2019年12月06日

『魔石グルメ 4 魔物の力を食べたオレは最強!』

結城涼 先生が贈る王道ファンタジー。第4巻は鍛冶の聖地「バルト」を視察する“アイン”
が剣を新調したり、赤狐の動向を探ったりしながら自身の「器」について考えを巡らせます。
(イラスト:成瀬ちさと 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/masekigurume/321904000798.html
https://ncode.syosetu.com/n0610eg/


置いてけぼりにされる“クリス”のへこんだ姿といい、一仕事終えた“アイン”をなかなか
迎えに行けない姿といい、実にいじらしい。その彼女が抱える悩みも見抜きアッと驚く形で
実現させてしまう彼がまた格好良いのなんの。彼女が口絵で示す言動を見せるのも納得です。

補佐官としてさらに“アイン”を手助けしようと前向きな姿勢を示す“クローネ”に対して
凝りもせず横槍を入れてくる「ハイム」。どう灸を据えるかある意味、楽しみではあります。
“エレナ”の気苦労を知る者がかの国に一人でもいれば、と思いますが・・・ご愁傷さまです。

初代陛下と戦い生き残ったとされる「ウパシカムイ」の再来。その対峙に“アイン”が臨む
活躍ぶりは相変わらず熱いものを見せつつ、そこから「器」に纏わる話と「プロローグ」の
情景が一気に彼の命運に繋がっていく話運びは興味深く、続きがより楽しみでなりません。

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2019年12月05日

『bella peragrina. カワイイ天狼(オル)の育てかた。2』

山下泰昌 先生が贈る異世界最強ペアラブコメディ。約1年ぶりとなる第2巻は“雅文”が
エンジェル・ライドの免許取得に向けて“オル”と再びペアを組むまでの顛末を描きます。
(イラスト:6U☆ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815601041.html


諸々の事情を勘案して養成学校を日本に作り“雅文”を通わせる配慮は“オル”にとって
絶好の好機、かと思えばまさかのマッチング失敗。最高速度を叩き出せるペアだったはず
なのに、という謎は明かされぬまま新登場の“ミミ”にお株を奪われる“オル”が可哀想。

トロいノロいとバカにされてきた“ミミ”に対して、勝つための活路を見い出そうとする
“雅文”の考え方は尊敬に値するものがあります。姉がその彼にお熱なのが気に入らない
“エル”に甘言で近寄る“里美”の思惑が物語を意外な方向に動かすのが喜劇的で面白い。

“オル”と“雅文”がペアを組めなくなった理由は何か。最終試験に“雅文”は誰と組み
どんな結末を迎えるのか。恋もライドも様々なレースの行方が気になる話運びは見所かと。
彼の想いを踏まえた上で何かと可愛い“スキム”に頑張ってほしいと願う今日この頃です。

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2019年12月04日

『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』

はむばね 先生が贈る新作はくすぐったい同棲ラブコメディ。忙しい日々を過ごす会社員が
出会った家出3姉妹となし崩し的に共同生活を始めることで変化していく日常を描きます。
(イラスト:Twinbox 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201911jk3shimai/321907000767.html
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891229164


家出少女を泊めてくれる人をWeb掲示板などで探す「神待ち」。同じ会社でアルバイトを
している“伊織”がその行為をしている場面に直面した“春輝”は彼女の妹たち“露華”
“白亜”も同じことをしていると知り、酒の勢いもあって自宅に泊める提案をするが──。

“春輝”に対して体を許すのもやぶさかではない言動を見せる3姉妹。オタクでヘタレな
社畜の“春輝”は誘惑に屈することも無く、むしろ愚行を諭す紳士ぶりを示す様はまさに
物語の主人公。Twinbox 先生が描く女性陣の可愛らしさも相まって羨ましさが炸裂します。

同棲生活で3姉妹との距離感も縮まり生活にも張り合いが出る“春輝”。しかし彼女らが
家出をした理由に触れずにい続けるのも限界があります。その決定的瞬間を目にした彼が
彼女たちにできることは何か。甘い生活の分岐点、更にその先を見届けてほしい一作です。

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2019年12月03日

『お隣さんと始める節約生活。 電気代のために一緒の部屋で過ごしませんか?』

くろい 先生の「第4回カクヨムWeb小説コンテスト・ラブコメ部門〈特別賞〉」受賞作。
一人暮らしを始めた男子高校生が、女子高校生と秘密の共同生活を送る顛末を描きます。
(イラスト:U35 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201911otonarisan/321907000765.html


一人暮らしの“間宮”が通う高校は原則バイトが禁止で、遊びたい盛りなのに金は無く。
これから殺人的な夏の暑さを迎えるにあたり、電気代を節約したいがそれもままならず。
そんな独り言を隣人の少女“山野”に聞かれ、彼女からある提案を持ち掛けられる──。

最初は共に節約生活を始めるために声を掛け合う戦友のような関係からお隣さん同士と
しての交友が始まる“間宮”と“山野”。それが名前を知り合ったり、部屋を行き来する
ようになり、と心も体も距離が近付いていく様子がこそばゆくていかにも青春って感じで。

“恵美”のウザ絡みや“恵子”の気遣い、姉“寧々”からの思いやりに“間宮”も自然と
お隣さんのことを意識していくワケですが、彼女の心境とあわせてもどかしさが半端ない。
U35 先生が描く“山野”たちがまた可愛らしいのも見所で、続きが楽しみなシリーズです。

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2019年12月02日

『友人キャラは大変ですか?8』

伊達康 先生が贈る名助演ラブコメ。第8巻は“龍牙”の異能バトルストーリーを思い描く
“一郎”を他所に、“阿義斗”が七十二柱の悪魔を従え奈落城を攻める所から始まります。
(イラスト:紅緒 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518214


ということで、ソロモンの後継者として新たに活動を始めた“阿義斗”によって悪魔憑き
となった“里菜”が渇望するのは“龍牙”との一騎打ち。妙にあっけらかんとした敵意に
気が抜けるというか何と言うか。他の「悪魔憑き」たちも一枚岩でないのも気になる所で。

そんな中、“一郎”が“キュウキ”と意外な形で再会を果たすワケですが、彼については
もう何が来ても驚かないくらいのレベルで友人キャラを外れてきてます。“キュウキ”も
またオワコン魔神ぶりを発揮しているのが面白い。彼が熱を上げる対象にもご注目下さい。

どうにも張り合いのない悪魔憑きたちとの戦況すら“阿義斗”の狙い通りらしく、それが
彼の勝利を導くというのが何を意味するのか。“龍牙”からも想定外の信頼を勝ち取って
しまった“一郎”を襲う衝撃の事実が意味するものとは。次巻も目が離せない展開です。

posted by 秋野ソラ at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2019年11月29日

『異世界帰りの俺(チートスキル保持)、ジャンル違いな超常バトルに巻き込まれたけれどワンパンで片付けて無事青春をおくりたい。2』

真代屋秀晃 先生が贈るチートスキル少年の「一撃解決」事件簿。第2巻は名探偵、宇宙人、
魔法少女との超常バトルを繰り広げつつ“武流”が理想とする日常と青春を追い求めます。
(イラスト:葉山えいし 先生)

https://dengekibunko.jp/product/321906000024.html


廃墟と化した山のペンションにまつわる都市伝説、紗姫の風邪を片付けて遂に“武流”が
目にする謎の怪人と魔法少女“ファム”の挿話。そこで高校生探偵“明智”にあらぬ疑い
を掛けられるあたりは彼もツイてないというか、人徳の為せる業というか。面白いもので。

魔法少女“ファム”の正体は“武流”も薄々気づいていたものの、いざ直面すると胸中は
複雑なもので。そこに彼のチートスキルに目をつけた“バージンスノウ”なる人物の能力
に防戦一方となったり、心身ともに傷を負う展開は痛ましく、また切なさを感じさせます。

“武流”と戦わなければならない、過去の悲劇に裏打ちされた“ファム”の悲愴な覚悟。
その強い意志を汲んだ彼が“バージンスノウ”へ叩きつける拳と決め台詞に、爽快感とは
別次元の何かを覚えます。彼女が保つ精一杯の距離感、縮まってほしいと願うばかりです。

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2019年11月28日

『勇者様が友達になりたそうにこちらを見ている!2』

機村械人 先生が贈る村人Aと勇者様の学園交遊録。第2巻は“莉央”と結婚すべく異世界
からきた皇子の猛烈なアプローチに巻き込まれる“和人”の立ち居振る舞いを描きます。
(イラスト:桝石きのと 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815603731.html


竜騎士“ゾルダ”の登場と、上から目線な発言にあたふたする“莉央”。思わず間に入る
“和人”をぞんざいに扱ったり、あまつさえ楽しみにしていた2人の時間も邪魔されたり
したとあっては皇子であろうと好感度ダダ下がりになるのは彼女らしくて分かりやすい。

流石に“和人”の存在を無視できず、暗殺者“ウール”を調査、対応に向かわせる皇子の
思惑が「“莉央”の友達を増やしてあげたい」という彼の親切心だけでズレていく展開は
見ていて楽しいもので。不死族“ネグロ”の誤解を解いたり、と功績が続くのも興味深い。

思わず嫉妬したりする“莉央”の愛らしさ、強引な手段に出る“ゾルダ”と対峙する強さ。
険悪なままで終わるかのような展開を“和人”がどう丸め込むか、ここは見てほしい所で。
夏休みを目前にして静かに期待を寄せる彼女の願望を受け止めきれるか次巻も楽しみです。

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