2009年08月08日

『とある飛空士への恋歌(2)』

犬村小六 先生と 森沢晴行 先生でお送りする新たな飛空士たちの数奇な運命を辿る物語。
今巻での空戦はまだ抑えながら、新キャラも迎えつつキャッキャウフフな展開が続きます。

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094511499


1巻を読み終えた後に話をどう進めていくのかな、と様子を見ていたのですがまさか
ここまで手札を切ってくるとは思っていませんでした。読んで頂ければ分かると思いますが。

“クレア”、そして “カルエル”。二人の筆舌に尽くし難い過去とその先で手に入れた
新しい世界、新しい自分。そんな二人が出会い、身を寄せる様子は読み手にとって何とも
複雑な思いが去来することは間違いないかと。

いつか二人が互いに真実へと辿り着いた時、先立つ気持ちは愛なのか、それとも──。
空戦の描写を前に一気にテンションが上がってきた感じです。新シリーズに場を移しても
期待を裏切らない内容になりそうで、早くも良作の気配がします。次巻も楽しみです。


#“カルエル” はいくら血が繋がっていないとは言え、色々と分別はつけましょう。(w

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『アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク(2) フレイムレギオン』

鈴吹太郎 先生/F.E.A.R.、四季童子 先生でお送りする大人気リプレイ第2巻。
今巻も「ファントムレイダーズ」の暗躍する姿が所狭しと描かれております。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200902000259


例えばダイスの神様が居るとして、その微笑む瞳の先に在るのは誰だろうと想像したときに
まず思い浮かべなくてはいけないのではないかと思います、小暮英麻 様という名を。(w
もうどんだけ「ここぞ!」と言う時にイイ目を出してきたのかと。

もちろん 英麻 様の凄いところはそれだけではなくて、GMから逆質問されて困ったように
“ナーシア” の立場に垣間見える矛盾と現実を見つめなおしながら、最終的には見事な
ヒューマンドラマの主人公を演じきっていたと思います。


対して笑いの神様が降りていると思われる(笑) きくたけ 先生ですが、薔薇的な演出を
したりといった場面もありますが “ナーシア” に改めて「仲間」であることを諭す役割を
果たすなど決めるところは決めてきます。

他にも防衛の要となる “ゼパ” 様の活躍ぶりや、「バルムンク」と度重なる対峙の中で
「カッコいいとは、こういうことさ」と言わんばかりの好演が光る “カテナ” の心意気にも
注目しておきたいところです。


シナリオも焔硝石を巡るスパイ活動、「フリーバレット」の暗殺阻止と一筋縄ではいかない
ミッションが続きます。中でも「フリーバレット」のギミックとGMの出目の良さも含めた
最終決戦はまさに手に汗握る展開で楽しませてもらいました。

最後に忘れてはいけないのがラストのあの引き具合。当初描いていた青写真がついに
現実のものとなると聞いてしまっては次巻の刊行が待ち遠しくて仕方がありません。

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『ラノベ部(3)』

平坂読 先生と よう太 先生でお送りする「ラノベ」溢るる日常系スクールライフ。
今巻をもって終幕という、何とも惜しい流れを迎えております。

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?id=22352


「児ポ法」改悪の件をテーマの一つとして取り上げた 平坂読 先生にまずは敬意を。
流石に実名や実在する団体名は伏せて・・・ますが、本当は名指しで批判しても良かったと
個人的には思っています。

実際にあの案が通ったときの影響は計り知れません。単に18禁作品に限らない映像作品や
出版物、もちろんライトノベルも含めてですがありとあらゆるものに対して拡大解釈して
言論弾圧へと繋げていくであろうことは誰が見ても明らかです。

あの話が出たときにユーザーだけではなく、出版業界のみならず各種企業が率先して
声を荒げてでも反対の意を表明すべきだったのではないでしょうか? 私はそう考えます。


・・・話を戻して。

私もこうして思ったことを文章に起こす際、日本語の誤用が無いようにと辞書ソフトを
起動させて時折言葉の意味を確認しながら書いています。その時に「勘違いしてた」と
気付くことがままあります。長年使い続けていながら「日本語って難しい」と常々思います。

物語自体は明確な終わりを示さずに紙幅を使い切りましたが、これはこれで『ラノベ部』
らしい結果かな、と。あの人たちはこの先どうなっていくんだろう、と想像してみるのも
楽しみの一つではないかな、と。ひとまず “竹田” クンあたりの話とか。(^^ヾ

ライトノベルという「縛り」の強さを省みて生み出される次回作 『僕は友達が少ない』 も
気になるところですが、一迅社文庫さんで何やら 「超ラノベ部(仮)とか準備中」 という
企画が進行中なようで。・・・これだからライトノベルからは目が離せません。(w

http://ameblo.jp/ipocketedition/entry-10305276536.html

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『カンピオーネ!(4) 英雄と王』

丈月城 先生、シコルスキー 先生でお送りする「神」と「神殺し」の物語。
今巻の始まりは極楽(笑)からの逃亡を図るところからスタートします。

http://dash.shueisha.co.jp/new/index.html#b03


ひょんなことから戦女神 “アテナ” とイタリアはナポリへと逃げおおせた “護堂”。
そこで出会ったまつろわぬ神 “ペルセウス” との避けうることの出来ない争い。
苦戦を強いられる中、手立てとなるのは同じ場に居合わせた “リリアナ” だけだが──。

ということで前例が前例だけに思わず躊躇してしまう二人に思わずやきもきさせられますが
そこはそれ。追い詰められればその選択肢を選ばざるをえなくなるワケで、その行為に耽る
二人に対する描写はこれまた何とも艶めかしいモノがあります。

そんな感じで “エリカ” や “万里谷” を放ったらかしながらずっと“リリアナ” のターン
だったりしますが、その予想しうる代償は「終章」にある通りです(w。こんな三竦み状態で
学校に戻ったらまた大変なことになりそうで、想像するだけでも楽しみで仕方ありません。

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『おと×まほ(8)』

白瀬修 先生、ヤス 先生でお送りする “オトコの娘” 魔法少女コメディ。
今巻は短編集第2弾となっております。

http://ga.sbcr.jp/novel/otomaho/


・・・やっぱり “こなたん” が出てくるとオイシイとこ全部持ってかれますね。(w


ということで 白瀬 先生の空想具現化によって “彼方” の恥ずかしい姿、あられもない姿が
ヤス 先生のイラストも含めて顕現しております。特に巻末のイラストは特筆すべきものが。
流石は 白瀬 先生、良く分かっていらっしゃいます。

というか、下がスパッツで恥ずかしいからTシャツを着るのはまぁ良しとして。その後の
“いいんちょ” さんや “エフェクト” に対するリアクションの取り方は全くもって
女の子のそれそのもの。


・・・いやぁ、いいモノ見させていただきました。ありがとうございます。(w
次巻も期待しております。(何

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル