個人的に続きが気になって仕方が無い1、2を争うお気に入りの作品。
清水文化 先生と 牛木義隆 先生でお送りする 『くじびき勇者さま』 シリーズも
第7巻の刊行を迎えております。
【 http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0806.php#novel080601 】
いつの間にやら次々と欲しくもない肩書きが増えていく聖女 “メイベル”。
彼女のひらめき、そして発明が「南アルテース」という国を越え、「西アルテース」
そして遠く離れた「帝国」へと制度、技術の革新をもたらし続けます。
勇者から聖女お付きの護衛へ、そしていつの間にか経理担当も、と肩書きが
縮小傾向を見せつつある “ナバル”。彼の鈍感さ、朴念仁さは時に恋敵(?)を
失意のどん底に落とし、思慕する少女を困惑させ続けています。
・・・いやぁ、「南アルテース編」のクライマックスということで一心不乱に
読み倒して、通勤時間内で読了しましたよ。ラストは、まぁ、言わずもがなという
結末ですが、そこがまた “メイベル” らしい姿ということで。
相変わらずそこかしこに示される薀蓄(うんちく)の数々にも衰えは見えず、
本編の流れだけではない要素でも楽しめるのがまた良いお話だと今巻も感じました。
次はどう動くのか──。続刊を引き続き楽しみに待っていたいと思います。