2007年09月06日

『神曲奏界ポリフォニカ ぱれっと』

『〜まぁぶる』 でそれぞれのシリーズを担当する作家が集う、という

夢の企画を実現させた後、今度は他の作家も巻き込んで、いわゆる

「アンソロジー」的な位置づけで誕生したのがこの 『〜ぱれっと』 です。

http://ga.sbcr.jp/novel/p-palette/


4作品、読ませて頂きましたが一番良い、というか上手くまとめて

きたなぁ、と感じたのは あざの耕平 先生の「ダン・サリエルと白銀の虎」。

しかもオリジナル・キャラで攻めてきてますし。

その先を続けてみてはいかが、と思わせてくれる今はまだいびつな

カルテットの物語。酒でもドラッグでも吸血鬼でもない、また違った一面を

見せてくれる あざの耕平 先生のお話は一読の価値があるかと。


それにしても 神野オキナ 先生のお話はある意味、夢のコラボレーション

と言ってもいいシェアのさせ方でした。「ポリフォニカ」を読んでいる

はずなのに、別の見知った名前が出てくるという一種の既視感。

できることならMF文庫の「あの作品」を読んでから 神野オキナ 先生の

「ワイルドウェスト・いえろー」に目を通すとより一層楽しめること

うけあいです。


本編を進めていく合間に、またこういった企画で本を出して欲しいなぁ

と思わせてくれる一品です。「ポリフォニカ」ファンなら少なくとも

押さえておいてよろしい一冊ではないでしょうか。

posted by 秋野ソラ at 18:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル