2017年10月18日

『新宿コネクティブ 2』

内堀優一 先生が贈る、人脈無双な新宿系エンタメミステリ。第2巻はランドセルを背負う
外国人の少女と出会った“慶介”が、新たに暗躍する悪意と陰謀に巻き込まれていきます。
(イラスト/ギンカ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/750.html


すっかりアイドルらしくない言動を“慶介”たちに見せる“アリア”。彼女から週刊誌の
熱愛記事を書いた記者が持つデータを消去するよう依頼された“慶介”は早速コネを活用
して彼女の真意すら汲んで解決に導いていく、まずは小手調べのような話から始まります。

物語が動き出すのは地下鉄の引き込み線に現れるという幽霊騒動を耳にしてから。そこで
ランドセルを背負う“シャーリィ”という少女と夜中に出会い、しかも“慶介”と再会を
仄めかして、となると怪しさ炸裂。けど、中々に尻尾は見せないもどかしさが小憎らしい。

今巻は“慶介”がいることで新宿という街が安定を保っているか、が強調されています。
もう、どれだけ凄いのかと。広がった話の鍵を握る“シャーリィ”の過去を救い、未来も
守る彼の主人公ぶりには驚くしかなく。だからこそ、あの人物のその後が気になります。

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2017年10月17日

『チアーズ!』

『緋弾のアリア』の 赤松中学 先生と こぶいち 先生のコンビで贈る新作。体育学校に通う
少女がチアガールを見かけたことで「競技チア」優勝を夢見て活動を始める青春活劇です。
(イラスト:こぶいち 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1579


総合体育校として知られる横須賀の女子高「南高校」。新2年生“舞桜”はある理由から
進路を見失っていたが「チア部」に活路を見い出そうと入部を決意。しかし部には“直子”
しかおらず3人いなければ廃部の危機。そこでチア経験者の“千愛”に声を掛けるが──。

チアのことを憎んでいる“千愛”、部活動に非協力的なコーチ“沙織”。まさに内憂外患
という状況で潜在能力の高さとしたたかさを見せる“舞桜”のおかげで、少しずつ事態が
好転していく展開がいかにも青春、という感じで熱くさせられます。読みやすいのも良し。

もちろん、そう話は上手く進みません。“舞桜”がここまで頑張る理由、“千愛”がチア
を憎む理由、“直子”が一人頑張る理由、それらが結びついて「応援する心」につながる
話運びが見所。好敵手の“白亜”以上に、それでも苦言を呈する“沙織”が気になります。

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2017年10月16日

『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編』

劇場版アニメが公開となった 武田綾乃 先生の青春エンタメ小説。新章後編は全国大会を
めざす“久美子”たちの演奏に、“みぞれ”と“希美”の関係が大きく関係していきます。

http://tkj.jp/book/?cd=72749101


“希美”が決めた道を行こうとする“みぞれ”。対して別の道を選ぼうとする“希美”。
『リズと青い鳥』、二人は果たしてどちらが「リズ」で「青い鳥」なのか、潜む危うさが
得も言われぬ緊張感を呼び、それに気づいた“麗奈”の言葉が悪い未来を予感させます。

“新山”の助言が呼び水となり、新体制の北宇治高校吹奏楽部もまた一つ成長する流れ。
関西大会で“久美子”たちが頑張った成果についてはぜひ読んでご確認いただくとして、
やはり“求”の存在をここで使わないワケにはいかないでしょう。まさに恐るべしです。

“みぞれ”たちの件だけでなく“優子”や“夢”の問題にも対応にあたった“久美子”の
影に日向にの苦労と活躍に目を見張る今巻。「黄前相談所」としての頑張りがエピローグ
に結び付くとは露知らず。“秀一”との新たな関係にも注目しつつ、続きを待ちたい所。

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2017年10月13日

『女神の勇者を倒すゲスな方法3 「ボク、悪い邪神じゃないよ」』

笹木さくま 先生が贈る異世界勇者攻略譚。第3巻はキリがない勇者の侵攻を食い止める為
女神教の大神殿に攻勢を仕掛ける“真一”たちが思いも寄らぬ展開と一大決戦を迎えます。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047347816/


女神教の屋台骨を崩すべく4人の枢機卿に目をつけた“真一”。“サンクティーヌ”から
手がかりを掴んだ彼が“セレス”と共にある人物に狙いを定めて、見抜いた絶好の秘策が
またゲスい。というか枢機卿の各人も違った意味でゲスの極みでどうしようもない感が。

今回も“真一”のゲスな一手で解決か、と思いきやプロローグで挟んだ場面が思わぬ形で
物語に割り込んでくる、しかも枢機卿たちも信じられない方法で一万人の勇者を量産する
という絶望的な局面を連れて。これには流石の彼が悩むのも無理はないというところで。

“セレス”が今巻、要所要所で“真一”を支えることになる振舞いの数々が実に好感触。
叱ったりけなしたりもするけど、ちゃんと好きな想いは隠さず伝えるあたりとかまさに。
最後は完結しちゃうのか、という流れを匂わせつつしっかり続くようなので楽しみです。

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2017年10月12日

-インフィニット・デンドログラム- 5.可能性を繋ぐ者達』

BOOK☆WALKER「新作ラノベ総選挙2017」で第一位を獲得した、海道左近 先生の大人気VRMMO
ファンタジー。第5巻はあの方の大活躍と共にフランクリン編、第一部の完結を迎えます。
(イラスト/タイキ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/748.html
http://hobbyjapan.co.jp/comic/series/dendro/
http://ncode.syosetu.com/n5455cx/


“レイ”の逆転勝利に沸く王国中の雰囲気を更にどん底へ叩き落す“フランクリン”の秘策。
彼の頑張りを踏みにじる大教授の悪辣ぶりに腹立たしさを覚えつつ、この絶望あふれる場は
切り崩せないのか、というところで颯爽と現れたのが前巻の予告通り“シュウ”なワケです。

これがもう気持ちいいくらいに圧倒的な強さで、“フランクリン”の狡猾な思惑を何度も
上回っていく展開は実に爽快で、その姿、言動は格好良いとしか言いようがありません。
そして“レイ”も兄に任せっきりにはしない覚悟を見せつけてくれて、とても素敵でした。

“フランクリン”が繰り出すあの手この手を裏で潰して回る方々の陰ながらの活躍にもぜひ
目を向けていただきたい。そして今巻も残したページを使って日常編などを盛り込んできた
特殊な構成となりましたが、あの挿絵はもう何かある予感しかなくて続きが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル