2009年03月21日

『レンタルマギカ 旧き都の魔法使い』

累計200万部突破、角川書店の「ライトノベル 週間ランキング」でもアニメ原作の
ノベライズなどを押さえて堂々の1位入りを果たしている 三田誠 先生、pako 先生の
人気タイトル『レンタルマギカ』の最新刊。読ませて頂きました。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200808000146


まずは改めて累計200万部突破、おめでとうございます。「ハルヒ」に動きの無い
角川スニーカー文庫の中で、その牽引役として申し分ない、まさに看板タイトルの証。
一読者としても嬉しく思う次第です。



本編は “猫屋敷” の古巣、〈八葉〉 からのレンタルマギカの依頼を受け、修学旅行 兼
社員旅行というカタチで 〈アストラル〉 総出で京都遠征。“アディリシア” や “穂波” が
旅行中に “イツキ” を巡って比肩する様子は何とも微笑ましいものであります。

ですが、〈アストラル〉 を、そして “伊庭いつき” という少年に襲いかかる 〈協会〉 の要請。
同じく 「妖精眼(グラム・サイト)」 を持つ 〈螺旋なる蛇(オピオン)〉 の “フィン” が
彼らの目の前に現れた意味が、物語をいよいよ窮地の流れに畳み込んでいきます。

「今度こそ、失わないために」。必死に想いを繋げる “穂波” をも失意のどん底に
叩き落とす展開を打破する明日はやってくるのか。初夏予定の続刊が早くも
待ち遠しくて仕方がありません。



それにしても 三輪清宗 先生は「神学考証」「魔術考証」等々されていて博識ですなぁ。
それでいてゲームデザインなんてことも出来るワケで、ホントにスゴいの一言です。

posted by 秋野ソラ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『とらドラ10!』

竹宮ゆゆこ 先生とイラストの ヤス 先生で綴ってきた超弩級ラブコメ。
ついに今巻で最終巻。竜と虎の生き様、しっかりと目に焼きつかせてもらいました。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0903.php#new1


途中、話が全然進まない巻とかあって 「『めぞん一刻』かッ!」 というくらい
やきもきさせられたこともありましたが、前巻の急転直下な話の展開からついに
“竜児” と “大河” が想いを繋ぐまでの過程は一読の価値アリ、でしょう。

思春期の情熱、若さ故の無力さ、美しき友情、家族への想い、大人のエゴ──。
他にもいろいろな、本当にいろいろな感情が、心の葛藤が渦巻く二人とその回りの
キャラクターたちの様子はとても一言では語り尽くせません。

そのあたりは是非シリーズを通して読んでご確認いただくとして、竹宮ゆゆこ 先生と
ヤス 先生には最大級の賛辞を呈しておきたいと思います。素晴らしいお話をこの世に
ご提供下さったこと、感謝の念が絶えません。


短編集が残っている、とのことでまだまだそちらでお目にかかることもあるかと
思いますが、次回作にも注目させてもらうことになると期待している次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ぱにぽに(11) 初回限定特装版』

知る人ぞ知る 氷川へきる 先生の1Pマンガ。ようやく戻ってまいりました。
今回も迷わず初回限定特装版を購入。本編と合わせて楽しく読ませて頂きました。

http://www.square-enix.com/jp/magazine/top/introduction/detail/9784757524705.html


すっかり天才少女という面影が感じられなくなった “ベッキー” 先生ですが、まぁ、
この肩の力がすっかりと抜けた感じがまたイイんですよね。キャラ立ても万全ですから
各人との絡みもとても自然で。感じ方は人それぞれでしょうけど、私は大好きです。

それにしてもこれだけ描いてて “ベッキー” 先生の衣装に全然「被り」がないのは
賞賛の域に達するのではないかと。いろいろと参考にするものはしまくって大変ご苦労
されているとは思いますが。(^^;

さて、勇人 先生の『はなまる幼稚園(5)』も読み終わったことですしオビにある
「師弟タッグフェア」へ申し込みをしてくることにします。ありったけの感想を載せて。


・・・それにしても “高瀬” はいろいろと拉致しすぎ。(w

posted by 秋野ソラ at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

『イスカリオテ(2)』

三田誠 先生、岸和田ロビン 先生でお送りするアイロニック・アクション。
待ち望んでいた第2巻、購入して早速読ませてもらいましたよ。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0903.php#new11


序章から見せる、“九瀬イザヤ” を 「イザヤ兄様」 と普段から慕う “朱鷺頭玻璃” の
妖艶で奇異な言動が今巻のお話の下敷きになります。なぜそんな姿をみせるのかは
本編をお読みいただくとしまして。

ニューヨークの特別指定教区からやってきた “ラーフラ” の自身への疑念も相まって、
いつの間にか徐々に、気が付けば化けの皮が剥がれそうになるくらいの動揺を見せる
“イザヤ” ですが、新たなる 〈獣(ベスティア)〉 との戦いで決意を新たにします。

そう、第九祭器と呼ばれる “ノウェム” の想いを受け止め “九瀬勇哉” ではなく
“九瀬イザヤ” として共に 「剣」 として 「盾」 としてあらゆる事象に立ち向かっていく
ための決意を、彼は 「断罪衣(イスカリオテ)」 を起動する中で見せてくれました。


“カルロ” が諭した蝶と蛾の違い。それがまさに今の “九瀬イザヤ” そのもので
あることに繋がる終章への結びつき。とても綺麗な話の流れでした。“ノウェム” も
強情っぱりな一面を見せてくれたりとなかなか可愛らしかったです。最高でした。

三田誠 先生が全力で真正面から書いたという本作。間違いなくオススメのタイトル
として挙げられるものと、個人的には偽り無く、そう思っています。

続刊が楽しみで仕方がありません。

posted by 秋野ソラ at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2009年03月14日

『ななつさ(1)』

・・・年の差7つ。
浅見百合子 先生が描く異色の恋物語。電撃コミックスからついに登場です。

http://astore.amazon.co.jp/dengekicomic-22/detail/4048676229


・・・「かわいそ萌え」って何だ。(w


7歳年下の少女にして高校のクラスの担任、そして婚約者という “七草さらら” と
突然の出会いを果たした “アキラ” が、レズな級友やホモの上級生の思惑、果ては
“さらら” の姉 “七草うるる” の誘惑をも振り切って日陰者の道を選ぶストーリー。

・・・こうして書くと何かいろいろとアレですが、保健室での嫉妬劇やレクリエーション
での応急処置、階段で転んで白濁(?)まみれになる場面だとか、思わずムラッとくる
要素が満載です・・・・って、もっとダメじゃん。(w

まぁ、法律に抵触しそうな設定以外は全編通してコメディ要素も多いのでワリと
ラブコメとして楽しく読めると思います。


それにしても、あの「帽子」の思惑は如何に。

妙な引きを残しつつ次巻に続きます。

posted by 秋野ソラ at 03:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス