2008年08月15日

『ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ(2)』

原作は 菊池たけし 先生/F.E.A.R.、作画は 猫猫猫(ねこびょう ねこ)先生 による

『ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ』も無事に完結巻を迎えました。

http://ebten.jp/eb-store/p/9784757743908/


『NW2』ベースで様々な事象や設定がデータ化されて、この『ヴァリアブルウィッチ』

という作品が成り立っているんだなぁ、と思うとちょっとした話の流れにもダイスで

判定がなされている(と見なす)情景が浮かぶような気がします。

話の展開としても、こうしてくれると嬉しい、というか「NW」らしい感じのところを

突いてくれていて良かったと思います。“ベル” も色々と布石を打ちながらも事は

上手く進まず、ということで。

余白のおまけマンガやあとがき、石田ヒロユキ 先生の寄稿といった付加要素でも

楽しませてもらいました。「NW」の世界に触れたことがある方であれば読んでみるのも

一興かと思います。

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2008年08月14日

『ダブルクロス・リプレイ・ゆにばーさる 果て無きカーニバル』

  著:矢野俊策、伊藤和幸、藤井忍/F.E.A.R.

  絵:佐々木あかね、陸原一樹、安達洋介

以上敬称略、のメンバーでお送りする、「アキハバラ」をメインステージとした

「ダブルクロス The 2nd Edition」のリプレイ集となります。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200804000442


・・・まぁ、正直言うと「ダブルクロス」シリーズのリプレイはまだ全部読み終えてない

のですよね。新刊の波に押されて(w。なのでキャラの背景とかを完全に理解しないまま

読み終えてしまったのは少しもったいないことをしたなぁ、とは思っています。

とは言え、それを抜きにしてもアクの強いキャラクターばかりですので

特徴を掴むのは容易でしたし、何よりシナリオがお祭り感覚の内容ということで

読み手としてもついついツッコミを入れたくなるネタ満載。とても楽しかったです。

8月20日には「アリアンロッド」の新展開『アリアンロッド・サガ・リプレイ』も

刊行されますし、「ますますウチに既刊を読ませないつもりか!(w」と思いながら

F.E.A.R.社の今後の展開に期待が高まる今日この頃です。

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2008年08月13日

『ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(2)』

秋田みやび 先生と グループSNE(イラスト:中島鯛 先生)でお送りする

『ソード・ワールド2.0』 初のリプレイ集、早くも第2巻の登場です。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200804000440


〈ラクシア〉における「神」の定義が明確になって “エア” のアイデンティティが

崩れかける、というのも中々に首肯できるシーンでした。なぜ「眠り姫」だったのか

という種明かしに繋がる道程も趣向としては良く出来ていると感じました。

“ソラ” の「コイバナ」が切ない、というかセンチメンタルなセッションである

「消えた剣を探す方法」が今巻では一番良いロールプレイだったと思います。

・・・それにしても筋力22のソーサラーって。育て方を間違えてるよ、“エア”。(w

#発言も黒いし、ひたすらに。(w

リルトカゲン・・・じゃなくて 「リルドラケン」 の “ムーテス” をパーティに迎えて

戦略的に幅が広がったにも関わらず、秋田 GMのダイス目がすこぶる絶好調で

毎回の戦闘がプレイヤー諸氏には緊張の連続だったのではないかと拝察します。

さてさて、お話としては国家レベルの陰謀に巻き込まれた “ジーク” たち一行が

織り成す物語の規模もどんどん拡大していくワケですが、まずは女神さまを救えるのか。

その一点に注目しながら次巻以降のリプレイ刊行に期待したいと思っております。

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2008年08月12日

『SHI-NO ─シノ─ 空色の未来図』

コミック版も先日発売されました、上月雨音 先生と 東条さかな 先生による

『SHI-NO ─シノ─』 シリーズも気付けば第8巻目の刊行となります。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200804000415


今回は「過去」が「未来」をなぞらえる物語、ということで “志乃” が “僕” の

元カノである “詩葉” からの「予言」にどれだけ抗えるかが注目の的でした。

もちろんそれだけではなくて、帰省先から帰らないと告げられた “志乃” が “僕” の

田舎にまで乗り込んでしまう、という想いの強さと、それを源とする行動力にも焦点を

当てねばなりますまい。“志乃” が徐々に変化してきている、という証でもあるのですから。

それにしても、ついに “僕” も他人の精神的な息の根を止める手段をとるまでに至るとは

思ってもみませんでした。とはいえ、結果的に手放しでハッピーエンドというワケには

いきませんでしたが、「妹」にはどうか幸せな道を、と思わずにはいられない結末でした。


それにしても、「絵描き後書き」の浴衣“志乃” といい、口絵でさりげなく

ネコミミになっている “志乃” といい、 東条さかな 先生、中々分かっていらっしゃる。

良い仕事されてますよ、ホント。

さて、次巻は最初に触れられただけでずっと語られることの無かった「四月の事件」が

題材になる、ということで量も多そうですし、刊行を待ち望みたいと思っております。

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2008年08月11日

『生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3』

「月刊ドラゴンマガジン」を見ている限りでは意外に(?)上り調子なご様子の

葵せきな 先生 & 狗神煌 先生による『生徒会の一存』シリーズ、第3巻です。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200804000358


・・・ “深夏” の挿絵は確かにビックリしました。“鍵” が驚くのも無理はないかと。

それにしても、特に「ヤマ」のない話の連続なのに、こうもムダに突き抜けるような勢いが

続けられるのはある意味スゴいことだと思いますし、何よりどこにも引けを取らないものが

あるとつくづく思います。

多分、各キャラクターの特性が確立して「こういうときはこうするだろう」という展開が

読み手としても掴みやすくなったからなんじゃないかと思います。掛け合いが面白く

感じられる、と言った方が近いのかもしれませんが。


今巻ラストの「後日談」は何やら意味深な、風雲急を告げる展開を見せる感じに

見えますが、11ページにも及ぶあとがきを読んだところではどうやらそうでもないらしい

ということで、引き続きユルい展開が楽しめそうです。十二分に期待しています。

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