2019年02月19日

『魔王を倒した俺に待っていたのは、世話好きなヨメとのイチャイチャ錬金生活だった。 3』

かじいたかし 先生が贈るスイート錬金生活ストーリー。第3巻は錬金術アカデミーにて
“ヨメ”と一緒に先生を務めることになった“イザヤ”がある優等生に目を付けられます。
(イラスト/ふーみ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/824.html

マリー、ロゼ、エリカそれぞれに「悪い男」と和やかに断言される“イザヤ”との距離感。
その親密さに嫉妬する“ヨメ”が示す独占欲の高まり具合、そこから生まれる謎フレーズ。
可愛らしいし、微笑ましいし。それにしても彼女の言う通り脇が甘い彼には思わず苦笑い。

そんな“イザヤ”たちに食って掛かる“ノエル”の孤高ぶりが気になる彼が偶然目にした
彼女の素顔。彼女と結んだ密約を境に少しずつ距離感が変わっていく2人を前に危機感を
あらわにする“ヨメ”の予感が最悪な形で顕在化します。いやぁ、実に強かなものですな。

選択を迫られる“イザヤ”の心がどこを向いているかは推して知るべしですがその回答を
受けた“ノエル”に救いの道はあるのか。その行方にご注目いただきたいです。友情って
本当にいいものですね。賢者の石が示す意味そのものを見せつけた先が気になる所です。

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2019年02月18日

『フラレた後のファンタジー 1』

マルチューン 先生の「カクヨム」投稿作が書籍化。恋敵に幼馴染の彼女を奪われ、故郷に
に帰ると決めた青年冒険者が信じるものを見つめ直す邂逅を得て再起するまでを描きます。
(イラスト:ox 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/321811000087/
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885391346


「村に帰ろう」ずっと守ると決めた“ユーリ”に別れを告げられた“ロジオン”が失意を
胸に村へ帰る道すがら、最期を看取った老人から託されたお嬢様が全てを失い自暴自棄と
なっている姿を見て「生きる目的を見つけてほしい」とあれこれ世話をすることに──。

やんごとなき立場の“シェストリア”を襲う窮地に単身立ち向かう“ロジオン”の真摯で
紳士な好青年ぶりに、彼を振った“ユーリ”を問い詰めたくなる今日この頃。次第に心を
許していく“シェストリア”のいじらしさたるや。思わず成長を見守りたくなる存在です。

今は傍にいない恋人との思い出が後を引くこともあるけど友人の“ガエウス”“ナシト”
に助けられ、“シェストリア”のために訪れた魔導都市を襲う脅威に対して力を発揮する
“ロジオン”が魅せる気概にご注目。“ルシャ”の意味深な発言も含め続刊が楽しみです。

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2019年02月15日

『竜魔神姫ヴァルアリスの敗北 〜魔界最強の姫が人類のグルメに負けるはずがない〜』

仁木克人 先生の「カクヨム」投稿作が書籍化。魔界の王族と姿が似ているだけで人類を
滅ぼそうとする姫が、彼らが築き上げてきたグルメという文化に負け続ける様を描きます。
(イラスト:茨乃 先生)

https://dengekibunko.jp/product/valalice/321809000031.html
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885049300


滅亡させる世界が存在した証としてその文化の成果を1つ残すこと。人類を滅ぼすための
儀式に定められたルールに則り人の世に降り立つ“ヴァルアリス”があてどなく彷徨うと
ある精肉店から鼻腔をくすぐるメンチカツの匂いに誘われ、足を向けたのが運の尽き──。

竜魔神姫に「トンデモナイゼ」とルビをふる、という可読性への追求の一手と言える英断。
固有名詞を覚えずても言わんとする所が伝わる煩わしさの無さは話に集中できる感じです。
口にする料理の数々に屈服していく“ヴァルアリス”の可愛らしさを存分に堪能できます。

“ヴァルアリス”に何かと突っかかる姿もどこか憎めない“インフェリス”とのやりとり
ですとか、姫の意識変革に繋がるきっかけとなる“サチュラ”の並々ならぬ愛の深さとか
脇を固める人物も気になる点です。面白かった。ぜひ腹を空かせてからお読みください。

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2019年02月14日

-インフィニット・デンドログラム- 9.双姫乱舞』

満を持してTVアニメ化が決定した、海道左近 先生が贈る激熱VRMMOファンタジー。第9巻は
古の決戦兵器の起動で騒乱の場となるカルチェラタンで“レイ”たちが奮戦を繰り広げます。
(イラスト/タイキ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/821.html


魔将軍たる“ローガン”の当て馬ぶりが半端ない。今巻の表紙が指し示す意味にも繋がる
ある意味キーパーソンと言えます。“フランクリン”もまたえげつないですけど、今回は
許せる感じがします。“レイ”もどんどん強くなっていって、もうどこまでいくのやら。

そんな“レイ”たちの前に現れた「アクラ・ヴァスター」の凶悪な設定には、流石の彼も
立ち向かうには力が足りないか・・・という場面で“アズライト”が遂に決意を固めてきて
神々しいほどの強さを魅せつけてくれます。あの姿を見ても変わらないのが実に彼らしい。

敵として現れた「アクラ・ヴァスター」も、その生まれた経緯を説明してくれたことで
ラストの描写が映えるというもので。“フラグマン”の存在が気になる引き具合を示して
きたのも踏まえつつ、王国が変わりゆくきっかけをどう活かせるか。次巻以降も注目です。

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2019年02月13日

『ダーウィン先生、ケモノ娘たちが学園でお待ちです!』

「第3回集英社ライトノベル新人賞・特別賞」受賞者、野々上大三郎 先生が贈る新作は
ケモノの身体的特徴を持つ少女たちをケアしていく、ちょっと変わった先生の物語です。
(イラスト:きしべ 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631292-9


獣的特徴発現者、通称「ケモノ落ち」と世間から卑下される子たちが集まるビーグル学園。
その学園長から推薦された動物学者“ダーウィン”のスカウトに向かう犬娘“テリア”は
尻尾を調べようとする彼にパンツを脱がされかけてしまう。任せていいのか不安だが──。

とある事情により「人間音痴」と揶揄される“ダーウィン”だからこそ、ケモノ娘な少女
を前にしても平等に接することができる。周囲に理解されず悩みを抱えてきた“テリア”
たちが彼を前にして次第に心ほだされていく顛末が微笑ましく、癒されるものがあります。

羊娘の“メリィ”や烏娘“クロオ”といった少女たちも含め、動物固有の特徴を踏まえた
悩みや機微に繋げている設定の絶妙さも評価に値するところがあります。きしべ 先生が
描くケモ娘たちも作風に合致していて文句なし。ケモナーでなくとも安心して読めます。

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2019年02月12日

『ようこそ実力至上主義の教室へ10』

衣笠彰梧 先生が贈る新たな学園黙示録。第10巻は1年生最後の特別授業が行われる前に
設けられた、クラスから1名が必ず退学となる「クラス内投票」に皆が頭を悩ませます。
(イラスト:トモセシュンサク 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/youzitsu/321810000370.html


クラス内から誰一人も退学させたくない。その想いをアレからポイントを借りてでも実現
させようとする“一之瀬”とは異なり、“鈴音”から発せられるそれは夢物語でしかない。
分かっていて静観する“綾小路”にも“坂柳”からの揺さぶりが襲いかかるという難局面。

それでも何もしない“綾小路”が“坂柳”以上に暗躍するその思惑がかつてないほど高度。
さらに“鈴音”をもう一段階成長させるために一手打つあたり打算の目線が幅広くて驚き。
なぜ退学者が出なければならないのか、そこに込められた悪意の仕込みも注目すべき点で。

“平田”が独白した意図、“龍園”の退学待ったなしな状況など様々な想いが込められた
投票の行方がこれまたどんでん返しの連続で心が痺れるのなんの。続々と目を付けられる
“綾小路”がいよいよ鉈を振るうことになるのか。「彼女」との決戦から目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2019年02月11日

『子守り男子の日向くんは帰宅が早い。』

双葉三葉 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。忙しい両親に代わり妹(5歳)の世話
専念する男子高校生を放ってはおかない級友たちが織り成すハートフルラブコメディです。
(イラスト:なたーしゃ 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/komoridanshi/321810000383.html
https://ncode.syosetu.com/n0637ew/


日中は学業に専念し、放課後は残ることなく妹“蕾”を迎えに行き共に過ごす。それが兄
である“日向”の日常。ある日、級友の“悠里”は2人仲良く買い物をする場面に遭遇し
彼が普段見せない楽しそうな表情を見て学校生活を楽しめていないのでは、と感じて──。

こんな可愛い妹がいたら、という夢を叶えるかのような“蕾”に気に入られた“悠里”が
3人で居る幸せなひと時と別れる寂寥感にかられて逢瀬を重ねることになり仄かな想いを
抱いていく過程が実にこそばゆい。人見知りしない“蕾”の一挙手一投足は確かに可愛い。

妹のことに注力しようとする“日向”の姿勢、それにもしっかりと裏付けがあって、その
心の牙城を“悠里”を始めとする女性陣が崩していけるか、という展開も見所があります。
家族ものとしてもラブコメとしても秀逸な作品だと感じました。続きが非常に楽しみです。

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