2008年03月21日

『トリコロ MW-1056(1) 特装版』

芳文社からメディアワークスへと掲載誌が変更となりました 海藍 先生の代表作

『トリコロ』 が満を持しての移籍後初コミック刊行、しかも特装版での登場です。

http://www.dengekiya.com/ditails.asp?prdid=A0800420


「4コマまんが」 というジャンルに改めて目を向けるキッカケとなったのが

海藍 先生の 『トリコロ』 でしたので、本当に心待ちにしてましたよ、発売日を。

初めて 「4コマまんが」 のコミックスを手に取ったのは確か 植田まさし 先生の

『かりあげクン』 とかだったと思うんですけど、小学生の頃の。・・・何でそんな

幼少の時代にオトナのコミックに手を出していたのかは私自身にもナゾですが。


まぁ、そんな話は置いといて。

“七瀬八重” の際限ない幸運ぶり、続く体だけの高年齢化。(w

“青野真紀子” の冴え渡るツッコミぶり、止まらない体重増加。(w

“由崎多汰美” の対照的なボケっぷり、写らない耳と明らかに怪しい実家。(w

“潦景子” の加速するストーカーぶり、セレブなのに意識は一般人寄りなところ。(w

コレに “八重” の母親である “七瀬幸江” と “景子” の母親である “潦和弥” が

加わって絶妙なテンポで織り成すお話の数々は以前よりもさらに磨きが掛かった面白さ。

間違いなく傑作であるとオススメできる作品でしょう。

さらに「振り返ることの危うさ大切さ」とありますとおり、まさしく「人に歴史あり」と

感じずにはいられない 全162ページ の豪華冊子「稀刊ツエルブ」もファンであれば

押さえておいて損は無いでしょう。・・・いろんなもん描いてるなぁ、と思うこと必然です。


個人的には “八重” が飛行船を見に奔走するエピソードが一番良かったと思っています。

特に実際の飛行船を描かずに、飛行船を見た “八重” の感動した様子を描くところが。

表紙をめくったときに見えるあのイラストと共に 「上手い魅せ方」 だな、と感じました。

次回の刊行までにはまたかなりの時間が空くと思いますが、出たときには間違いなく

押さえておきたい一品であることは言うまでもありません。海藍 先生の今後のご活躍には

これからも期待したいところです。


#・・・ “ななせ” の知能指数はどんだけ高いのかと。(w

posted by 秋野ソラ at 18:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2008年03月19日

『ひだまりスケッチ(3)』

TBS・BS-iにて7月より放送予定の 『ひだまりスケッチ365』 が待ち遠しい、

蒼樹うめ 先生の原作コミック 『ひだまりスケッチ』 最新刊です。

http://www.dokidokivisual.com/comics/book/index.php?cid=188

http://www.tbs.co.jp/anime/hidamari/


・・・流石にサイン会のためだけに神戸まで行くことはできませんでしたね。

電話予約もできなかったですし。過去に名古屋へは行ったんですけどね。(w

http://www7.plala.or.jp/akibeya/D/2007_03.html#2007-03-31


まぁ、それはさておき。

アニメ第二期が決まったときは素直に嬉しく思いましたね。最近のアニメ化の

傾向としては「1回(1クール)やってみてウケが良かったら続きを」という

より安定した「商品」戦略が押し出されて来てますので、上手く波に乗れた感じで。

#・・・乱発して質の悪い作品を作られるよりはマシでしょう。


“ゆの” の両親来訪。闖入“猫” と “宮子”。“ヒロ” と “沙英” の痴話喧嘩。

・・・などなど、読んでいて楽しくなるエピソードが満載な4コマまんがの数々は

うめ 先生ならでは、というところでしょうか。

それにしても “吉野屋 先生” がますますぶっ飛んだキャラでステキな具合に。

「敏感なスイートハート」って(w。実際にあってもおかしくないネタですね。

本編もそうですがカバーをめくった表紙にも注目です。(w

posted by 秋野ソラ at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2008年03月18日

『夏目友人帳(5)』

緑川ゆき 先生がお送りする、妖怪が視える少年と祖母の遺品にまつわる奇譚を綴った

「LaLa」「Lala DX」にて好評連載中の作品も5巻目を迎えます。

http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784592184485

http://www.natsume-anime.jp/


まずは「2008年アニメ化決定!」ということでお喜び申し上げる次第です。

上がってきている資料を見る限りでは 緑川ゆき 先生のデザインに合わせた

仕上がりになっているようで。期待が持てそうな感じが良いです。

妖(あやかし)を見聞きすることが出来る、そのせいで虐げられたりと複雑な

成長過程を遂げた “夏目” 少年は、いつしかそのことから逃げるのではなく

受け入れ、無くては寂しいと思うまでに至っていた、という描写がとても丁寧で。

絵が上手いだけでは伝わってこない、マンガという媒体独特の世界観で心を惹きつける

話の数々には相変わらず感服仕る次第で。“タキ” という華もようやく添えられて

ますます作品の幅が広がりそうな展開に、引き続き期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2008年03月14日

『黄昏色の詠使い(5) 全ての歌を夢見る子供たち』

同じく「このライトノベルがすごい!2008」(宝島社)において、2007年度版

ライトノベルランキング9位を獲得した、「富士見ファンタジア文庫」期待の新人

細音啓 先生とイラスト担当の 竹岡美穂 先生によるシリーズ第5巻にあたります。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200708000381


ほんの1年前、竹岡美穂 先生の絵に惹かれてデビューされたのを見届けてから

早々とこの巻数までストーリーを書き上げるところがまず凄いなぁ、と感心せずには

いられないところで。

“ネイト” の「おはようございます〜」のくだりから “クルーエル” と再開する

までの流れを読んでいる最中に、我ながら不覚にも目頭にくるものがありました。

・・・電車の中でしたから堪えましたけどね、ちゃんと。(w

刊行予定を見れば分かりますが、次巻は4月に発売となることが決まっている

そうですので、これまたスゴいペースだなぁ、と思いつつ書店で平積みされるその日を

待ちたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2008年03月13日

『フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム』

「このライトノベルがすごい!2008」(宝島社)において、2007年度版

ライトノベルランキング1位を獲得した、賀東招二 先生と 四季童子 先生の

人気シリーズも外伝を含めて20冊目に到達しております。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200707000110


崩れかかった「ミスリル」のトップとして、その細い双肩に重責を担う

“テッサ” がほんの少しだけ “宗介” に甘える姿。微笑ましい情景のはず

なのに、どこかもの悲しく感じてしまうのは気のせいでしょうか。

“マオ” と “クルツ” の件も、大詰めを迎えつつあるストーリーの中に

わずかな暗い影を落としているかのようで少々切なく感じました。“クルツ” も

まさしく一世一代の仕事を成し遂げたところでしたのに・・・。

さらに降りかかった最悪の事態、“かなめ” の敵対行動に根差すものは何なのか。

“宗介” は彼女と「敵」として向き合えるのかどうか。戦場という極限状態を

越えた先に見えるものを求めるかのように次巻、クライマックスを待ち望みます。

posted by 秋野ソラ at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル