2009年02月21日

『ワールドエンブリオ(5)』

帯ゲストに みつみ美里 先生を迎えて波に乗る、森山大輔 先生のSF伝奇ジュブナイル
『ワールドエンブリオ』の第5巻がようやくの登場です。(w

http://www.shonengahosha.jp/comics/index.php?c=202081-05


・・・うおぉ、“アイオーン” のモデルってヤツなのかぁ〜! マイブラザー!(ぉ
ウチもやりこんだクチだからなぁ。めっちゃ思い入れありますよ。


まぁ、それはさておき。

“リク”、“レナ”、そして “ネーネ”。前巻から引きずっている気持ちに加えて
突然の父親帰宅で心揺さぶられる展開が続いたものの、何とか丸く収まって “タカオ” に
備えるべく力をつけていこうとした矢先でのラストのあの引き具合。

・・・こっちが教えて欲しいくらいですよ、“リク”。(^^ヾ

「キズナ」とか「ウミノムコウ」とか綺麗にまとまっていたのでショックがデカかった
としか言いようがないですね。次巻が出るのは・・・年内かどうか、ってトコでしょうか。
待ち遠しい、とはまさにこのことかと。


#“レナ”が着ていた水着は何歳の時のだったんでしょうね。(w

posted by 秋野ソラ at 02:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

『とらドラ!(2) 特装版』

竹宮ゆゆこ 先生原作(キャラクターデザイン:ヤス 先生)の『とらドラ!』を
絶叫 先生がコミカライズ。特装版には 「SPECIAL BOOK」 がついて 850 円(税抜)です。

http://dc.dengeki.com/


お話としては “竜司” が “みのりん” に “大河” のことをよろしくされちゃう
ところから “大河” が “北村” に告白、そして “川嶋亜美” 登場に至るまでが
収録されています。

原作のキャラクターを的確に押さえた 絶叫 先生の描きっぷりは相変わらず惚れ惚れ
するくらいの出来ですね。特に名前を呼ばれて、暴れて、告白して、傾きを見つけて
などといった “大河” の喜怒哀楽の表現が絶妙なのが素晴らしいところです。


特装版の付録 「SPECIAL BOOK」 ですが参加メンバーとその内訳は以下の通りです。
(敬称略)


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  ≪イラスト(カラー)≫
   ・蒼樹うめ
   ・喜多村英梨
   ・小梅けいと
   ・鈴木次郎
   ・七尾奈留
   ・フミオ
   ・みつみ美里
   ・よう太

  ≪イラスト(モノクロ)≫
   ・オオツカマヒロ
   ・桜沢いづみ
   ・絶叫
   ・とりしも
   ・なかじまゆか
   ・ぷよ
   ・MATSUDA98

  ≪コミック≫
   ・あらきかなお
   ・小原トメ太
   ・カロリ
   ・黒井みめい
   ・さくら小春
   ・ヒナユキウサ
   ・御影石材
   ・ヤス

  ≪ノベル≫
   ・おかゆまさき
   ・田中ロミオ

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イラストが良作揃いなのはお名前を見て頂ければ一目瞭然かと思いますが、
「QP:flapper」のお二人とか あらきかなお 先生とか、コミックが読みやすいの
ばかりでなお良し、って感じですね。

・・・まさかノベルまで噛ましてくるとは思いも寄らず。(w

小梅けいと 先生が参加されているのは『狼と香辛料(2)』に寄稿してもらった分の
返礼みたいな感じなんですかね。なかなか良い連携具合でございます。

posted by 秋野ソラ at 02:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

『狼と香辛料(2)』

支倉凍砂 先生の原作(キャラクターデザイン:文倉十 先生)を 小梅けいと 先生が
コミカライズする今作も、2巻目の刊行を迎えるに至りました。

http://dc.dengeki.com/


あまりの出来の良さに 支倉凍砂 先生も 「けしからん!」 と大絶賛されておりますが(w
それは読み手の立場からしても同じこと。これを評価しなくてなんとする、ということで。

