2016年09月27日

『中古でも恋がしたい!7 小冊子付き限定版』

田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。第7巻は合同文化祭後半戦、
執拗に“古都子”を追い詰めようとする“亜恋”に対し、遂に“清一”が灸をすえます。
(イラスト:ReDrop 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797387421.html


文化祭1日目で吹っ切れた“優佳”からの熱烈なアプローチに困惑する“清一”。“外崎”
が嫉妬するのも分かります。「ロミオとジュリエット」で“ロミオ”を演じる“三賀本”に
モヤモヤした気持ちを抱き、持て余す“清一”ですが、どこまで二次元にこだわれるやら。

“八百谷”も“亜恋”たちの動向に目を光らせるものの、彼女がシークレットイベントで
何を仕掛けてくるか分からないまま決定的な事件が勃発。静かにキレた“清一”が尻尾を
掴み、先手を打つ過程に、彼の小学生時代に見せた片鱗を垣間見れる瞬間が見どころです。

「ラブレター事件」を始めとする過去があるからこそ今がある。それに気づいた“清一”
たちの力強さに勇気をもらったような気がします。限定版でも見せた“才谷”の女子力の
高さに注目しつつ、“古都子”の新しい噂の発生源が物語をどう動かすか期待したいです。

posted by 秋野ソラ at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月26日

『りゅうおうのおしごと!4』

「第28回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)優秀賞」を受賞した、白鳥士郎 先生が贈る熱血
将棋コメディ。第4巻は「マイナビ女子オープン」に挑戦する“あい”たちを描きます。
(イラスト:しらび 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797388183.html


相手が強ければ強いほど実力を発揮し、時には“銀子”すら凌駕する《捌きのイカヅチ》
こと“雷”が登場。しかも“八一”と将棋を指すことにご執心で元カノ疑惑まで浮上と
なれば姉弟子や愛弟子が黙っているワケもない、ということでちょっとした爆発しろ案件。

将棋が「ニコニコ動画」の有力コンテンツという背景を活かし、実際に実況しているかの
ような臨場感をもって“あい”たちの対局を描写していく熱さの中にもコミカルな演出を
忘れない 白鳥 先生の力量が今巻も存分に発揮されております。イラストもまた実に良い。

“あい”は譲れない人を、“愛衣”は負けられない自尊心を、“桂香”は捨てられない夢を
賭けてこれまで以上の激戦に臨みます。その様子をあのページ数でよく収めてきたものだと
脱帽。師匠思いな弟子の心遣いも胸を打ちました。ということで、次は“八一”の番です。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月23日

『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』

支倉凍砂 先生のデビュー作にして出世作となる本作が10周年を迎えて新シリーズへ突入。
前作主人公2人の娘“ミューリ”と、聖職者を目指す“コル”の2人旅を描いていきます。
(イラスト/文倉十 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892356-9/
http://hasekuraisuna.jp/


惜しまれながら“ロレンス”が営む湯屋『狼と香辛料亭』を後にした“コル”は神の教えを
正すべく動き出したウィンフィール王国に協調すべく南へ向かう船に乗る。一人旅のはずが
“ミューリ”が船に紛れ込んでおり、聞けば一緒に旅がしたくて家出したと言うのだが──。

まさに天真爛漫と言うにふさわしい“ミューリ”の闊達さと、学があるものの視野は狭い
“コル”とのやりとりが“ロレンス”たちとはまた違った楽しさ、面白さを魅せてくれて
あっという間に読み終えた感じです。彼女の自由奔放さが羨ましく映るというものです。

教会が徴収する「十分の一税」に疑義を唱える“ハイランド”に助力し、聖典を翻訳して
皆が見れるようにする活動を進める“コル”が陰謀に巻き込まれ、機転を利かせて逆転に
繋げる活躍は熱い。彼の節制は“ミューリ”に対してもどこまで貫けるか、見ものです。

posted by 秋野ソラ at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月22日

『狼と香辛料XVIII Spring Log』

支倉凍砂 先生が贈る“ホロ”と“ロレンス”の物語。共に世に登場してから10年の時を
経て待望の続編が登場。雑誌掲載の短編3編に加え、書き下ろし中編を収録した一冊です。
(イラスト/文倉十 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892355-2/
http://hasekuraisuna.jp/


衝撃的なシーンから始まる「旅の余白」。完結してから随分経つというのに“ホロ”も
“ロレンス”も変わりないと分かるやりとりが実に良い。「黄金色の記憶」で逗留した
謎の客の真意を図り、満足させるあたり、首を突っ込むところも相変わらずというもの。

「狼と泥まみれの送り狼」では、ニョッヒラの近くに新しい温泉街が出来るという話に
探りを入れる2人が、思わぬところで将来を考えされられたり、降りかかってきた危機
を前にある奇跡を起こしたりします。しおらしい“ホロ”も見られたりして興味深い。

“ホロ”が使う独特の言葉遣いを見ると「やはり“ホロ”だよな」と今でも感じられる
キャラクター性がすごいと再認識しました。同時発売の新シリーズ『狼と羊皮紙』にも
繋がる「羊皮紙と悪戯書き」はそちらを読むより先に堪能しておくことをお薦めします。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月21日

『魔装学園H×H 9』

TVアニメも絶頂放映中となる 久慈マサムネ 先生の大人気ハイブリッド・バトル。第9巻は
機械神“オシリス”に洗脳された“ユリシア”を取り戻すため“傷無”が全力で挑みます。
(イラスト:Hisasi 先生 イラスト/メカデザイン:黒銀 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321605000162


異世界の鉱石から無限のエネルギーを得て発展したある王国が、その副作用とも言える影響
で迎える緩やかな死の末路。生き延びるために機械と融合し、生き延びた“オシリス”には
生けるものが残っていなかった。その悲しみから見せる彼女の言動の数々に哀愁を感じます。

悲壮な機械神の想いにまきこまれた“ユリシア”は彼女の娘として振舞い、“傷無”たちを
容赦なく攻撃してくるほど洗脳されており、さてどうするか・・・というところでSMですか。
相変わらずぶっ飛んでますね(誉め言葉)。ご主人様と呼ばせてしまう彼の所業が鬼畜です。

精神支配を得意とする“オシリス”を、洗脳の解けた“ユリシア”を契機にどう攻略して
いくかは読んでご確認いただくとして。それにしても短編でも魅せる“ゼルシオーネ”の
気の強さと羞恥心とのギャップが実にハンパない。挿絵も刺激の強さがエロノベル級です。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル