『〜まぁぶる』 でそれぞれのシリーズを担当する作家が集う、という
夢の企画を実現させた後、今度は他の作家も巻き込んで、いわゆる
「アンソロジー」的な位置づけで誕生したのがこの 『〜ぱれっと』 です。
【 http://ga.sbcr.jp/novel/p-palette/ 】
4作品、読ませて頂きましたが一番良い、というか上手くまとめて
きたなぁ、と感じたのは あざの耕平 先生の「ダン・サリエルと白銀の虎」。
しかもオリジナル・キャラで攻めてきてますし。
その先を続けてみてはいかが、と思わせてくれる今はまだいびつな
カルテットの物語。酒でもドラッグでも吸血鬼でもない、また違った一面を
見せてくれる あざの耕平 先生のお話は一読の価値があるかと。
それにしても 神野オキナ 先生のお話はある意味、夢のコラボレーション
と言ってもいいシェアのさせ方でした。「ポリフォニカ」を読んでいる
はずなのに、別の見知った名前が出てくるという一種の既視感。
できることならMF文庫の「あの作品」を読んでから 神野オキナ 先生の
「ワイルドウェスト・いえろー」に目を通すとより一層楽しめること
うけあいです。
本編を進めていく合間に、またこういった企画で本を出して欲しいなぁ
と思わせてくれる一品です。「ポリフォニカ」ファンなら少なくとも
押さえておいてよろしい一冊ではないでしょうか。