藤原々々 先生の可愛らしいイラストに惹かれて手に取ると、その痛々しい
ほどダークな内容に思わず一歩身を引いてしまうことうけ合い(?)の
『ぼくと魔女式アポカリプス』 第3巻です。
【 http://shop.mediaworks.co.jp/ds_index.php?isbn=978-4-8402-3883-0 】
“宵本澪” 少年が “レンテンシア” から受け継いだ「第4の選択肢」、
それをあまりにも近しい新たな敵、古文担当の教諭 “二井原小鳩” に
伝えることで得られた、彼でしか分かりえない結末・・・。
それが何とも切なくて、虚しくて。“エベネゼル” からようやく引き出した
彼らを「代替魔術師」で無いようにする方法がある、という事実も霞んで
見えるかのようで。
物語の最後に彼が感じた “砧川冥子” の手の柔らかさと温もりが、
少しでも救いになればと願わずにはいられない内容でした。