2018年05月25日

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 3』

おいもとじろう 先生によるコミカライズが決定した、夕蜜柑 先生のノンストレス冒険譚。
第3巻は“メイプル”たちが自分たちのギルドに関して体制面での強化を図っていきます。
(イラスト:狐印 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/itainohaiya/321712000895.html
http://ncode.syosetu.com/n0358dh/


コミカライズが決定した、ということで慌てて1巻からまとめ読みをしましたが、本当に
サクサクと読み進められるのがよく分かります。まさにノンストレス。前巻では浮遊要塞
と化した“メイプル”がどんどんやらかしてくれる様子を微笑ましく眺められるものです。

3回目となるイベントではどう振舞うのか、運営側も含めて注目を集める“メイプル”が
これまた斜め上の進化を遂げていく、その面白さは格別です。“クロム”ほか彼女以外の
メンバーも次々と常人の道を外れていく様子も描かれていてどんどんヤバさが増してます。

そして今回、対ギルド戦を意識してスカウトされた極振りキャラの“ユイ”と“マイ”が
これまた面白い成長を見せています。狐印 先生のイラストも絶妙ですね。各々が成長を
遂げたメンバーがどんな団体戦を繰り広げるのか。圧倒する様子を想像しつつ期待します。

posted by 秋野ソラ at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年05月24日

『死んじゃうくらい泣いていっぱい幸せになる百合』

みかみてれん さんのサークル「てれたにあ」が頒布する新刊は、病弱な少女の前に現れた
笑顔満面の死神が残された日々の中でかけがえのない想いを育んでいく感動百合小説です。
(イラスト:風知草 さん カバーデザイン:ゆぞうに さん)

http://unnamed.main.jp/teretania/
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/62/61/040030626114.html


「あたしは、紗夜さんのことを幸せにしようと思ってやってきたんです!」そう力説する
死神“エミリー”に面食らう彼女であったが、友人として、そして想い人として深い関係
を築いていく。死神に叶えたい「やり残したこと」を尋ねられた“紗夜”は悩んだ末──。

迫る死を前に、生きることへの諦めを感じていた“紗夜”が“エミリー”との邂逅を経て
活き活きと、そして積極的になっていく様子。さらに“エミリー”が翻弄される雰囲気が
まず尊い。それだけに二人を分かつ瞬間のやり取りが見せる切なさといったらもうつらい。

物語は変則二部構成で、もう一組の少女と死神の話が描かれる中で“紗夜”と“エミリー”
二人が出会った意味が分かったときの高揚感と畳みかけるエピローグに尊さが深まること
間違いなし。思わず読み返したくなる仕掛けが実に絶妙。オススメに値する百合小説です。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 同人誌

2018年05月23日

『スカートのなかのひみつ。』

宮入裕昂 先生の「第24回電撃小説大賞」最終選考作品。級友に致命的な秘密を知られた
少年が、その好奇心に振り回され思いがけない道へ突き進んでいく青春模様を描きます。
(イラスト/焦茶 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893828-0/


学校へと続く坂道に時折吹く強風にたなびくスカート。“天野”の無防備な瞬間を見た
“八坂”は有無を言わさずお茶に誘う。想像を超越した級友の仕上がり具合に驚嘆した
“八坂”は、秘密を知られて気が気でない“天野”にとんでもないある依頼をする──。

好きになった女の子のために留年までした“八坂”から電車内で頻出する変質者の退治を
持ち掛けられた“天野”が何の因果かアイドルを目指すことになる一方、同じく強風が縁
で“広瀬”が知り合った“丸井”の計画するドロボウの片棒を担いでいくことになります。

一見、何の繋がりもない2つの物語、更に登場人物がスカートに隠された秘め事の露出と
共に結びついていることが分かる構成に驚かされます。求める何かに挑む、若さ故の熱量。
特に“八坂”が誰のためにサンタとなりたかったのか見届けてみるのも一興かと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年05月22日

『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?』

望公太 先生が贈る新作は年の差・純愛・甘々ラブコメディ。痴漢に遭っている美少女を
偶然にも助け、一目惚れした少年が思いも寄らぬ恋路を前にどう向き合うかを描きます。
(イラスト:ななせめるち 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797396850.html


お嬢様学校の制服が似合う“姫”から助けてくれたお礼に、とデートに誘われる“薫”。
友人たちのやっかみ、助言をもとに一世一代の大一番に臨む彼は、自然とほのかな想いを
募らせていく。気持ちを振り絞って告白すると、彼女は涙を流して謝る。その理由が──。

ななせめるち 先生が描く“姫”のムチムチした体が得も言われぬ艶めかしさを醸し出す
上に、どこかポンコツな言動が「アラサーの姫」としての魅力に繋がっています。そんな
一回りも年上な彼女に惚れてしまった“薫”に思わず同情に似た感情を抱いてしまいます。

価値観も金銭感覚も違う二人に対し、それぞれの友人は「年の差恋愛なんて」と否定的。
制服を着て出会ったことに後悔する“姫”と、制服姿で出会ったことを契機ととる“薫”。
体裁を取るか、気持ちを優先するか。各々の葛藤と決断の果てに掴み取る結末をご覧あれ。

posted by 秋野ソラ at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2018年05月21日

『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』

鳥羽徹 先生が贈る新作は弱小国家運営譚。隣国の脅威に晒され、太刀打ちする術もない
小国の王子が、サッサと国を捨てて悠々自適の生活を目指すため様々な策謀を巡らせます。
(イラスト:ファルまろ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797397031.html


病床に伏せる国王に代わりナトラ王国の摂政を務めることになった“ウェイン”。聡明で
実績も残す彼が、国の行き詰まりを感じ国を売りたいと切望しているのを知る者は少ない。
そんな彼がアースワルド帝国からの大使との会談、という大一番で打ち出す策とは──。

状況判断に長け、先の先まで見通せる“ウェイン”の策の数々が、興味深い方向に期待を
外していく展開が面白い。彼の幼馴染であり補佐官を務める“ニニム”との気の置けない
関係も微笑ましく映ります。彼女を護る彼の真意がまだ掴みきれないので今後気になる所。

ファルまろ 先生への挿絵指定には際どい場面を入れなくてはならない風潮でもあるのか
と勘繰ってしまうがそこがまた良い。国を売るどころの騒ぎじゃない局面まで話が進んで
なお弱小国家としての窮地が続く王国を前に“ウェイン”はトンズラできるのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル