2017年05月23日

『ネット小説家になろうクロニクル 3』

津田彷徨 先生が贈る、ネット小説投稿サイトが舞台の青春サクセスストーリー。第3巻は
デビュー作に突き付けられた過酷な現実を経て“昴”が作家として更なる成長を遂げます。
(イラスト/フライ 先生)

http://seikaisha.co.jp/information/2017/04/21-post-netcro3.html


“昴”の刊行作が打ち切りとなった理由の分析に始まり、再びハングリー精神を取り戻す
過程で同業者と会話する様が 蝉川夏哉 先生のファンミーティングに参加した際の雰囲気
を彷彿とさせて思わずニヤリ。しかしそこから彼が義憤を見せる業界の闇を垣間見る形に。

その義憤は小説を公開できる「ベコノベ」への愛を裏打ちすると共に現実でも同じ想いを
抱いているであろう 津田 先生の情熱が伝わってくるかのようで。彼が打ち出す一手一手
に胸を熱くしながら“昴”が作家として成長し駆け上がっていく様子を見守り続けました。

作家としてだけではなく、書店側や読者の目線でも「ネット小説」の現状や問題点などを
提示し、指南書としてだけでなくサクセスストーリーとしても十分に纏まっていることに
感服しました。充足度の高い読了感をぜひ皆さんも味わってみてください。お薦めです。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月22日

『終わる世界の片隅で、また君に恋をする』

五十嵐雄策 先生が贈る新作は、世界から存在自体が忘れ去られる病気に罹患した患者が
望む、最後の願いを叶える部活を営む二人の男女高校生にまつわる恋愛ストーリーです。
(イラスト/ぶーた 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892903-5/


保健室登校を続ける“桜良”先輩との「ある約束」を起点に“アキ”が部長として始まる
「忘却病相談部」の活動は、学校内で「忘却病」患者向けの便利屋として知られていく。
満更でもない先輩の喜ぶ顔に隠された部活動の真意を、彼はまだ知る由もなかった──。

いつ起こり、どう蔓延したかも分からない「忘却病」の空恐ろしさを冒頭で見せつけつつ
デートをしてと願う“枝織”、家族として生活してほしい“千紗”、忘れられた親友を
思い出させてくれと頼む“莉奈”の依頼を経て、その悲しみを目の当たりにさせられます。

そして数々の依頼をこなしてきた“桜良”からの不意打ちとも言える宣告。「忘却病」に
ついて気付きを得た彼女からの「依頼」に“アキ”はどう応えるのか。冒頭のシーンと
タイトルがフラッシュバックする結末が胸に余韻を残す秀作でした。オススメの一冊です。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月19日

『いづれ神話の放課後戦争〈ラグナロク〉6 ─魔眼の王と女神覚醒─』

なめこ印 先生が贈る学園ヒロイックバトルサーガ。第6巻は最終決戦を前に女性陣からの
想いを受け止める“雷火”が思いも寄らぬ真実を告げられ人生最大の岐路に立たされます。
(イラスト:よう太 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321612000732


“ブリュンヒルデ”からの告白の理由を聞いてしまうあたり、いかにも“雷火”らしいと
言うか何というか。“シャロ”との交互デートがもうこそばゆくてたまらない。他にも
“マリア”など大小あれど好意と行為を寄せられていて、“雷火”爆発しろ案件でした。

神話代理戦争の終わりが見えてきた、その時に“國崎”ではなく“天華”が“雷火”たち
の前に現れた理由。戦いが終わった後、どうするのか。直前になって自問自答する破目に
陥った彼に更なる厳しい事実が突き付けられる、という何とも不遇としか言いようがない。

最終局面にして仲間にあっさりと「毒」を飲ませてくるあたりは“雷火”にも考えあって
のこととは思っておりましたが、ここまで吹っ切れてくれるとは。“ブリュンヒルデ”の
物語でもあったかな、と思いつつココから次へどう繋いでいくのかが気になるところです。

posted by 秋野ソラ at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2017年05月18日

『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』

三河ごーすと 先生が贈る新作は学園ゲーム系頭脳バトル・ストーリー。裏世界のゲームで
最強を誇る少年が突如引退を決め、普通の学園生活を送るべくふるまおうとする物語です。
(イラスト:ねこめたる 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1532


小学校卒業までの学歴しかない“紅蓮”は裏世界の「遊戯」で知り合った“創芽”が運営
する「私立師子王学園」への入学にこぎつける。だがそこは勝負事で全てが決まる異様な
高校。過去を捨てた彼には不愉快な話だったが、構わず青春を謳歌しようと振舞う──。

兄のことが好きすぎる“可憐”の異常さで軽くジャブを打ってきたかと思えば、いきなり
クラス内でイカサマな賭けで身を落とそうとする級友の姿を見せつけてくる衝撃的な導入。
我関せず、非情に努めようとする“紅蓮”がそこに肩入れする所に彼の本質を垣間見ます。

裏世界に身を置いていた“紅蓮”からすれば児戯に等しい学園内の賭け事と、その敗北で
背負う代償が見合わないと判断した彼が見せる本気が圧倒的で空恐ろしさを感じさせます。
彼を勝負事に引き戻そうとする数多の思惑に打ち勝てるのか、先行きが気になる所です。

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2017年05月17日

『アイドル稼業、はじめました!』

岩関昂道 先生が贈る新作は、好きになった若手女優と再会すべく芸能界入りを決めた少年が
女子アイドルグループとして業界の荒波に揉まれるガール・ミーツ・ガールストーリーです。
(イラスト/こうましろ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892823-6/


高校生となり、朝の公園で偶然知り合った名も知らぬ少女に想いを寄せる“利生”。ある日
彼女が女優の“あおい”だと知り、早速オーディションに臨む彼はその芸能事務所の社長に
仕向けられたある物が原因で女の子になってしまう。彼は社長の元へ直談判に向かうが──。

何の因果か“リセ”として“みつき”や“兎”と共に女の子としてアイドル活動を始める
“利生”が、“あおい”と急接近する境遇を得たかと思えばイケメン俳優から不倫相手と
ウソの会見で嵌められたを知り、撤回させるべく業界の闇と戦っていく話運びが予想外。

明らかに怪しい俳優“亜蘭”を追究しようと伝手を得たかと思えば手のひらを返され次第に
悪役のような立ち位置に追い込まれる“リセ”に救いの道はあるのか。“利生”の想いは
“あおい”に届くのか。緊張感あふれるアイドル稼業の顛末をぜひご確認あれ。お薦めです。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル