2008年05月23日

『ドラゴンクライシス! ローズの覚醒』

城崎火也 先生と 亜方逸樹 先生による 『ドラゴンクライシス!』 シリーズの5巻目。

前巻からシナリオを引き継いでの「レベル10狩り」を題材にした、シリアス寄りの内容です。

http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-630419-1


これほどサクッと読める、軽小説の軽小説たる作品もなかなか無いなぁ、と毎回思って

おりますし、毎度言わさせて頂いております。文章が頭の中に入りやすい構造なんですね、

話の展開とかも含めて。亜方逸樹 先生の描くサービス・カットなイラストもありますし。(w

最愛の “竜司” と対峙させられてしまう “ローズ”。期せずして目覚めたドラゴンの力も

彼に向けるワケにはいかず、助けに入った “英理子” や “ビアンカ”、“アイ” もそれは

同じで共に苦境に陥るのは明らかですが・・・。それを救うのは信頼の、愛の力ということで。

次巻は番外編、ということで “ローズ” ほか、美少女に囲まれる「遺物使い」 “竜司” の

ドタバタなコメディー寄りなお話でも楽しませてくれることを期待したいところです。


#ホンマにラブラブやんなぁ〜。

posted by 秋野ソラ at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2008年05月22日

『MELTY BLOOD(4)』

桐嶋たける 先生が描く「TYPE-MOON」&「フランスパン」原作のコミカライズも

4巻を迎え、「ワラキアの夜」が開幕するところまで辿り着きました。

http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200706000141


“シオン” が自分の感情を、そして自分自身の本質を「理解」する様子が

とても良く描けていると思います。それは少女らしい「照れ」であったり、

あるいは思考停止に陥るほどの「絶望」であったりするワケですが。

“志貴” という存在のイレギュラーさも如実に現れた内容であったかと思います。

“秋葉” になじられる情けない姿も、「直死の魔眼」を行使して敵と戦う姿も

等しく彼であることに変わりは無いワケで。

これくらいしっかりコミック化されていると読んでいるほうとしても楽しみが

持続するというものです。一読者としてはこのまま突っ走って欲しいところであります。

posted by 秋野ソラ at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2008年05月21日

『“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】<上>』

野村美月 先生と、イラストの 竹岡美穂 先生でお送りしてきた「文学少女」シリーズも

いよいよ大詰め。ラスト一歩手前の上巻です。

http://www.enterbrain.co.jp/fb/08shinkan/08shinkan.html#_02


全ては “心葉” が “井上ミウ” として作家デビューしたときから始まっていた──。

オビの「煽り」を見ると本当に『妖怪か!?』と思ってしまいますが、“遠子” という少女の

本質を見せずにここまで引っ張っておいてそんなオチにはなりません。

そんな彼女と「文学」あるいは「文章」を媒介に、心の奥底で通じ合っているはずの

“心葉” がその関係を認識できぬままに “ななせ” との関係を大事にしようとする。

“流人” にとってその姿は二股を掛けているのに等しく映ったことでしょう。

そんな “流人” 少年の執拗なる「攻勢」にとことんヘタレっぷりを見せてしまう “心葉”。

このままずっと過去を忌避し続けるのか、それとも今度こそ正面から向き合えるのか。

その先に見える結末は如何に、ということで下巻の刊行が待ち遠しくて仕方がありません。

posted by 秋野ソラ at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2008年05月20日

『アリソン(1)』『リリアとトレイズ(1) そして二人は旅行に行った』

時雨沢恵一 先生 & 黒星紅白 先生の原作を 晴瀬ひろき 先生が共にコミカライズ。

しかも1巻を同時刊行という快挙を成し遂げられておられます。

http://dc.dengeki.com/comics/archive/dc_alison.html

http://dc.dengeki.com/comics/archive/dc_lilitre.html


人一倍気の強い “アリソン”、いざという時の機知に長けた気の優しい “ヴィル”、

“アリソン” の血を引いた同じく気の強い “リリア”、そしてヘタレの “トレイズ”。

逞しく今を生きる彼ら、彼女らを 晴瀬ひろき 先生が上手く捉えて「マンガ」という枠に

置き換えられていると思います。文字を追うのがつらい、という方にはこちらのコミックで

話の流れを追ってもらうのもよろしいかと思います。

巻末にある 時雨沢恵一 先生と 黒星紅白 先生のコメント&イラストを見ておくのも

お忘れなく。時雨沢恵一 先生の「あとがき」は一癖も二癖もあることで有名ですが

こちらでもいろいろとやらかしておられます。(w

posted by 秋野ソラ at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2008年05月19日

『メグとセロン(1) 三三〇五年の夏休み<上>』『メグとセロン(2) 三三〇五年の夏休み<下>』

『アリソン』『リリアとトレイズ』に続いての、言わば「第3シリーズ」とも呼べる

時雨沢恵一 先生 & 黒星紅白 先生による『メグとセロン』の上・下巻です。

http://www.dengekiya.com/ditails.asp?prdid=A0800670

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0805.php#new1


いつか「序章」へと辿り着く物語、ということで “メグ” と “セロン” の関係が

あそこまで進むのにどれだけの時間が必要なのか。2冊を読ませて頂いた限りでは

少し長い道のりになりそうな、そんな気もしなくはないです。

下巻の終盤にかけての流れはさながら少年少女探偵団とでも言わんばかりの名推理が

冴え渡ります。「なるほど、そういうことか」と分かるところでようやくスッキリできる

感じです。

逆に “メグ” と “セロン” の仲はいまいちスッキリしないので、続きがあるなら

ぜひ書いて欲しいと思う次第ですね。期待しております。

posted by 秋野ソラ at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル