2017年11月17日

『大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ? 3 豊富な嫁の力があれば神の試練も余裕です。』

櫂末高彰 先生が贈る異世界召喚ファンタジー。第3巻は“常信”と慈愛の女神との婚姻を
阻止する最高神とのやり取りから始まる「結婚」をテーマとしたドタバタぶりを描きます。
(イラスト:三上ミカ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1595


「七勇神姫」の面々も加わり、ますます騒がしい“常信”周辺の女性陣。そこへ女の敵と
彼を追及する女神“クオーレ”が降臨し、世の女性たちが苦しむくらいならいっそ自分と
結婚しなさいと迫る不条理な言動に女性陣がざわめく、安定した流れから話は始まります。

“常信”を試すべく女神の親であり最高神の“ゼーバ”による数々の試練を難なくクリア
していく彼が結婚に王手を掛けるのを何とかしたいと提示された案が「皇帝正室総選挙」。
そこで 三上 先生に候補者全員分のポスターを描いてもらう贅沢ぶりにまず圧倒されます。

お遊び感ハンパないイベントがやがて内乱の種にまで陥る破目になり、ついに“常信”も
キレました。納得のキレ具合。とは言え正室を決めなければいけないこの事態をどう収拾
つけるのか。落とし所も本作らしさが出ていて面白く、どこまで彼が強がれるか注目です。

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2017年11月16日

『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 3』

九曜 先生が贈る同棲&学園ラブコメディ。第3巻は夏らしい青春の日々を共に過ごしながら
二学期の学園祭を境に“弓月”と“佐伯”さんの関係も新たな局面を迎えることになります。
(イラスト:フライ 先生)

http://ebten.jp/p/9784047348578/
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880240118
http://www.comic-clear.jp/comic.aspx?c=75


ずっと避けていた帰省を夏になって促される“弓月”。家族に対する複雑な感情を垣間見る
興味深い描写があったかと思えば、“佐伯”さんの家に呼ばれて彼女すら聞いたことのない
エピソードを引き出したりと独特の空気感を披露してきます。もちろん男の子らしい一面も。

水着姿を披露したり、自転車に乗る練習に付き合わせたりと同居人との関係を深くしようと
図る“佐伯”さんが学園祭を一緒に回ろうと約束したことを反故にする事態が発生。陰には
ある男子との繋がりが見えたり、更には実家へ戻ったりと彼女らしくない意外さがちらほら。

らしくない様子を見せた2人がこのまま離れるワケがない、ということでどう切り返すのか
「らしさ」を感じさせるヨリの戻し方をご堪能あれ。番外編も面白くて素敵だと思います。
古川五勢 先生によるコミック連載もスタートして益々盛り上がる本作の続きが楽しみです。

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2017年11月15日

『放課後、君はさくらのなかで』

竹岡葉月 先生が「集英社オレンジ文庫」より贈る新作は、事故死した女性、彼女の高校時代
の同級生、彼が受け持つ女子生徒、3人が思わぬ形で遭遇する顛末を描く青春ミステリです。
(イラスト:ヤマウチシズ 先生)

http://orangebunko.shueisha.co.jp/book/4086801485


怪我で頭を打ち一部の記憶を失った“咲良”から相談を受ける社会科教師の“鹿山”に対し
「自分は今やOLとなった“桜”だ」と告げる。交通事故で亡くなったはずの“桜”から体を
“咲良”に返したい、とお願いされた彼は動揺する暇もなくその対応に乗り出すのだが──。

“咲良”としての日常生活を壊す訳にもいかないので彼女のことをまず知ろうとする“桜”が
気付いた“咲良”の境遇。いつしか“桜”として振る舞ってしまう様子を“鹿山”が正面で
受け止める所作から、高校時代とは違うこと、けれど本質は変わらないことが窺い知れます。

やがて思わぬ所から“咲良”の気持ち、怪我の原因、そして“桜”が“咲良”のなかに居る
この不思議な現象の謎に迫ったとき、彼女の忘れていた淡い恋心が本格的に動き出していく。
そんな物語の締めくくりがこそばゆくて、将来に幸あらんことを願う他にありませんでした。

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2017年11月14日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンX〈上〉』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。10話上巻は本能寺の変を経て創世計画の阻止へ
本格的に動き出した武蔵を真っ向から否定する羽柴が直接対決を挑んでくる顛末に触れます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893403-9/


旦那ラブ全開の“クリスティーナ”と剃髪の話で盛り上がる掴みを入れつつ、羽柴と明智の
戦いを再現する「山崎の合戦」を行いたい羽柴勢から逃げる艦隊チェイスを繰り広げてくる
武蔵勢。共にアクロバティックで“鈴”さんの細やかなフォローが今回も冴えを見せます。

続いて「伊賀越え」を狙う武蔵勢にいちゃもんをつける羽柴勢との舌戦に突入する武蔵勢。
本気なんだか不真面目なんだか、というやりとりに面白さを感じつつ“羽柴”不在の今、
どうしてそこまで武蔵につっかかってくるのだろう、という羽柴勢への疑念が積もります。

そして開き直ったかのように艦上戦闘へ突入してくる羽柴勢。これまでも、そして今巻でも
度々印象的な話の展開を担ってきた“メアリ”たちとの戦闘を皮切りにこれまた衝撃発言が
投下されました。武蔵との戦いの意味を垣間見た所で次巻は中巻!? 続きが気になります。

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2017年11月13日

『甦る殺人者 ─天久鷹央の事件カルテ─』

知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。長編シリーズ3冊目は4年前に
死んだはずの殺人鬼による連続殺人の謎に挑む“鷹央”がどんな診断を下すかを描きます。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)

http://shinchobunko-nex.jp/books/180109.html


4年前の「首都圏連続女性絞殺事件」。その犯人「真夜中の絞殺魔」こと“春日広大”を
死亡宣告した“鷹央”のもとに、彼と同じDNAを持つ人物による同様の絞殺事件が起きたと
知らされる所から始まる本作。死者の復活、という単語が常に頭をよぎる興味を惹きます。

犯人の母親がすがった新興宗教が死んだ人間を生き返らせると謳っていた話から遺体焼失
の事件を解決する“鷹央”。しかしそれでも犯行は続き仕舞いには犯行声明まで出る始末。
双子の兄弟がいたかもしれない可能性すら潰され彼女の悩める姿が重くのしかかります。

島田荘司 先生が帯に寄せた「医師ゆえの着眼点」というコメントがまさしくその通り、と
言わざるを得ない謎の解決に今回も驚かされると共に、犯人から“鷹央”に「怪物」だと
指摘された場面が印象深く。“小鳥遊”の発言が有言実行され続けていくと信じています。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル