今までにご紹介したことのある『“文学少女”シリーズ』『黄昏色の詠使い』などの
挿絵を担当されているイラストレーター、竹岡美穂 先生の実妹である 竹岡葉月 先生の
富士見ファンタジア文庫初登場作品となります。(イラストは よう太 先生が担当)
【 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200710000289 】
「・・・どうしたんだ? 富士見ファンタジア文庫」 と思わずにはいられないほどの
ここ最近、イメージ・チェンジを狙った試行錯誤的な作品の一つと認識して
読ませてもらいました。
『とりかへばや物語』 とまではいきませんが個々の性別を偽って行動する、という
現実的に考えるとネタでしかないようなお話ですけど、最初の不純な目的から
ラストに向けての意識改革とも言える思考のシフト感は良い感じに映りました。
“雪国” 少年に望みどおりの春はやってくるのか。どうにも一筋縄ではいかない
展開が待ち受けている雰囲気を示唆しつつ次巻に続くようですので、ひとまずは
新刊待ちの姿勢で今後の展開を見守りたいと思います。