2008年07月23日

『神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン』

「・・・ようやく続刊が出たか!」という感じの 榊一郎 先生と 神奈月昇 先生とで

お送りする「ポリ赤」最新刊が刊行されました。

http://ga.sbcr.jp/novel/p-crimson/


・・・と思ったら上・下巻構成だった〜。なんであそこまで精霊が嫌いなのか見えてこない

“リュネア” と「センリメの枝族」の関係とか、〈エンプティ・セット〉との繋がりとか

全部持ち越されてしまってちょっとヤキモキしている感じです。

ナニゲに “シャドアニ” 刑事とか “ミノティアス” の出番が渋くイイ味を出している

感じがしました。あと、“コーティカルテ” や “シェルウートゥ” のある意味不穏当な

発言の数々は確かに何かの影響を受けすぎています、確かに。

#“コーティ” の口から「萌え」ってセリフは。(w


久々に見たせいかも知れませんが、神奈月昇 先生の描くキャラたちの見た目の印象が

それなりに変わったような気がします。モノクロの挿絵を見ていてもそんな感じが。

これも時代、ってことですかね。(何

今巻で400ページ超の多めなボリュームでしたが次巻は果たして如何ほどになるのか。

それほど間を空けずに刊行されることを願って、待ち続けたいと思います。

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2008年07月22日

『おと×まほ(5)』

白瀬修 先生 & ヤス 先生でお送りする、「見た目は女の子、中身は・・・」な

倒錯的魔法少女の物語も第5巻にして新章に突入です。

http://ga.sbcr.jp/novel/otomaho/


「・・・この黒いコ、誰?」って最初思いましたけど、読んでみて「納得」な感じで。

意図の読めない視線とか、さりげない良質なツッコミなど、キャラとして良い味が

出ていると思います。

前半の妄想力全開な展開から後半のシビアな流れへの移行も毎度のことながら

スムーズに構成されていて大変読みやすく感じました。・・・エピローグのところは

もう少し説明があっても良い、とも感じましたけど。

“エフェクト” の存在が確立したことで「ノイズとは何なのか?」という点に

改めて注目が集まりそうなところですが、新章は始まったばかりですのでまだ

どの方向に転ぶのか分かりませんし、それを追い求めていくのが楽しみでもあります。

・・・“みさら” さんも出番無かったですからね、確かに。(w

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2008年07月18日

『ストライクウィッチーズ 参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける』

  原作:島田フミカネ&Projekt Kagonish

  著:ヤマグチノボル

  イラスト:島田フミカネ、上田梯子

以上、敬称略でお送りする、アニメも始まって更に絶好調な ヤマグチノボル 先生の

“飛行機愛” が溢れる 『ストライクウィッチーズ』。ノベル版第3巻の刊行です。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200710000051


アニメは観ていないのですが、観た方の感想などを見させて頂いている限りでは

「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」 とか言うてる場合ちゃうやろ、と

思わずツッコミを入れたくなるカゲキさがあるとかないとか・・・。

ノベル本編は百合っぷりに拍車が掛かって、というかとりあえず “智子” が

「場」というか相手の雰囲気に流されすぎです。一方的に「ネコ」に回ってます。

・・・最初の頃の凛々しい雰囲気は何処へやら、って感じです。(w

それにしても、他のライトノベルに比べて挿絵の多いこと、多いこと。中には

迂闊に見開けないイラストなんかもあって、眼福ではあるにしても油断ならない

作品であることは言うに及ばず、ということで。その点は要注意、ってトコですね。

テキスト量はそう多くないので、まさにライトな感覚で読むことができると思います。

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2008年07月17日

『ぶよぶよカルテット』

PCゲーム「僕がサダメ 君には翼を」(暁WORKS)のシナリオ&原画コンビ、

みかづき紅月 先生と refeia 先生でお送りするミュージック・ラブコメが

「一迅社文庫」より刊行となりました。

http://www.ichijinsha.co.jp/prebrowse/75804008/

http://www.akatsukiworks.com/product/bokutsuba/index.html

http://fusi.blog10.fc2.com/blog-entry-428.html


こちらも 伏見つかさ 先生からのご紹介ということで・・・・最初は何につけても

「ぶよぶよ」言うてるから、どんな話になるのかおっかなびっくり読み進めていましたが

一度掴んでからはワリとサクサク読むことができたと思います。

青い、青い春だね、まさに。(w


話の中で「ミク」(作中では違う名前ですが)に関する話題が出てきて、「おっ、旬だな!」

と心の中でほくそ笑みながら読んでました。“琢己” も言っていますが、私自身も

「すでにできあがっている曲を歌わせるのだけでまだ精一杯」なので妙な親近感が。(w

#とりあえず今度の休みに発表する作品が3つ出来ています、今のところ。余談ですが。


変わり者と言われる “トリル” がもつ純粋さ、そんな彼女のことが大切で仕方が無い

“真里亞” の繊細さも描写として良かったですが、やはり “凛音” の一途さというか

内に秘める力強さみたいなものが個人的には一番良かったですね。

・・・他にも属性的な側面とかいろいろ(げふんげふん


そんな感じで一人の凡人と3人の天才によるカルテット、十分に楽しませてもらいました。

最後の和名は・・・まぁ、調べるまでも無いですね。こっ恥ずかしい限りですが。(w


#ホント、校正はちゃんとしないとヤバいっすよ、「一迅社文庫」編集部さん・・・。

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2008年07月16日

『電波的な彼女』シリーズ

前々から買っておいて「読もう、読もう」と思いながらも「積ん読」になっていた、

片山憲太郎 先生の「スーパーダッシュ小説新人賞」受賞作を読み終えました。

(イラストは 『紅』 と同じ 山本ヤマト 先生が担当)

http://dash.shueisha.co.jp/-denpa/


「3巻で終わるのはもったいない」という想いと「3巻で潔い終わり方をした」という

印象とが心の中でせめぎ合う、そんな読了感が今でも残っています。導入から結末に

至るまでの過程、背景、切り返しも筋が通っていて間違いなく良作だと思います。

人間関係は 『紅』 にも通じるところがありますし、そういった繋がりを感じ取って

楽しむという手もアリでしょうね。“紅香” なんかアレじゃ何してるヒトか、正直

分からないところはあるでしょうけど。


対峙する相手の凶行も、当人からすれば「筋は通っている」ワケですが周りからすれば

異常以外の何物でもないワケで。そのあたりの心象についてはワリと一般人寄りな主人公

“ジュウ” の視点から描くことで巧みに表現できていたような気がします。

“雨” も最初はただの 「電波な少女」 みたいな印象を受けましたけど、そんな彼女の

行動自体も 「筋は通っている」 ことに気がつくと 「健気なコやなぁ・・・」 といつの間にか

感触が好ましく変わっていたり。自分でもちょっとビックリしました。

3巻のラストは、また見事な切り返しでしたね。ついつい何度か読み返してしまいました。

「これで終わりか〜」と思わせておいてのアレですからねぇ。まさに「ヤラレタ!」という

感じでした。繰り返しますが、読んでおいて損はしない作品だと思います。

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