2008年09月22日

『シニガミノバラッド。アンノウンスターズ。』

  著: ハセガワケイスケ 先生

  イラスト: 山本ケイジ 先生

  ヴィジュアルコンセプト: 七草 先生

  デザイン: 渡邊宏一 先生

以上敬称略、でお送りするもう一つの “モモ” と “ダニエル” の物語。

読ませて頂いております。

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0809.php#new5


“ダニエル” が苦労するところは 『しにがみのバラッド。』 と同じかと思いますが

こちら、“咲ヶ本モモ” は “モモ” と違ってあまりにも "destructive" で、正直

驚きの色が隠せません。(w

とは言え、「戦(や)って殺(や)れ!」と言いながら振るう鈍色の鎌が奪うのは

命ではない、ということで本質的なところで通じるところがあるのも事実。ということで

もう一つの “モモ” と “ダニエル” の物語、と言うことの違和感はなくなりました。

山本ケイジ 先生のイラストに載せてプリティぶりを狙ったりするコメディ的な要素も

ありますが、人の心に、そして「意思」に触れるティーンエイジの機微を描く作品として

評価できるかと。本編既読の方以外にも興味があれば触れて頂きたいと思います。

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2008年09月19日

『“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】(下)』

野村美月 先生と 竹岡美穂 先生でお送りする『文学少女』シリーズもいよいよ

本編として最終巻を迎える形となりました。

http://www.enterbrain.co.jp/fb/08shinkan/08shinkan.html#_02


最後のエピソードは上・下巻構成、ということで各キャラクターがそれぞれの主観で

物を語っているので「真相はどこに?」と翻弄され続けながら読み進めることしばし。

結末としての纏め具合は流石と言う他にありません。

“文学少女” が選んだ苦渋の選択が、ついに “井上ミウ” を再び作家として

蘇らせた反面、想像し難い、二人にとって長く苦しい恋の始まりになるとは・・・。

エピローグを読んだ限りでは良い方向に辿り着いたようですので何よりでしたが。

本編は今巻で区切りをつけましたが、『バカとテストと召喚獣』でおなじみの

井上堅二 先生とのコラボ小説や、短編集、画集の刊行が予定されている、とのこと

ですので、まだまだ「文学少女」の世界観に浸れることを楽しみにしております。

#「バカテス」とどう絡むんやろなぁ〜。興味津々やわ〜。(w

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2008年09月18日

『ばけらの!』

池袋にある、とある仕事場関係者のみを震撼させた 杉井光 先生の問題作(笑)

『ばけらの!』 がついにGA文庫より刊行されました。

(イラストは 赤人 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/bakerano/


普段から 杉井光 先生や 風見周 先生、支倉凍砂 先生あたりのBlogを拝見させて

頂いてますので、そのあたりの記載内容を参照すると各キャラのモデルは

  ・“葉隠イヅナ”   ・・・・・・ 支倉凍砂 先生

  ・“神無月つばさ”  ・・・・・・ 上月司 先生

  ・“風姫屍鬼”    ・・・・・・ 風見周 先生

  ・“杉井ヒカル”   ・・・・・・ 杉井光 先生

  ・“エム”      ・・・・・・ 鈴木大輔 先生

  ・“黛亜里沙”    ・・・・・・ 有沢まみず 先生

  ・“男爵ウーノ”   ・・・・・・ あざの耕平 先生

ってコトになるのかな、と思ってます。“「書くと成仏できなくなる」大先輩作家” と

“デニ子” のモデルになっている人が誰なのか、というところが不明で気になる点ですが。

ちなみに、有沢まみず 先生の場合は「ナイスセクハラ」のようなアナグラムっぽい

ことを「まみず ありさわ」でやっているのでしょうし、“男爵ウーノ” は「字野」を

もじったところから取ってきているのでしょう、と拝察しています。

#“エム” は分かりませんが、前に似たようなセリフを しう 先生のBlogで見たことが・・・。


「嘘をつくときはほんの少し本当のことを混ぜておくと良い」とは誰の言だったか

忘れましたが、かなりメタなやりとりをキャラ同士で行っています。ある程度想像のつく

話題もありますが、どこまで史実に基づいているのかは仕事場関係者のみぞ知る──。

・・・って言うか しう 先生はどこまで見えないところでお仕事をされてますか。(w

しかも今作の驚くべきところは、「私小説」ばりにネタが満載なのにもかかわらず、

「もう一つの物語」としてちゃんと綺麗にまとまっている、という点にあります。

ラストは思わずホロリとさせられそうになりましたよ、ホント。


とりあえず上に挙げた諸先生方の作品を読んだことがある方なら、多少なりとも

お楽しみ頂けるライトノベルだと思います。少なくとも私はめがっさ面白かったです。

思わず何度も読み返してしまいました。

まぁ、結論としては「イヅナかわいいよイヅナ」ってことで一つヨロシク。(w

まだネタがあるようでしたら続刊を是非、出して欲しいところですね。

ファンの一人として切に希望しますヨ(w。>GA文庫編集部 様

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2008年09月17日

『さくらファミリア!』

杉井光 先生、ゆでそば 先生の自称(?)「ニート」&「ヒッキー」コンビでお送りする

一迅社文庫から刊行の新シリーズです。

http://www.shop.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804012&TITLE=&WRITER=%BF%F9%B0%E6%B8%F7&ISBN=&CATEGORY=&SALEY=&SALEM=&WORD=&TYPE=and&WI=1758


杉井光 先生独特の、キャラ同士の掛け合いがひたすら文章化されている、という点を

今作の根幹としてまずは捉えて下さい。そしてメタな会話が多めに含まれています。

そのへんを含めて楽しむことができる素養があれば勝ちです。オススメします。

#叙述トリックって。(w

そして改めて振り返ったときに「キスからはじまるストーリー」という、どこかで

聞いたことのあるようなフレーズが浮かんだ私はいろんな意味でダメな気がします。(w

あと、ナニゲにえちぃネタも多めに含まれているような気もしますのでご注意を。

残り約20ページで急転直下の展開を見せつけられたのはちょっと驚きましたが

全体的なノリの良さは好きです。キャラも綺麗どころが揃ってますからね。

・・・一部設定がブッ飛んでますが。(w

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2008年09月16日

『女帝・龍凰院麟音の初恋』

一迅社文庫で作品を出された 杉井光 先生からのお声がかりで執筆することになった

風見周 先生の新シリーズ 『女帝・龍凰院麟音の初恋』 の登場です。

(イラストは 水月悠 先生)

http://www.shop.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804022&TITLE=&WRITER=%C9%F7%B8%AB%BC%FE&ISBN=&CATEGORY=&SALEY=&SALEM=&WORD=&TYPE=like


・・・確かにこれほど「おっぱい」って書かれた本は見たことが無いかもしれません。

上月司 先生のことを「エロコメ大将」とか言ってる場合じゃないですよ。>しう 先生(w

“麟音” がテンパったときにろれつが回らなくなるトコとか、カワイイっすねぇ〜。

再現しようとしている「思い出」の数々も狙って投げているネタが多くてコメディしてるな

って感じがします。ラストはちょっと変化球だったような気もしますが。(w

私もバッドエンドは嫌いなので、とりあえず “悠太” と “麟音” の仲が良くなったことは

良いと思うのですが、肝心の「二人が運命の恋に落ちた」くだりが不明なままですので、

そのあたりは続刊以降の展開に期待、ということで一つ。


・・・「一つ」ついでに、今作の「あとがき」は一読しておいた方が良いと思います。

後日ご紹介予定の 『ばけらの!』 (杉井光・著)をより理解する上で。(w

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