“ホロ” の可愛らしさとかキャラクターの描写という点だけでなく、原作の世界観を
意識した背景や服飾、小物──さまざまな要素が 小梅けいと 先生の手によって一つに
まとめられているところが作品としてのレベルの高さを窺わせてくれます。

#“マールハイト” を始めとしたオッサンの再現度も絶妙です。(w

もちろん、お話としても読みやすくなっていますし、まさしく言うことなしでしょう。
活字はどうも苦手で、という方にも『狼と香辛料』という作品をご理解いただくのに
申し分ない内容です。引き続きオススメ、ということで一つ。

posted by 秋野ソラ at 02:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

『狼と香辛料ノ全テ』

『灼眼のシャナ』、『とある魔術の禁書目録』 と来て 「全テ」 シリーズ第3弾は
支倉凍砂 先生の 『狼と香辛料』 であります。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/etc.php#e0812_1


・・・なんでコレだけ判型が違うのか。
・・・アニメの素材とか、メディアミックスの素材が多いからだな。仕方ないな。


原作のダイジェストを読むと、そんなこともあった、あんな人もいた、と思い起こされる
ところがあって感慨深いです。商取引の手順とか、トリックの内容を図示してくれると
分かりやすいな、と思ったりしました。プレゼンの基本ですね。(w


文倉十 先生のインタビューを読んでいて思ったのは、ライトノベルの表紙・挿絵担当に
抜擢されて躍進するイラストレーターさんが増えたなぁ、ということ。それだけ注目の
集まっている媒体なんだ、ということの裏返しなのかも知れませんが。

設定イラスト集のコメントもいろいろと本音が見え隠れしていて面白いです。
・・・とりあえずオッサン分を貯め込むにはもってこいかと。(w


支倉凍砂 先生は理系出身の作家さんですが、編集さんを交えたインタビューの中でも
触れられているとおり「文系」の文章と「理系」の文章には少なからず違いがあると
思っています。柔らかさであるとか、話の繋げ方であるとか、いろいろと。

これまで刊行してきた各巻に対する想いとか、裏話的なものも述べられていたので
こちらも面白かったです。編集さんとのやりとりも実際の雰囲気が伝わってくるかのようで。


書き下ろし短編「狼と星色の遠吠え」は荷馬車で夜の道を行く “ホロ” と “ロレンス” の
1コマを、珍しく “ホロ” 視点で描いた作品。二人のこういった何気ない会話の様子を
楽しむのも醍醐味ですが、その中に潜む彼女の想いをも掴める内容になっています。


・・・まぁ、値は張りますがね。(^^;

posted by 秋野ソラ at 02:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『狼と香辛料(10)』

『このライトノベルがすごい!』の作品、女性キャラクター部門のランキング上位に
常連となっている、支倉凍砂 先生ならびに 文倉十 先生でお送りする『狼と香辛料』。
ついに2桁、10巻目に突入です。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0902.php#new6


「狼の骨」を求めて北の町「ウィンフィール」に辿り着いた “ロレンス” が、今度は
そこにある「ブロンデル修道院」を巡る利権争いに身を投じることになるワケですが──。


今回のキーマンはなんと言っても神学者めいた羊飼い “ハスキンズ”。最初は胡散臭い
だけのご老体かと思いきや、「黄金の羊」「月を狩る熊」「故郷」さらには「ヨイツ」と
これまでに出てきたキーワードを一気に繋がっていく展開はなかなかのものでした。

そして利権争いの形勢が一気に逆転するかと思いきや「あれ? またひっくり返されるの?」
というピンチな局面の挟み方、また更にそれをひっくり返すために登場する “ハスキンズ”。
符号の付け方も久々に妙手だと感じさせてくれました。

その “ハスキンズ” から “ロレンス” へ、礼の代わりのようにもたらされた “ホロ” の
故郷「ヨイツ」に関する情報。それに突き動かされるように向かう彼らの先に何があるのか、
そして “ロレンス” のとるべき道は──。


クライマックスは近いのかも知れません。

posted by 秋野ソラ at 02:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル