2009年07月18日
『ギブあっぷ!』
会田孝信 先生によるラブコメディ 『ギブあっぷ!』 を読ませて頂きました。
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0906.php#novel090601 】
時代は「ツンデレ」全盛と見る方が少なくない昨今の世の中。「ツンデレ」の魅力
といえば、ふとした瞬間に見せる普段とは違った一面、すなわち「ギャップ」に
よるものかと思います。
会田孝信 先生のイラストからも読み取れる “璃亞” が見せるギャップはある程度
想像がつくかと思いますが、ここにもう一人、違ったギャップを見せる人物が現れる
ことで物語にもスパイスが効いて、二重の意味で綺麗に「落ちた」のが良かったです。
・・・“螢” がとった「あの行動」だけは流れ的にもちょっと理解できませんでしたが
続きがあるのならば是非読ませて頂きたい、という感触の得られた作品だと思います。
『で・こ・つ・ん★(1)(2)』
野島けんじ 先生 & しゅがーピコラ 先生の 『で・こ・つ・ん★』 を拝読しました。
【 http://ga.sbcr.jp/novel/dekotsun/index.html 】
すごい読みやすかったです。1営業日でサクサクと2巻まで読み終わりました。
キャラクターの個性もそうですが、相関関係も掴みやすいのがプラスに働いていた
のかも知れません。その効果で心情描写も追いやすかったです。
1巻では兄の “真心” にべったりで何かとコンプレックスの多かった “心愛” が
何度も迷いながら、ついには女神を召喚できる「神触人(イノセント)」として
自立していくことを目指すまでを、やきもきしながら見届けさせてもらいました。
2巻では弟の “真心” にぞっこんで、「神触人」としてその高みを目指す “紅愛” が
その決意の源となる過去の事件を未だ吹っ切っていないことが示す、外面的な強さと
内面的な弱さのギャップにより人間性溢れる描写を堪能することができました。
あとは女神を憑依させる依代、「神衣人(ドレス)」として男である “真心” が
女子高「泉命女学院」でどこまで正体をバレずにやっていけるのか。注目しておきたい
と思います。
『がんばれ! 消えるな!! 色素薄子さん(1)』
書店店頭で表紙を見たときにビビッとくるものがありましたので衝動買いしてきました。
【 http://www.shop.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75806156 】
突飛な事件に出くわすワケでもないし、特別な能力をもつ人が出てくるワケでもない。
・・・いや、あの「薄さ」はある意味「もって生まれた才能」だと思いますが。(^^ヾ
「自分にできること」を見つけようと、「誰かに誇れる何かをもちたい」と想い、願う
“薄子” さんがすごす日々を、当て所ない日常をただ淡々と描き続ける本作。
・・・ちょっと人を選ぶかも知れないけど、この雰囲気は好感触だなぁ〜。
イラストの色使いとか、線から感じられる丸さ・柔らかさが特に。感覚的な印象ですけど。
私、わかつきめぐみ 先生の作品とか好きなんですが、そのへんの系統がOKな方なら
読んでみるのも一興かと思います。
『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!(1)』
手にとってみましたよ。
【 http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-83611-0.html?c=20397&o=date& 】
・・・すごいよなぁ、「コミックハイ!」編集部は。相変わらずブッ飛んだ設定の作品を
世に送り出し続けているんだなぁ、と認識を新たに、ある意味感心しておる次第です。
兄妹とはいえ、異性の性的嗜好にまで理解がある女の子というのは羨ましいような
恥ずかしいような・・・・というかエロ本の隠し場所まで全て把握されてるのは男として
どうかと思うぞ、“修輔” 少年よ。(w
そんな邪な想いが交錯する “奈緒” と “修輔” の関係も、彼の幼なじみ “彩葉” の
登場で一気に瓦解、というか世間から見れば真っ当な位置に戻ろうとしている状況を
どう纏めてくるのか。興味がもてる展開です。
2009年07月11日
『こえでおしごと!(2) 初回限定版』
エロゲ声優をテーマにしたコミックとして衝撃的な登場を果たした 紺野あずれ 先生の
『こえでおしごと!』第2巻。初回限定版には 「MOSAIC.WAV」 作成のイメージソングが
付くということで迷わずそちらを購入させてもらいました。
【 https://shop.wani.co.jp/index.php?goods=978-4-8470-3690-3 】
まさか 「MOSAIC.WAV」 へ取材に行っていたとは。それでより現実的な描写が
出来ていたワケですな。事前調査は何事でも大切、ということを認識しました。
・・・でも、個室で座って長時間収録、という印象を持ってましたけどね、普通に。
#ゲームの収録風景とかは何かの映像特典やらでよく見かけてましたし。
今巻もちょっとどころではないナナメ上な方向に青春している “柑奈” に
思いがけない同業者が登場してステップアップした羞恥プレイが待っています。
エロゲに少しでも理解のある方なら楽しめること間違いなしの内容。オススメです。
そして 「music by MOSAIC.WAV」と銘打ったイメージソング 『魔法のおしごと』 を
合わせて聴かせて頂きました。
「エロめの歌詞で明るくお願いします」
とオーダーした 紺野あずれ 先生の願望に見事応えたカタチとなる曲は「MOSAIC.WAV」
ならではの仕上がりになっていると思います。「超AKIBA系☆伏せ字POP」の二つ名は
伊達じゃない、と感心しました・・・・歌詞カードを見て(w。UPテンポなのがまたイイ!
#BPM 184 くらいあるの!?
だってそういう伏せ方するとは思ってなかったんですもの。PPPHする様子は脳内で
想像つきましたが、まさかサビでも・・・・ってね。発想も良いですし、とても新鮮でした。
これは聴いておいて損は無いと思います。1曲リピートさせるのも全然OKな感じです。
・・・例えば「LINEAR」みたいな感じの踊れるイベントで生で唄うか曲を掛けてもらうと
スゲェ盛り上がりそうなので是非やってほしいと心密かに願う次第です。
#第3巻ではムービーを付けてもらいましょう。(ぇ