わくば 「HJ文庫」 編集部にて続刊を刊行
していただいて、その場にて補ってもらえたら、と思う次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ラッキーメイド天くん』

「HJ文庫」より刊行された前シリーズ 『放課後の世界征服』 ・・・・をひとまず横に置いて
わかつきひかる 先生の新作 『ラッキーメイド天くん』 が刊行されております。
(イラスト/里海ひなこ 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0911.php#novel091101


小学校の頃に結婚の誓いを立て、そして疎遠となった “千早” が素っ気無い理由。
今やお嬢様である “千早” のメイド長、“碧” が「屋敷から出るな」と言った理由。
何よりも少年である “天” が “千早” に買われてメイド服を着ることになった理由。

ドタバタしながらも明らかになる真実の1つ1つが揃った時には、ちゃんと話の流れを
考えられているなぁ、と感じました。テンポの良さとか、読了感がいかにも先生の
作品らしい、というか、そんな気がして。

ただ、その一方で危惧しているのはジュブナイルポルノとの線引きがしにくい内容に
なってしまったかな、という点。それらしい単語が伏字とは言えモロに多用されている
ところが特に。「美少女文庫」で出したほうが・・・なんて言われないか、そこが心配です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『デウス・レプリカ』

にのまえあゆむ 先生の 「第3回ノベルジャパン大賞 佳作」 受賞作品。
神を宿した少年の学園異能バトル、ということで読ませて頂いております。
(イラスト/をん 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0909.php#novel090902


「電撃萌王 12月号」を読んでいて見たことあるイラストだよなぁ、と思っていたら
「そうだ、そう言えば『デウス・レプリカ』の挿絵の人だよ」と思い出してみたり。
・・・今の私のイラストに対する見方ってワリとそんなのばっかりです。(^^;

本編は神器のレプリカ 「リメイン・マター」 をその身に取り込んだ “神村悠” を
巡って神器を封印しようとする者、利用しようとする者との争いとその顛末を描いて
いますが、そんな諍いも「とある真実」に気が付けば驚くほど丸く収まっています。

#一部を除く。(w

個人的には “太刀鞍零” という女性のある意味潔い性格、というか立ち位置が好き
かも知れません。自分がどういう存在なのか、きちんと捉えられている感じがして。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『友だちの作り方』

「第3回ノベルジャパン大賞 特別賞」 を受賞されました 愛洲かりみ 先生の
ちょっと不思議な友情の物語、読ませて頂いております。
(イラスト/もりちか 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0910.php#novel091001


極度のあがり症で高校生になっても中々友達が作れず悩む少女、“仁科椛”。
そんな彼女が逃げるように向かう校舎の屋上で出会った少女、“山下柚木”。

屋上に佇む少女が “椛” の初めての友達になって、「友達とは何か」という
ことを掴みかけ、勇気を出して踏み出した一歩が歩数を重ねていく最中に訪れる
“柚木” との別れ。やがて耳にする屋上に出るという幽霊少女の話──。

“椛”出会った “柚木” は幻だったのか? という疑念をはねのけて、もう一度
“柚木” に会いたいとひたすらに願い、走り出した先に見えるちょっと意外な結末。


某レーベルにある作品を彷彿とさせる設定でしたが「面白い切り口だったなぁ」と
個人的には好印象で受け止めています。“柚木” の想いとか、なぜ屋上に居たのか
といったことが分かると話としてもちゃんと繋がっているな、と感じましたし。

エピローグも伏線をしっかりと拾った演出で清々しい読了感を味わえたのもまた良し。
目立った起伏は無いかもしれませんが心温まる、技あり、合わせて一本な作品でした。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2009年11月15日

コンプティーク 2009年11月号増刊 『ニトロプラスコンプリート』

コンプティーク 2009年10月号増刊 「TYPE-MOONエース Vol.3」 と合わせて読ませて
もらいましたが、やはり 虚淵玄 氏のロングインタビューがとても興味深い内容でした。

「ライトノベルによる二次元ポルノの安売り」「ユーザサイドの “嫁サイクル” の変化」
といった観点が特に。このへんはライトゲーマーから(ラノベ専門の)本の虫へとシフトした
当方としても常々思っていたことですので。共感すら覚えるほどです。


他にも対談や寄稿、書き/描き下ろしと充実した内容で楽しませてもらいました。
付属DVDに収録されている関連映像を見ると、やはり昔の作品に対する想いのほうが
強いかな、と感じました。歳をとった証左(w。歌に対してもそれは言えるかも知れません。

ちなみに 『DVD VIDEO GAME ファントム -PHANTOM OF INFERNO-』 がニトロプラス
初プレイ作品だったりします。・・・当時、家にPC無かったもので。その後、PCを購入して
プレイするようになりました。『The Cyber Slayer 鬼哭街』 がナニゲにお気に入りだったり。

総じて、ニトロプラスと関係の深い角川書店だからできる1冊、とも言える内容でした。

posted by 秋野ソラ at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

『D.C.II 〜ダ・カーポII〜(5)』

「CIRCUS」 原作の大人気ゲームを 龍牙翔 先生がコミカライズする本作も先日
無事に連載を終了し、そして最終巻となるコミックスが発売されております。

http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200901000483


「コンプティーク」 を毎号買って、全話リアルタイムで読ませて頂いておりましたが
こうして胸を打つラストまで纏まったところを通して読み返してみると、改めてその
素晴らしさと感動が伝わってきます。

他方、描き下ろされたデフォルメ・イラストやカバー裏の1コマが何とも面白い。
巻末の描き下ろしエピソード2話も楽しませてもらいました。龍牙翔 先生の想いも
伝わってくる良い内容だったと思います。

間違いなく完成度の高いコミカライズであった、と言うべきところでしょう。
連載終了お疲れ様でした、ということで龍牙翔 先生に敬意と感謝の意を表します。

posted by 秋野ソラ at 22:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

『おと×まほ(2)』

白瀬修 先生の原作(キャラクター原案:ヤス 先生)を すえみつぢっか 先生が
「FlexComix ネクスト」 にてコミカライズする本作、第2巻の登場です。

http://www.flex-comix.jp/titles/otomaho.html


“彼方” の艶かしい着替え、“モエル” の抜け目無さ、“丈” との気の置けない関係、
“いいんちょ” の絶技、“留真” のムッツリさ、“依” の妄想ダダ漏れ具合──。
本巻も原作の持つテンションを活かした読みやすい内容に仕上がっていると思います。

巻末には 「GAマガジン Vol.2」 にて描き下ろされた4コマあり、カバーに隠れた
お馴染みの場所にも描き下ろしあり、私は 「とらのあな限定版」 を購入したので
更に描き下ろしの表紙もあり、とコミックスならではの楽しみも存分に味わいました。

この作品もまた、続刊の刊行が楽しみなところであります。

posted by 秋野ソラ at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

『瞳のフォトグラフ(2)』

「デジカメWatch」 がインタビュー記事を載せるなど人気の高さを裏付ける最中、
「GUNP」 のお二人、杜講一郎 先生と さくらあかみ 先生が描く『瞳のフォトグラフ』
第2巻が刊行されております。

http://www.flex-comix.jp/titles/hitomino.html
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20090918_314203.html


      「 レ ン ズ の 数 だ け 世 界 が あ る ん で す ね 」


思わず口に出た “ハルカ” の一言が、一眼レフの魅力を的確に捉えていたかと。
また、実際の撮影風景を写真ではなく絵で、時には写実的に、時には誇張して描く
ことにより、より親しみやすいカタチでその楽しさが伝わってきたように思います。

今巻ではわずかに砕けてきた “イヅミ” のお茶目なところや、恥ずかしがる姿が
何とも微笑ましいというかツボというか。私の中で彼女に対する株が上がったような
気がします。“シオリ” と “ユイ” の関係にも注目でしょうか。

・・・それにしても「特装版希望」のハガキ、結構多かったようで。私も出しましたが。
今度は「特装版」で付けたら良さそうなモノ、を考えて一筆入れてみましょうか。
来年春刊行予定の第3巻がどんな様相を呈するのか、楽しみにしておこうと思います。

posted by 秋野ソラ at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

『beatmania IIDX CS Collection 〜GOLD,DJ TROOPERS,EMPRESS〜』

PS2版ゲームソフト「beatmania IIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST」とセット販売
されていた「14 GOLD」「15 DJ TROOPERS」「16 EMPRESS」各PS2版のオリジナル曲
33曲+ボーナストラックを収録した1枚です。

http://www.konamistyle.jp/sp/bm2dx16_sp/
http://www.konamistyle.jp/sp/bm2dx16_sp/list.html


こうして改めてマスタリングしてもらうと聴きやすくて良いですし、新たに思い、感じる
ところがあるかな、という気がする今日この頃。「〜14 GOLD」 以降のオリジナル曲で
言うと、まず歌モノが結構イイ味出していたのではないか、という所感です。

  ・『Biometrics Warrior』(GUHROOVY fw. NO+CHIN)
  ・『Cookie Bouquets』(L.E.D. vs TOMOSUKE fw.crimm)
  ・『Sunshine Hero』(kors k feat.Mari*Co)

あたりが個人的にはお気に入り。もちろん、インスト曲も珠玉のナンバーが多いです。

  ・『Welcome』(Uraken)
  ・『Around The Galaxy』(NISH)
  ・『RIZING YOU UP』(Ryu☆)

とか、他にも色々挙げるとキリが無いですけど。『BRAINSTORM(original extended)』
(Hardcore United Tokyo(teranoid & DJ TECHNORCH))も良い仕上がり具合だったと
思います。こういう original extended 化する企画は推奨していってほしいところ。

まぁ、何にせよ作業用BGMにも適した良質なアルバムではないかと思う次第です。


 ※ 本文中は敬称略

posted by 秋野ソラ at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD

2009年11月14日

『死神のキョウ(3)』

「このままシリーズ打ち切りかと思ったよ。」って編集部側から言われるのもアレですが
何はともあれ 魁 先生の 『死神のキョウ』 第3巻、やっとこさ刊行されております。
(イラストは 桐野霞 先生)

http://www.shop.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804109


「一迅社文庫」の Blog を読んでいて 「大丈夫ですか? 魁 先生」 と何度も思いましたが
こうしてまた執筆活動ができるようになって、まずは喜ばしきことと申し上げておきます。

前巻で “ココロ” が何とも含みのある笑顔と共に “恭也” に示した提案の結果が
今巻に収められていますけれども、まぁ、ここまで黒くなるとは思っていなかったです。
「キョウ」 という言葉もそこにかかってくるのか、という点もまた然り。

随分とシリアスな流れが多かったので、“小桃” の人並みならぬ(笑)言動だとか、
“キョウ” が “恭也” とのやりとりで照れたりするところなどには随分と和まされた
気がします。

今巻のラストを受けて死神たちはどう動くのか。気になるところです。


#しおり裏に書かれた しう 先生のコメントがいかにもアレな感じでステキです。(w

posted by 秋野ソラ at 01:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『生徒会ばーさす!(2) 〜ドリルお嬢様の襲来〜』

「スーパーダッシュ文庫」 にて 番棚葵 先生がお送りするまったり学園ギャグコメディ。
第2巻も “神菜” と “水樹” の策謀が巡り巡って新たな騒動を巻き起こします。
(イラスト/宮坂みゆ 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-vs/#b02


あとがきにもありますけど、読み手からしても「第1巻でやり尽くしたな」という感が
あったことは否めないところでしたが、こうして読み終えてみると「まだやれるもんだな」
と思いを新たにさせてもらいました。

“かもめ” が奥手、というか彼女にも 「鈍い」 という設定を与えてしまったので
新たな噛ませ犬(?)として登場した “エレナ” がそれを補う形で奮闘してくれています。
まぁ、“水樹” も 「鈍い」 ので如何ともしがたいところですが。

今回、“葉月” にスポットを当てたSSが収録されていますが、まぁ、こちらも相当に
黒いですね、腹が(w。ナニゲに今作の中でお気に入りのキャラかも知れません。
憎めないあざとさ、というか小憎さが面白いのかも。


そろそろ制服は何とかして別のステップに移ったほうがいいとは思いますが、次があるなら
どう出てくるか。番棚葵 先生の手腕に期待、というところで一つ。

posted by 秋野ソラ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『魔王城三限目』

『吉永さん家のガーゴイル』 の次シリーズとして始まった 田口仙年堂 先生の 『魔王城』。
第3巻からはイラストレーターを 鉄雄 先生にシフトしてのシリーズ再開となります。

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047260931/


遅まきながら、また僭越ではございますが一読者からとしてもイラストレーターの
朝未 先生に対してお悔やみを申し上げます。田口仙年堂 先生の Blog で訃報を
拝見した時にはまさに驚きを隠せませんでした。

そして 朝未 先生のデザインを引き継ぎつつ新たに挿絵を担当されている 鉄雄 先生の
努力と、バトンタッチする絵師を決めた 編集A 女史には敬意を表しておきたいと思います。
よくぞここまで、と言う他にありません。


さて、本編は「魔人」を忌避し、その存在を抹殺せんと動く者たちと、「魔人」の持つ
魔力の巨大さに執着し、貪り尽くさんとする者たちの思惑が水面下に見え隠れする展開に
なってきました。・・・当の本人たちの気持ちを余所に。

「ケタ外れの魔力を持っているけど、使い方を知らない」、そのことを「魔人」と呼ばれる
子供たちに伝えようと苦心する “エイゴ” の努力が少しずつ実を結ぼうとしている最中な
だけに、今巻ラストに向けての流れは少々やるせない気持ちがこみ上げてきます。

そんな気持ちを払拭してくれる未来が訪れてくれるのか。次巻の内容に注目しておきます。

posted by 秋野ソラ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『パーフェクト・ブラッド』シリーズ

「スーパーダッシュ文庫」 にて刊行が続いている 赤井紅介 先生のシリーズ作。
積ん読消化の合間に少しずつ読み進めてようやく最新刊まで追いつきました。(^^ヾ
(イラスト/椋本夏夜 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-perfect/


一般人のみならず親兄弟からも疎まれる存在である魔法士の “裕樹”。その力ゆえに
引き起こした事件の傷痕を心に残し、自分自身を含むその存在自体を忌み嫌いながら
日々を過ごしていた彼がとある少女 “雪子” を助けたことから世界は一変──。

「炎の魔女」 とも称される “透華” との共同生活、好敵手とも言える魔法士との闘い、
彼らと敵対する組織との抗争、そして見えてくる「定められた未来」と「破滅」の予言。
自分の正義を信じて抗い続ける “裕樹” の熱い姿は少年マンガ的な勢いがあります。

それでいて、いつしか彼に好意を抱くようになった “透華” が “裕樹” の傍へと
導かれるように現れる数々の美少女たちにヤキモチを焼く姿はいかにも少女マンガ的な
ラブコメディの雰囲気を作り出し、場を和ませてくれます。


本編は、これまで起こっていたことの裏側に潜む 「ある事実」 を知ったことにより、
これは予言ではなくとあるキャラの予感になぞらえる結果ですけど、ついに “裕樹” が
見切りをつけて一人立ちするところまで来ました。ほぼほぼシリアス全開な展開です。

“裕樹” が自分の信念を貫き通すことで辿り着く未来にあるのは永続か、終焉か。
引き続き続刊を購入してその流れを確認させてもらうことにしようと思います。

posted by 秋野ソラ at 01:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル