2008年03月13日

『フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム』

「このライトノベルがすごい!2008」(宝島社)において、2007年度版

ライトノベルランキング1位を獲得した、賀東招二 先生と 四季童子 先生の

人気シリーズも外伝を含めて20冊目に到達しております。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200707000110


崩れかかった「ミスリル」のトップとして、その細い双肩に重責を担う

“テッサ” がほんの少しだけ “宗介” に甘える姿。微笑ましい情景のはず

なのに、どこかもの悲しく感じてしまうのは気のせいでしょうか。

“マオ” と “クルツ” の件も、大詰めを迎えつつあるストーリーの中に

わずかな暗い影を落としているかのようで少々切なく感じました。“クルツ” も

まさしく一世一代の仕事を成し遂げたところでしたのに・・・。

さらに降りかかった最悪の事態、“かなめ” の敵対行動に根差すものは何なのか。

“宗介” は彼女と「敵」として向き合えるのかどうか。戦場という極限状態を

越えた先に見えるものを求めるかのように次巻、クライマックスを待ち望みます。

posted by 秋野ソラ at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル