2008年01月18日

『星霜のロンド アリアンロッド・リプレイ・ハートフル(4)』

久保田悠羅 先生と「F.E.A.R.」、監修に 菊池たけし 先生、そしてイラストに

bomi 先生を迎えてのファンタジー学園リプレイ第4弾でございます。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200710000135


今回も 菊池たけし 先生演じる “カッツ” と 小暮英麻 さん演じる “カミュラ” の

ダイス目があまりにも顕著なのがミラクルでした。・・・特に “カッツ”。(w

ここぞという時に出てくる目の数が笑い涙を誘います。

リプレイとしては今回初めてランダム・ダンジョンを採用したり、以前とは違った

シティ・アドベンチャーをやってみたりと新しい試みで、プレイヤーのみならず

読者からしてもさらに先の読めない展開の数々を楽しませてもらいました。

並み居る敵を Oはた 先生演じる “ヴァリアス”、そして 小島めぐみ さん演じる

今ではチームのエースアタッカー “ファム” の攻勢で打ち破る様子は中々に

爽快なものが。もちろん “カッツ”、そして “カミュラ” の援護あってこそですが。


どうやらこの 『〜ハートフル』 もシリーズとしては好調なようで、“ファム” の謎を

巡る物語の終焉は次巻へ持ち越しということに。もちろん、リプレイ好きとしては

目が離せないところですので刊行を待ち望みたいと思います。


#・・・それにしても今巻における bomi さんによるデフォルメ・イラストの比率が

#高かったのは仕様ですかね。

posted by 秋野ソラ at 18:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2008年01月17日

『薬師寺涼子の怪奇事件簿 水妖日にご用心』

まずはTVアニメ化決定、とのことでお祝いを申し上げねばなりますまい。

田中芳樹 先生、垣野内成美 先生のコンビでお送りする長編新伝奇小説の

書下ろし最新刊です。

http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784396208400


垣野内成美 先生が描くコミックも読ませていただいてますが、アニメ化するのは

ネームバリューからしても申し分ない、というかなるべくしてなったというか。

今回のお話では、多分初めてだと思うんですが、相対した「人ならざるもの」と

決戦の決着がつかなかったのが一番記憶に残ったような気がします。いずれまた

まみえる伏線となるか、はたまたこのまま放置となるか。

“涼子” と “泉田” との関係も進展する気配がなく、大きく見た話の流れとしても

特にブレがないような、嵐の前の静けさのようなところが気になりますが、ここは

またいつ刊行されるか分からない次巻を待つしかありませんな、ということで。

posted by 秋野ソラ at 18:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2008年01月16日

『AKUMAで少女 〜嵐を呼ぶ転校生〜』

『My妹』とか書くとご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

わかつきひかる 先生の初ライトノベル作品の第2巻にあたります。

(イラストは 高階@聖人 先生)

http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/hjbunko/lineup0712.html


前巻のを含めて、先生の「あとがき」を読ませていただいて初めて、いわゆる

「ライトノベル」と「ジュブナイル・ポルノ」の違いを認識させてもらいました。

そこまで違うのか、と。

その違いに苦悩していた先生にライトノベルとして萌え系ラブコメを書いて

みてはどうか、と勧めた HJ文庫編集部 の英断というか懐の深さにただただ

感服仕る次第で。

ライトノベルという土俵に上がっても、持ち味を活かしたちょっぴりエッチな

萌えるラブコメディを書き続けるその潔い姿勢は輝かしく見えるほどで。

個人的には「その後姿を応援し続けたいな」と読後の感想として強く思いました。

posted by 秋野ソラ at 18:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2008年01月15日

『ゾアハンター(2)』

外野の人間には驚異的な速さで執筆を続けているとしか見えない 大迫純一 先生と

「ポリ黒」シリーズでもタッグを組んでいる BUNBUN 先生のイラストの共演作、

『ゾアハンター』 の続刊です。

http://ga.sbcr.jp/novel/zoahunter/index.html


「予知能力」を超高速度で行う「演繹」の結果として置き換える考え方は

なかなか面白い、目新しい考え方だなぁ、と個人的には感じました。

“関根杏子” という少女と直接関わってきた親友 “結城音緒”、第三者として

関わることになった “黒川丈” とアンドロイド “ダリア”。2つの視点から

少女の辿った悲しい結末が描かれる過程にまたもや惹きこまれてしまいました。

「あとがき」 によると、今回登場した新キャラクター “音緒” が次巻で思わぬ

活躍を見せるとのこと。「音緒の頑張りを、どうか見守ってやっていただきたい」

と 大迫純一 先生も仰られていますので遠慮なくそうさせて頂こうかと思います。

posted by 秋野ソラ at 18:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2008年01月11日

『おと×まほ(3)』

白瀬修 先生 × ヤス 先生のコンビでお届けするスラップスティック魔法少女

コメディの第3巻でございます。

http://ga.sbcr.jp/novel/otomaho/index.html


見た目は少女、言動は少年という “白姫彼方”。でも、時折見せる仕草は

外見も相まって女の子より女の子らしい、という場面が今巻でも更に激しく

盛り込まれています。例えるならば悶えそうなほどの可愛らしさ。

・・・女装なんて当たり前、みたいな状況だけでなくとうとう・・・っと、これ以上は

言えねぇなぁ、ということでいつか ヤス 先生がフルカラーでイラストを起こして

くれることを祈っておきます。とりあえず次の短編集あたりで一つ。(ぇ


そして母様 “白姫此方” が登場することになるワケですが、この人は出てくる

だけで場の雰囲気やら他のキャラを「食って」しまうインパクトがあります。

そのへんの「怖さ」は 白瀬修 先生も仰られてますけど。

“いいんちょ” が悪役に徹しきれない背景描写なんかは良く描けていたかなぁ

と思います。一途さ、というか健気なところが強調されてまさに “いいんちょ”

らしいところがひしひしと伝わってくる感じがしました。

シリアスな中にもコメディなタッチを忘れない、そんな 『おと×まほ』 の

展開に、今後も期待したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 18:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル