二月公 先生が贈る青春声優エンタメ。第13巻は“夕陽”がワンマンライブに挑むにあたり
「アイドル声優」を否定し続けていた過去の自分と向き合い、悩み続ける顛末を描きます。
(イラスト:さばみぞれ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/sayyouradio/322507000668.html 】
【 https://seiyuradio-anime.com/ 】
初のワンマンライブに対して心にわだかまりを残す“夕陽”に“乙女”、また“モコ”が
適切に、そして残酷に指摘する内容は彼女へいま在る立場と現実を突きつけるかのようで
いたたまれない気持ちに。彼女が感じる精神的な圧力の深刻さも見事に描写されています。
プレッシャーに押しつぶされそうになる“夕陽”が家族よりも、誰よりまず“やすみ”を
頼るあたりが彼女らしいというか。その頼り方も。相方として“夕陽”を気に掛ける姿や
「お姉ちゃん」と声を掛けるトーンに、優しさや母性愛すら感じさせる絆の深さが素敵で。
時に同業の先駆者して、そしてファンの一人として“夕陽”に接してくれる“めくる”の
存在にどれだけ癒されたことか。毎巻で印象に残る場面を魅せてくれる彼女に感謝しつつ、
ここで物語に区切りをつけようとする 二月 先生の決意を16巻も含めて見届けたい所です。
2026年01月19日
2026年01月16日
『エリスの聖杯6 アメジストの帰趨』
1月よりTVアニメが放送開始となる常磐くじら 先生が贈る令嬢サスペンス・ファンタジー。
DREノベルスから刊行となる完全書き下ろしの第6巻は“コニー”が人生の転機を迎えます。
(イラスト:夕薙 先生)
【 https://drecom-media.jp/drenovels/product/167 】
【 https://eris-seihai.com/ 】
“コニー”もいよいよ結婚か、と見せかけて中々うまくいかないことだらけで不憫な展開。
国をも揺るがす陰謀に巻き込まれて、あたふたして、振り回しても解決には繋がっていく。
ある意味「探偵」が彼女にとってふさわしい職業なのかもしれないと思える顛末が面白い。
“ランドルフ”が“コニー”の心を振り回すことになる一連の言動。最初は何たることか
と感じさせるものの、彼女のためを思ってこそと分かれば溜飲は下がるというもの。ただ
彼女に苦言を呈されるのは致し方ない話なので、ぜひ新生活で再発防止に努めてほしい所。
“スカーレット”は感傷的な言動が見られて「らしくない」と感じさせる描写が印象深い。
でも、今の彼女だからこそ出来る何かがある、と思える流れが彼女らしさを取り戻させて
くれたので安堵。表紙のイラストへと辿り着く構成で魅せてくれた話の区切りも見事です。
DREノベルスから刊行となる完全書き下ろしの第6巻は“コニー”が人生の転機を迎えます。
(イラスト:夕薙 先生)
【 https://drecom-media.jp/drenovels/product/167 】
【 https://eris-seihai.com/ 】
“コニー”もいよいよ結婚か、と見せかけて中々うまくいかないことだらけで不憫な展開。
国をも揺るがす陰謀に巻き込まれて、あたふたして、振り回しても解決には繋がっていく。
ある意味「探偵」が彼女にとってふさわしい職業なのかもしれないと思える顛末が面白い。
“ランドルフ”が“コニー”の心を振り回すことになる一連の言動。最初は何たることか
と感じさせるものの、彼女のためを思ってこそと分かれば溜飲は下がるというもの。ただ
彼女に苦言を呈されるのは致し方ない話なので、ぜひ新生活で再発防止に努めてほしい所。
“スカーレット”は感傷的な言動が見られて「らしくない」と感じさせる描写が印象深い。
でも、今の彼女だからこそ出来る何かがある、と思える流れが彼女らしさを取り戻させて
くれたので安堵。表紙のイラストへと辿り着く構成で魅せてくれた話の区切りも見事です。
2026年01月15日
『デモンズ・クレスト4 覇権∽争奪』
川原礫 先生が贈る、小学生たちのデスゲーム。第4巻はクラスメイトが次々に命を落とす
絶望的な状況の中、“キサヌキ”の裏切りにより“ユウマ”たちが命の危機に晒されます。
(イラスト:堀口悠紀子 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/demonscrest/322509000106.html 】
「テイム」というスキルやシステム。ゲームではモンスターやペットなどを飼い慣らす技
として用いられるこの仕掛けをヒトに対して行ったらどうなるのか。“ワタマキ”という
その象徴とも言える存在が、本作の主軸となるテーマにも繋がることにまず驚かされます。
「悪魔化レシオ」をどこまで許容するのか、という判断が迫られるもののAM世界において
悪魔から力を得なければ先に進まない、というか進めない。そんな印象を“コンケン”の
心情が見せつけてくれました。“ユウマ”もリーダー就任展開を回避できずに何よりです。
「悪魔チート」というか「権能」について、AM世界には子供たちしかいないワケではない
ということを“トサカ”から教わると共に、そのえげつなさを思い知らされる“ユウマ”
たちが選ぶアイデアが興味深い。“アリア”に何が伝わったのかも含めて続きに注目です。
絶望的な状況の中、“キサヌキ”の裏切りにより“ユウマ”たちが命の危機に晒されます。
(イラスト:堀口悠紀子 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/demonscrest/322509000106.html 】
「テイム」というスキルやシステム。ゲームではモンスターやペットなどを飼い慣らす技
として用いられるこの仕掛けをヒトに対して行ったらどうなるのか。“ワタマキ”という
その象徴とも言える存在が、本作の主軸となるテーマにも繋がることにまず驚かされます。
「悪魔化レシオ」をどこまで許容するのか、という判断が迫られるもののAM世界において
悪魔から力を得なければ先に進まない、というか進めない。そんな印象を“コンケン”の
心情が見せつけてくれました。“ユウマ”もリーダー就任展開を回避できずに何よりです。
「悪魔チート」というか「権能」について、AM世界には子供たちしかいないワケではない
ということを“トサカ”から教わると共に、そのえげつなさを思い知らされる“ユウマ”
たちが選ぶアイデアが興味深い。“アリア”に何が伝わったのかも含めて続きに注目です。
2026年01月14日
『デモンズ・クレスト3 魔人∽覚醒』
川原礫 先生が贈る、小学生たちのデスゲーム。第3巻は“ニキ”たちの敵対行動によって
《石化》に陥ったクラスメイトを助けるため、“ユウマ”たちがその解除手段を探します。
(イラスト:堀口悠紀子 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/demonscrest/322403000380.html 】
“アリア”の「悪魔化」ですら阻めなかった“ニキ”の優位性に加え、その姿をみんなに
知られたことで“ユウマ”側の不安や混乱が色濃く出ているのを見るのが実にもどかしい。
“サワ”憑きの悪魔の助言も踏まえ、“ユウマ”が石化解除に向けて動き出せるのが救い。
鍵となる「ルベライトの針」とは何ぞや、と手探りな状況から謎解きクエストやバトルを
経て、そんな今だから戦える者、それでも戦いを躊躇する者など、クラスメイトの様々な
人物像に言及していく描写が印象に残ります。そして“アリア”の苛烈な怒りについても。
綱渡りな状況が続く“ユウマ”たちの拠点に現れた“ユキミ”の立場をどう見極めるのか。
彼女から語られる「悪魔チート」の能力、その可能性やおそれについての理解度が深まる
ところから、悲しみと驚きがない交ぜになる急転直下の展開。どう続くのか気になります。
《石化》に陥ったクラスメイトを助けるため、“ユウマ”たちがその解除手段を探します。
(イラスト:堀口悠紀子 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/demonscrest/322403000380.html 】
“アリア”の「悪魔化」ですら阻めなかった“ニキ”の優位性に加え、その姿をみんなに
知られたことで“ユウマ”側の不安や混乱が色濃く出ているのを見るのが実にもどかしい。
“サワ”憑きの悪魔の助言も踏まえ、“ユウマ”が石化解除に向けて動き出せるのが救い。
鍵となる「ルベライトの針」とは何ぞや、と手探りな状況から謎解きクエストやバトルを
経て、そんな今だから戦える者、それでも戦いを躊躇する者など、クラスメイトの様々な
人物像に言及していく描写が印象に残ります。そして“アリア”の苛烈な怒りについても。
綱渡りな状況が続く“ユウマ”たちの拠点に現れた“ユキミ”の立場をどう見極めるのか。
彼女から語られる「悪魔チート」の能力、その可能性やおそれについての理解度が深まる
ところから、悲しみと驚きがない交ぜになる急転直下の展開。どう続くのか気になります。
2026年01月13日
『君と花火と約束と』
「あしたの私のつくり方」(講談社) の発売から約18年ぶりとなる 真戸香 先生の新作小説。
高校入学した少年が描いた覚えのない絵を頼りに会いに来た少女と運命の夏を過ごします。
(イラスト:あかもく 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453260 】
口下手な気質がもとで中学時代に失敗した経験から人付き合いが苦手になった“夏目”を
待ちわびる一人の少女。今ではほぼ誰も知らないあだ名で彼を呼ぶ“葉山”は彼が彼女に
絵を描いてくれる、という約束を手掛かりに探していたというがそんな覚えはなくて──。
“葉山”が語る「夏目」と、実際の“夏目”。この認識がとにかく一致しなくて別人では
ないかと勘繰る展開が続く中、彼女が見せてくれた「夏目の描いた絵」に残された証跡が
一気に両者を結び付けていきつつ彼が「すこしふしぎ」な状況に巻き込まれるのが印象的。
“葉山”につけられた名前の意味、そして「夏目の描いた絵」に込められた想いを痛烈に
実感するまでに“夏目”が経験したことが前向きに生きる力をもたらす話の結び方は実に
晴れやかで。このまま映像化できるのでは、と思えるほどの2人の青春をぜひご堪能あれ。
高校入学した少年が描いた覚えのない絵を頼りに会いに来た少女と運命の夏を過ごします。
(イラスト:あかもく 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453260 】
口下手な気質がもとで中学時代に失敗した経験から人付き合いが苦手になった“夏目”を
待ちわびる一人の少女。今ではほぼ誰も知らないあだ名で彼を呼ぶ“葉山”は彼が彼女に
絵を描いてくれる、という約束を手掛かりに探していたというがそんな覚えはなくて──。
“葉山”が語る「夏目」と、実際の“夏目”。この認識がとにかく一致しなくて別人では
ないかと勘繰る展開が続く中、彼女が見せてくれた「夏目の描いた絵」に残された証跡が
一気に両者を結び付けていきつつ彼が「すこしふしぎ」な状況に巻き込まれるのが印象的。
“葉山”につけられた名前の意味、そして「夏目の描いた絵」に込められた想いを痛烈に
実感するまでに“夏目”が経験したことが前向きに生きる力をもたらす話の結び方は実に
晴れやかで。このまま映像化できるのでは、と思えるほどの2人の青春をぜひご堪能あれ。