2009年02月08日

『SH@PPLE─しゃっぷる─(4)』

竹岡葉月 先生、よう太 先生でお送りする双子の姉弟入れ替わりラブコメ。
前巻に現れた、双子の存在を脅かす “X氏” が暗躍する第4巻が刊行となっております。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200805000485


・・・話に入る前の「あらすじ」とか「登場人物紹介」って結構助かると思う今日この頃。

それはさておき。今巻は “古葉” 会長が内面的にどれだけ女の子で可愛らしいかを
全力で感じ取ってもらうのがまず第一かな、と思います。いや、入れ替わりのためでなく
単純に女装されられた “雪国” の可愛らしさを堪能するのもアリですけど。(^^;

“X氏” が誰だか分かった時に心に影を落とした “舞姫”、そして “X氏” の
周到さに恐れおののく “雪国”。“X氏” の想いを知るからこそ導き出された二人の
リアクションの意味もぜひ感じ取っていただけたら、と思います。

さてさて、“雪国” の恋心にも一つの進展をみせる出来事がラストに起こって、それが
プラスに向かうのか、マイナスに向かうのか、はたまたあらぬベクトルを生み出すのか。
先が気になる第5巻の刊行も引き続き楽しみにしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク(1) ファントムレイダーズ』

「有限会社ファー・イースト・アミューズメント・リサーチ」代表取締役社長にして
今回のGMを努める 鈴吹太郎 先生がお送りする『アリアンロッド・サガ・リプレイ』
シリーズ第3弾が堂々の登場です。(イラストは 四季童子 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200806000047


同専務取締役副社長である 菊池たけし 先生とは一線を画した「クールでハードでシビア」な
リプレイを目指す方針の下、

『ルーズ・ソードマスター』 に登場した弟思いの密偵 “ナーシア” を演じる 小暮英麻 さん。
『アクロス』 に登場した行方知れずとなったNPCの “カテナ” を演じる 久保田悠羅 さん。
愛のために生き、戦地に身を投じる小さなおじいさん、“ゼパ” を演じる 長田崇 さん。
密かにお目付け役を務める貴族のボンボン、“アンソン” を演じる 菊池たけし さん。

この4名がミッション・インポッシブルな任務をこなす精鋭部隊「ファントムレイダーズ」
として歴史に名を残さない、裏舞台の物語が展開されております。


アラームポイントを導入した緊張感ある第二話の「デイスター城」侵入も面白かったですが
今巻は何と言っても「ファリストル城」陥落に注目せねばなりますまい。『アリアンロッド』の
ルールを駆使してプレイヤーたちが導き出したGMも予想外の手法は一読の価値アリです。

気心知れた猛者たちが和気あいあいとロールプレイしている様子が伝わってくる文章で
楽しく読ませてもらいました。ここから他のキャンペーンとどうクロスオーバーしていくのか
今後の展開に大いに期待が持てるシリーズの予感がします。

管理職でありながら執筆業に携わる苦労を想像するのも困難なところではありますが
鈴吹太郎 先生には是非ともシリーズの一角を担うメンバーとして頑張って頂きたいと
願う次第です。応援しております。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ダブルクロス・リプレイ・ジパング(1) 戦国ラグナロク』

あの男が「ダブルクロス・リプレイ」に帰ってきた! ということでイラストに
獅子猿 先生を迎えた 田中天 先生/F.E.A.R. の新作リプレイを拝読しました。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200808000004


今作のプレイヤー諸氏、ならびにPCは以下の通り。

細野君郎 さんが演じるのは猛々しくも「PC@」には頭の上がらない大妖怪、“イクフサ”。
矢野俊策 さんが演じるのはそんな大妖怪に挑み、敗れ続ける病弱陰陽師、“山住浄ノ進”。
中村知博 さんが演じるのは有名人にしてうっかりさんな天才美少女忍者、“霧隠才蔵”。
そして「PC@力」に長けた 水野暁子 さんが演じるのは運命の女子高生、“天野真弓”。

・・・“イクフサ” と “イフクサ”、表記がごっちゃになっちゃってますよ。校正さん。(^^;


「第六天魔王」織田信長と海外の神々が夢のコラボレーション、ということで
“ヒュドラ道三” とか “ヴィーナス謙信” とか “ファラオ信玄”(おファラオ様) とか
出てきちゃったりしてます。

・・・いくら戦国武将への愛があるとはいえ、世界の皆さんにゴメンナサイって感じです。(^^;


「戦国BASARA」の世界観が理解できる柔軟な思考があれば、このノリと勢いにまかせた
ストーリーが十二分に楽しめると思います。“天野真弓” と “イクフサ” の腐れ縁的な
ロールプレイとかも絶妙ですし。キャラも生き生きしてます、“浄ノ進” 以外は。

・・・ここぞ、というときにダイス目が悪いGMも「らしさ」が出ていて良いと思います。(w


“天野真弓” と共に摩訶不思議な戦国時代へと飛ばされ、離れ離れになってしまった
弟 “勇太”。彼と同じ姿をした魔界十字軍の “蘭丸” との関係は如何に。そして二人は
元の世界に帰れるのか、数々の想いが渦巻く展開に続きが気になって仕方が無い所です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『アリアンロッド・サガ(1) ルーズ・ソードマスター』

イラストに 佐々木あかね 先生を迎え、矢野俊策 先生/F.E.A.R. の小説処女作。
「アリアンロッド・サガ」の一角を担うものとして楽しく読ませてもらいました。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200809000113


実際にデータを作ってシミュレーションしてからノベライズする、という手法は
他の作家さんにも見受けられるのですが、そこは数々の面白いリプレイ作品を
生み出してきた 矢野俊策 先生らしさが窺えるワケで。

特にラスト・バトルの緊迫感。紙幅もそれほど多くない中で “アル” が握る剣に
つたわる汗や、迫り来る敵が放つ咆哮の猛々しさと炎の熱さ、そして一刀必殺の
賭けに出るまでの心の機微までもが感じられるような感覚への誘いに感服しました。


もちろん “ナーシア” や “サイラス”、そして “セルマ” との関わりを通じて
彼が 「約束に縛られる」 行動をとること、その意味についても丁寧に描写されていて
流石だな、と思いました。

・・・リプレイとは設定において若干差異が出る、と感じるかも知れませんがそこは
リプレイではなく小説という体裁をとったことで見えることのできた新たな一面として
捉えるのが妥当でしょう。


今回登場した “ファラフナーズ” も含めて 「バルムンク」 という組織の謎が
まだほんの一面を見せただけでとても気になりますし、これは次巻以降の刊行が
楽しみで仕方がない、という状況です。楽しみにしてます、矢野 先生。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録(4)』

とどまることを知らない勢いでついに 「アニメ化決定!」 にまでこぎつけた、
葵せきな 先生と 狗神煌 先生とでお送りする非日常系学園雑談小説、第4巻です。

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=200804000360


狗神煌 先生デザインのキャラがアニメ化される、ということで喜ばしい限り。
4巻でようやく表紙を飾った “真冬” ですが、今巻でも隠された彼女の潜在能力が
如何なく暴露されております。・・・ていうか、どんだけ「神」なのよ。(w

ナニゲに “杉崎” のハーレム計画において関係が1歩進んでいて、1歩身を引いている
みたいな特殊な立ち位置にいつの間にかいるのが読んでいる側としても不思議で仕方が
ありません。・・・清楚で物静かなだけでは足りませんか、そうですか。(w

本編の雑談シーンにまぎれて見え隠れする「企業編」の展開も次巻でいよいよ大詰め
ということですが、正直どう繋がるのか分からんので 葵せきな 先生がどう魅せてくれるのか
その手腕に期待したいと思います。


#“真儀瑠” 先生はワリと真摯に「先生」してるなぁ。(w

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル