2008年03月31日

『さよならピアノソナタ(2)』

杉井光 先生と 植田亮 先生による一風変わったバンドメンバー女3人男1人の

ボーイミーツガール・ストーリー、その第2巻にあたります。

http://www.dengekiya.com/ditails.asp?prdid=A0800730


面白いマンガなんかではよく、一度読んでいて内容は分かってるハズなのに

ついつい繰り返し読んでしまうということがありますが、今巻でそれがありました。

ライトノベルは時間的にみても再読するのは敬遠しがちなんですけど。

“神楽坂響子” という少女が持つ行動力の裏側、“相沢千晶” という少女の抱える

幾重にも降り積もるかのような想い、“蛯沢真冬” という少女自身にも掴みきれない

気持ち、そして “桧川直巳” という少年の罪深いまでの鈍感さ──。

四者四様の思惑が絡まって、空回って生まれる理解と誤解。これは中々の秀作になる

予感がしますよ。とりあえず余力があったら読んでおくことをオススメしたいです。

・・・次の電撃文庫フェアか何かがあったらコミカライズも推奨しておきたいところです。


なお、杉井光 先生の Blog にネタバレ全開の曲目解説が記載されていますので

読了された後に覗いておくと、作品に対する理解が深まることうけあいです。

◆さよならピアノソナタ2・曲目紹介

http://blog.livedoor.jp/hikarus225/archives/51047100.html

◆さよならピアノソナタ・曲目紹介

http://blog.livedoor.jp/hikarus225/archives/50993234.html

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2008年03月27日

『待ってて、藤森くん!(4)』

「約束だよ。10年後にもう一度 ──」

そんな他愛のない、それでいてとても大切な、子どもの頃の約束から始まった

壱乗寺かるた 先生(イラスト:カントク 先生)の学園メモリアルラブコメも

今巻が最終巻となりました。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200710000300


前巻で突然話がズレて少々困惑しましたが、まぁ、結論としては落ち着くべきところに

落ち着いた、と言ってよいのではないでしょうか。・・・もう片方の道を選んでしまうと

富士見書房 じゃなくて 富士美出版 とかの出番になりそうですし。(ぇ

作品の世界観を構成するにあたって、カントク 先生のイラストによるところが

大きかった、ということも言及しておいて問題ないかと思います。「落ち影」を

意識して描くようにしている、という氏ならではの絵はインパクトがありますし。

微妙に「引き」を残しながらのラストは気になるところではあります。特に、かの

“真行寺遼一” という男の存在、その経緯については。余力か勢いがあれば

番外でも用意してくるんじゃないかと勘繰るのは野暮ってもんですかね。

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2008年03月26日

『はなまる幼稚園(3)』

「ヤングガンガン」(スクウェアエニックス 刊)にて好評連載中の、勇人 先生が描く

なごみ系コメディー最新刊です。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4757522258?ie=UTF8&tag=semb-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4757522258


“山本 先生” が、何と言いますか、ある意味 「魔性の女」 なんですよねぇ。

あんな人が実際に居たらまさに天使級ですけど。まぁ、見てて「なごむ」のは

全く否定する要素がありません。そのへん、アンケートハガキにも書きましたが。

そんな彼女に、酒の勢いとはいえ告白した “つっちー” ですが、結果は・・・と

いうことで “花丸 先生” 共々頑張って欲しいものです、と他人事な感じで

応援してみたり。・・・全く、あの姉妹は。(w

「幼稚園戦士 はなまるガールズ」 もナニゲに楽しみにしていたりするので

機会があれば1本、枠を設けてスピンオフさせてみて欲しいなぁ〜、などと

ヤングガンガン編集部 様にお願いしてみたりなんかしちゃったりして。

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2008年03月25日

『SHI-NO ─シノ─ 夢の最果て』

たぶん、「富士見ミステリー文庫」というレーベルの中でかなり「ミステリー」らしいと

言えるであろう、上月雨音 先生(イラスト:東条さかな 先生)の『SHI-NO ─シノ─』

シリーズ。最新の第7巻です。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200710000299


「“鴻池キララ”、一歩前へ──」、そんなフレーズが思い浮かびそうな話の流れに

ちょっとビックリしました。なんで警察関係との繋がりがあるのか、とかキャラクターの

内面に一歩踏み込んだ話も出てきましたので中々興味深いところではあります。

少しずつ、ほんの少しずつではありますがその姿・・・ここで指すのは内面的なもの・・・を

変えていく “志乃” という存在。それが “真白” の示唆する「最悪」「凶悪」なものに

なるのではないかという不安。

・・・いつか何かのキッカケで、それは大切な「何か」を護るためと推察されますが、彼女が

変わったとしても主人公である “僕” は彼女の隣に居るに足る存在となれるのか、

佳境に向けて話の続きが待ち遠しい限りです。


それにしても、東条さかな 先生の 「絵描き後書き」 のイラストは反則的に可愛いですね。

ぜひこういった路線ではっちゃけて、突き抜けていって欲しいものだと、編集部、担当さん

合わせて切に願う次第です。

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2008年03月24日

『とらドラ!(1)』

竹宮ゆゆこ 先生 × ヤス 先生のコンビで絶好調な展開を続けるシリーズの

コミカライズ版がコミック第1巻の刊行です。担当は 絶叫 先生です。

http://www.dengekiya.com/ditails.asp?prdid=B0800540


いやぁ、原作の雰囲気とかしっかり掴んで、ちゃんと自分のモノにしてから

描いてる、っていう感じがしますね、読んでいて。アンケート・ハガキにも

書いたんですけど、「絶叫 先生、最高!」です。

文字を追うのが苦手だけど『とらドラ!』の内容は押さえておきたい、という方には

まさにもってこいの仕上がりだと思います。まずは読んでおけ、って感じです。

編集さん泣かせの殺人的スケジュールで出来た小冊子も8Pながら中々良い内容かと。

“やっちゃん” の一日が分かる巻末まんが、カバーをめくった先にあるオマケと

いろんなところでサービス満点な出だしの第1巻でしたが、それらを抜きにしても

次巻以降が楽しみなシリーズであることは言うまでもありません。

posted by 秋野ソラ at 18:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス