「このライトノベルがすごい!2008」(宝島社)において、2007年度版
ライトノベルランキング1位を獲得した、賀東招二 先生と 四季童子 先生の
人気シリーズも外伝を含めて20冊目に到達しております。
【 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200707000110 】
崩れかかった「ミスリル」のトップとして、その細い双肩に重責を担う
“テッサ” がほんの少しだけ “宗介” に甘える姿。微笑ましい情景のはず
なのに、どこかもの悲しく感じてしまうのは気のせいでしょうか。
“マオ” と “クルツ” の件も、大詰めを迎えつつあるストーリーの中に
わずかな暗い影を落としているかのようで少々切なく感じました。“クルツ” も
まさしく一世一代の仕事を成し遂げたところでしたのに・・・。
さらに降りかかった最悪の事態、“かなめ” の敵対行動に根差すものは何なのか。
“宗介” は彼女と「敵」として向き合えるのかどうか。戦場という極限状態を
越えた先に見えるものを求めるかのように次巻、クライマックスを待ち望みます。